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2019年7月10日 

教えていると言うより、共に学んでいると言える、長年の日本語生徒のアルフレッドさん、御歳85歳でまだ向学心にあふれています。

「ねずさんの百人一首」解説を読み終えて、目下、二人で勉強している「季節の言葉」(著者俳人長谷川櫂氏)の中で、表題の「麦の秋」という美しい言葉に出会いました。

「麦の秋」は、稲の秋に対して、麦の収穫を迎える初夏のことで、俳句では夏の季語なのだそうです。麦は大昔、地中海地方で始まり、弥生時代には日本にも伝わっていたと言います。

ところが、夏は乾燥する地中海気候からやってきた麦、湿気の多い日本の気候にはうまく適能できず、稲に主役の地位を譲ったまま、現在に至っています。

おもしろいなぁと思ったのは、世界のほとんどの国では小麦の生産が主なのに、日本は大麦の生産が小麦を上回り、このような国は他にチベット、エチオピアと、世界でも2、3カ国しかないとあることです。

ははぁ、では、チベット、エチオピアでは大麦を原料にどんな食べ物があるのかと興味がわきます。

小麦はパンの原料、大麦は日本では味噌や醤油の原料です。また、大麦は麦ご飯ともなります。昔は前年の秋に穫り入れた米が底をつく春から初夏の麦の取入れまで食べるのに事欠き、麦の秋がくればそれで次の米の収穫まで食いつないだとあります。

麦秋や若者の髪炎なす   西東三鬼(さいとうさんき)

黄金の麦畑にそそぐ初夏の乾いた太陽。麦秋の風になびく若者の髪がまるで燃え立つかのようだ、と解説があります。ドラゴンボールの悟空の「つったってる」ヘアスタイルを想像してしまうわたしなどは、作者の顰蹙を買いそうです。

dragonball01_fixw_234.jpg
Wikipediaより

このところずっと涼しかったポルトにもようやく麦秋が訪れました。

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コメント
麦秋のお勉強をさせていただきました。
私の気持ちにぴったりの句を見つけました。

 麦の秋母の骸やはらかし 萩原麦草

明日が44歳で死んだ母の命日なんです。
とても暑い日だったことは覚えています。
こちらはまだ梅雨が明けず、青い空が恋しいです。
2019/07/10(Wed) 22:19 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
お母様、本当に若かったですね。

メーテルリンクの青い鳥の中にこんな言葉があります。

チルチルとミチルが思い出の国に行くのですが、そこで亡くなったおばあさん、おじいさんたちに会います。その時のおばあさんの言葉です。

おまえたちが私たちのことを思うたびに、いつも私たちは目が覚めて、また会うことができるんだよ。

この本はわたしにとって思い出のある本ですが(まだブログで綴ったことがありません)、わたしは、祖母や母、おばを思い出すときに、いつもこの言葉が頭をよぎります。

2019/07/12(Fri) 06:30 | URL | spacesis | 【編集
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