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2019年8月30日 

東京息子も一週間ほど前に日本に帰り、先週末で我が夏休みは終了。

早く日本語学習を始めたいという生徒も何人かいて、自宅での個人授業は月曜日からぼちぼちと始まりました。来週からは土曜日の教室も開始です。

さて、ポルトに来て丸40年を過ぎたのですが、子供達が中学校を終えるころまでは、生活の中心は彼らでした。当時も家で二人ほどの日本語学習者はとっていましたが、子供たちが学校に行っている時間帯です。

息子が就学年齢に達したとき、6歳下のモイケル娘は1歳少しで、毎週土曜日にわたしが補習校で講師をしている間は、夫が娘の面倒を見てくれました。

子育て当時、したいことがなかったかと言えば嘘になりますが、「それを犠牲にして」なんて気持ちは毛頭ありませんでした。子育てをする事によって自分自身が育てられたと言った方がわたしの場合は適切(笑)。過言ではないです。

その例の一つとして、日本文化の素晴らしさに目覚めたことが挙げられます。子供達の学校生活を通して、日本という異文化には、みなさん多少の興味を示します。それで、日本文化に関するボランティア依頼もよくきたものです。
                                    
ところがです、その母親ときたら、日本にいた若い時分は目を外へ向けるばかり。ちょっと反骨精神を持っていましたから、それを振り回していわゆる日本の社会常識ごときものは、伝統文化から習慣までうっちゃってしまい、我が娘以上に「ヘッ!そんなもん」くらいに思っていましたのを、告白します。
                                           
これがです、こちらでの生活が長くなっていくに連れて、このままでは、どうもヤバイと感じるようなことが多々出てきたものです。
                                    
・「日本の伝統文化を紹介してもらえないか」 とポルトガル人 
(↑しょ、紹介できるもんは折り紙の鶴くらいしかおまへん^^; 紙風船もだまし船も本を見ないとできまへん^^; お茶?お花?とんでもない!あんなん人様の御前でご披露できるまで行くには、何年もの修業と多額なお金がかかるざますよ。 一人暮らしの身でお月謝が払えるわけおまへん!)                                   

・「着物を着て結婚式に来てくれないか」         
(↑来た!あぁぁ、せめて母に着付けを教えてもらって着物を受け取るんだった。着物があるにはあるが、一人で着たことがないでぇ。はい、誰も知らぬをいいことに、勝手気ままに着て行きました。後日そのときの写真を母に送りましたら、「なんちゅう着方をしとるん!」と叱られました^^;
                                   
・「その理由も含めて、日本はどういう新年の迎え方をするのか」
(↑これ、今ならネットで検索ができますが、当時は当然パソコンなど持っていませんでしたから、日本語、さらには英語の本まで読み漁って勉強する羽目になりましたぞ(爆)逆だっちゅうのよ^^;)
                                               
・「日本人はこういうときに、なぜこのような行動をとるのか」
(↑これは、背景となる日本文化の知識が少しでもないと歯がたちまへん。その上で自分で考えて行きます。一般論でなくていいと思うのですね。 「~だからだとわたしは思います」で結びます。ずるい(爆)                                        

・ぬぬ?と思ったのには「国歌を歌って録音して欲しい。紹介したいから」というのです(笑)これはインターネットが普及している今なら、頼まれることもなかったでしょう。伴奏なしで歌って録音しましたです、はいw(←これはどこぞの学校の要望でした)

つまり、日本人である個人のわたしを通して、日本、日本人を知りたい、となるのです。 いい加減なわたしも、これにはびびって考えさせられました。
       
海外で生活すると言うのは、勿論一般の日本人としては、非常に個人的なことなのですが、人々は個個の日本人としてよりも、その人を日本人全体の姿と見がちです。

ポルトガルに住むことがなかったら、わたしは相変わらず自分の国の文化に大して興味ももたず、調べもしないでいたかも知れません。その必要性を実生活の中で感じる機会が少ないですから。

こういう自分のふがいなさから、実演披露や言葉での説明はできないが、日本文化を知ってもらえる他の方法はあるまいか?と考えて取り組んだのが、実物を目で見てもらう、ということです。

わたしのボランティア日本文化紹介はこうして始まったのですが、長年かけたとは言え、よくぞこんなものまでと思われるコレクションも中にはあります。

tsukagashira1_1.jpg

これは柄頭(つかがしら)と呼ぶのだそうです。わたしがポルトに来た当時、名誉領事をなさっていたCarvalho氏のコレクションの一部だったのですが、未亡人から形見分けとして、わたしのもとに届けられて来たいきさつがあります。

tsukagashira2_2.jpg

価値については分からないのですが、日本語学習者の間では人気のマンガ「流浪人剣心」もあるので、展示会に出してみました。すると、柄頭は持っていないが鍔(つば)がある、という生徒がいて驚いたのでした。
                             
自分の国のあれも悪い、これも悪いと欠点を揚げ連らねていたのが、いざ、他国の人達が一緒になって、「そうだそうだ~」と攻撃し始めると、自分が言っていたのは棚に上げて、「他国人に言われたくないわ」と腹が立つものです。今で言う「おまゆう」ですね(笑)

日本の外にいてつくづく感じるのは、良い所も悪い所も「オラが国」である。

今日は、家の中を少し整理していて出遭った柄頭から、こんな話になりました。

ではみなさま、本日はこれにて。
                           
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コメント
恥ずかしながら・・柄頭? はじめて知りました、、苦笑。
「海外に出て改めて日本の文化の深さを知りました」とおっしゃる方が多いですね。日本にいても何にも知らないのですから考えさせられる貴ブログでした。
着物も着れません。国歌?それは歌えます。笑。

 カステロブランコのお祭りで若い娘さんから「私 柔道をやっています。
加納治五郎知ってます!」と言われました。お名前は知っていても教えはわかりません。日本人だから知っていて当然なことを知らない私。お恥ずかしい。

 柄頭~教えていただきました。
 「おまゆう」も今 調べて知りました。

 こんな「お馬と鹿」な私ですがお見捨てなきようお願いいたします。拝。

追伸* 前回のコメント2度も書いてしまいました。汗、汗・・・
    どうやら ボケが来てしまったようです。すみません。
2019/08/30(Fri) 20:29 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
柄頭はわたしも頂いて初めて知りましたよ。

嘉納治五郎は柔道の父ですね。
子どもの頃、「講道館」映画のファンでした(笑)
でも、わたしも教えは知りません。知ってるのは「勝つと思うな思えば負けよ。負けてもともと、この胸の~」とひばりさんの歌ですが、柔道の真髄ではないのかなぁ、と思っています。

二度コメントとか間違いなど、ここでは気にしないでね。わたしもブログ記事で色々やっています。

ムイントボンさんが知っててわたしが知らないこともたくさんありますしね。お馬と鹿など言いっこなしで参りましょう。

自慢にはなりませんが、当方もボケネタはやまほどありますしv-408
気楽なお付き合いをしましょう!

そう言えば、今年の世界選手権大会柔道で、ポルトガル人が金メダル獲得とのニュースがさっき入りましたよ!奇遇ですね。
2019/08/31(Sat) 05:50 | URL | spacesis | 【編集
昨夜 テレビで見てました!
どうやら指導者が日本人の方のようです。
私もとても嬉しい気持ちになりました。
フォンセカ選手も「日本人をリスペクトしていると」とコメントしていました。

ポルトガルで嫌な思いをしたことは一度もありません。私もポルトガル人が大好きです。
2019/08/31(Sat) 09:01 | URL | ムイントボン | 【編集
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