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2019年7月4日

「ドウロ川があふれ出て川べり一帯が洪水になったとき、ワインセラーに寝かしてあるワインの樽はいったいどうなるのか?」の疑問が解けましたぞ。

実はこの解答、ネットでは出てこず、色々知っていそうな人に訊ねても分からず。はたと思いついたのが、大阪出身の我が友のポルトガル人のだんさん。今はもうお亡くなりになってしまいましたが、海外旅行団体の添乗員さんでした。これを調べていた頃は、お元気でした。そこで、彼女に電話したのです。

第一声、「あんたっ、暇やねぇ。ようそんな事にまで疑問持つもんだ。うちはワインを飲むのは好きやけど、そんなこと、思いもせん。わたしは知らん。けど、うちのダンナが喜びそうな話だ。聞いたげる。」

後日の解答がこれでした。
「うちのダンナ、いろんな本を持ち出して調べてだけど、よく分からんかった。うちと違って、いい加減な返事のできない人やから(うんうん、そうやねw)ダンナ、今日わざわざツーリストオフィスへ行って、あんたの疑問、みんな聞いてきたで~。だいたい、こんな質問初めてだってよ。わっはっはっは」・・・・・・・・

大雨でも川の水位が突如として上がることはない。徐々に上がっていき、これはいかん、と洪水が予測できた時点で、セラーの低位置に置いてある樽は高いところに上げるのだそうです。

しかし、あの黒いプレートが示す随分と高い水位まで水が達したときは?という問いには、もう樽は動かさない!だそうで(爆)
「問題はないのか?」には、「ない」との返答(笑)

ワインを寝かしてある樽をポルトガル語では「pipa(ピパ)」と言うのですが、「水に浸かると、通常木はいったん膨張する」とのわたしの思惑に反して、膨張するどころか、pipaは逆に収縮して、「一滴の水も外から浸入させない」のだそうで・・・

ほ、ほんまかいな?と、まだ疑いにかかっているのが本心ではありますけどね(笑

ということで、ドウロ川洪水の時の樽の行方、これにて一件落着。

ここで、ちょっとワイン樽pipaについて。

ポルト・ワインはこのpipaと呼ばれる樽のなかで熟成されます。                  

pipaはかつてはMaruquês de Pombalという地域で育てられるオーク(柏)材から造られていたのですが、現在ではハンガリーやチェコの森林地帯のオーク材を使っています。
一樽の許容量は600~650リットル。

sandeman_pipasBalseiros.jpg
大樽BalseiroとPipas。 Wiki]より

「Balseiro」と呼ばれる世界で最も大きなワイン樽は60,000リットルの許容量を持つそうです。ポルトガルの北部、Trás-os-Montes地方のPeso da Réguaで120個ものBalseiroが見つかっています。

さて、1972年から1985年にかけて、ドウロ川には5つのダムが建設されて以来、リベイラ一帯はかつてのような洪水被害からようやく解放されました。

現在は、その中の一つ、35メートルのダム越えのドウロ川クルーズがありますが、家族と行ったその時の様子は下記に綴ってあります。興味あらば、どぞ。

http://spacesis.blog52.fc2.com/blog-entry-1219.html

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コメント
Pipa 凄いですね。
 一滴の水も外から浸入させないだなんて恐るべしPipaです。だんだん増水してくるときに高いところに上げるのも大変な作業ですね。
 いろいろ知ることができて感謝です。拝。

 Regua Quay ~ Pinhao のミニクルーズに乗るつもりです。Carrapastelo Damを通るようです。ああ~今から楽しみにしています。
2019/07/05(Fri) 01:22 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
おお!ダム越え、しますか!わたしはとても面白かったですよ!
2019/07/05(Fri) 21:47 | URL | spacesis | 【編集
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