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2019年9月30日  

我が家には4匹のネコがいる。
一番若いのが13才のゴロー、次が15才で紅一点のチビ、16、7才の黒猫ぺト、そして長老18才になるクルルで、ネコの13才は人間で言うと60代も終わり頃にあたり、18才ともなると人間の90歳くらいに相当するのだと言う。ゴローを除いてはみな高齢者です。

家ネコが突然野良猫にならざるを得ないときは厳しい環境の人生に放り込まれることになるので、全員を見送るまでうかつにこちらは死ねないなぁと思っています。

ところで、わたしはこの12、3年、近所にあるジョアキンおじさんの畑に住む猫たちと、おじさんの庭の猫たちに毎晩欠かさず餌運びをしてきたのですが、一時期20匹近くもいた野良ちゃんたちも数年前から赤ねこちゃんと黒猫2匹だけになってしまいました。

他にジョアキンおじさんの自宅外で食事時間にいつも待ちかまえているのが4、5匹、併せて常に5、6匹のエサを用意して持っていくのですが、この一ヶ月で3匹がいなってしまいました。

一匹はつい先だって、いつも通り食事の合図をすると、いつもは3匹がどこからか出てくるのに、トラネコの姿がありません。すると、通りかかったおじさんが、「そこに一匹死んでるよ」と言うではありませんか。

えっ!とその指差す方に目を向けると、側のpasseio(歩道)の端っこにトラネコが横たわっています。
近寄り、体に触ってみるとまだ体温が感じられましたが、可哀相に事切れていました。車にはねられたのか、毒を盛られたのかは分かりません。このネコちゃんです。

gatosoto1_1.jpg

まだ若いネコで小柄、エサをあげて3年目にしてやっと背中に触らせてくれるようになった矢先でした。亡骸は箱に入れて、翌日、時々世話になる獣医さんまでもって行き40ユーロ(5000円程)で火葬にしてもらいました。可哀相でした。

もう一匹はこの赤猫ちゃん。これも触られてもらうのに4、5年はかかりました。人間を信用しない目つきをしており、こやつだけが、いつもの時間に遅れて行ったりすると、「シャーシャッ!」とまるで、「遅いじゃないか、今日の飯!」とでも言うかのように、威嚇しながらもすりよってきました。

neko2.jpg

それでも毎晩エサを待っていました。5年くらいもすると、表情が下のように和らぎいできました。

fofinho1.jpg

姿を消す前日は、エサを食べないで、「あれ?お前、どうしたんだい?と思ったほど」何度もわたしの足元に体を摺り寄せてきました。一月ほど前のことです。

今、思ってみると、自分の死期を悟って、あれはわたしに別れを言っていたのかなと思ったりしています。

下はジョアキンおじさんの畑に住んでいた赤ネコちゃん。

joaquingato6.jpg

畑にただ一匹残った成猫ですが、今までになかった行動に出ました。朝晩えさを運んだですが、ご飯より撫でて欲しいみたいで、やたら甘えてくるようになり、人懐こく、とても性格のいいネコちゃんでした。

10日ほど前から呼んでも姿を現さず。12、3年は面倒を見てきましたから、老猫でした。

この赤猫ちゃんについては、夫の反対さえなければ、わたしはとっくに家に連れ帰っているのです。もう4匹いることだし、言い出しにくいのではありましたが、夫に一度打診してみたことがあります。

「ねね、ジョアキンおじさんとこの畑の猫、一匹だけになったし、あの赤ネコちゃん、うちへ連れて来るのはどう?5匹も6匹も同じじゃなぁい?」(当時は家猫5匹がいた)

夫の即答、「同じじゃない!ゴンタの介護だってありうるぞ。(老齢で全盲になった猫) 目下、我が家に空席はない!」ですって。
このネコちゃんも姿が見えなくなる前夜は、やたら、甘えてきました。

昨夜、おじさんの庭のネコ2匹と畑の側にもう一匹いる黒猫にエサを持っていくと、近所のおばあさんが、「あんた、よく毎晩頑張るね。」と話しかけてきたもので、少し立ち話をしました。あばあさんも家に6匹ネコを飼っているのだと言います。「だから、もう家に連れていけないのよね。可哀相だけど」

赤ネコちゃんの姿がこのところずっと見えないとわたしが言うと、おばあさん、「そのネコはこの間、その辺で死んでいたのよ。もう歳だったからねぇ」 あぁ、やっぱり、と予想はしていたものの哀しい気持ちに変わりはありません。

補習校の講師時代、補習校の子供たちに読書を勧めるにに、なんでもいいから読めというのはわたしは嫌いで、この本、読んでみない?と入っていきます。そのためには、自分が読んでいなければならないわけで、当時は片っ端から児童書を読んでいました。

図書室で手にした本に、「荒野にネコは生きぬいて(原題Abandomed:G.D.Griffith作)」という児童書がありました。

kouyaninekowa.jpg
Wikipediaより

ある日、突然、飼い主に捨てられた子ネコは、少しずつ自分が捨てられたということを理解していきます。冷たい人間の仕打ちにも会い、厳しい荒野で生きる術を学びながら成長し、老い、死ぬまでのネコの一生を描いた物語ですが、読み勧めながらわたしは涙を抑えることができず、我が子たちに隠れて泣いた本です。

野良ネコ、野良犬の一生も人の一生に似るように思えます。逞しく生きているとはいえ、人のぬくもりが恋しくないはずはありません。いなくなった3匹のことを考えながら、昔読んだ本を思い出していたのでした。

くだんの本の主人公ネコは最後まで名前がないのですが、我が外ネコのどのネコも同じく名前をもたず、生涯を路上で生き抜いた小さな戦士たちでありました。

本日はこれにて。

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コメント
餌をあげ続けるということは~
 その猫の最期まで見送るということなんですね。いつの間にか姿が見えなくなって人知れず終わりを迎えるのが猫だと聞いていましたが。spacesisさんに見つけて欲しかったのでしょう。
 spacesisさんのお優しいお気持ちに
ジーンとしました。
2019/10/01(Tue) 00:21 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
ムイントボンさん、コメント、ありがとうございます。もう時差ぼけ、取れましたか?

毎晩エサを持っていくもので、合図で現れなかったりすると、外ネコでもとても気になります。少し悲しいかったです。

ところで、例のレストラン、わたしはもう記事にしちゃいましたので、宜しかったらご遠慮なく案内してくださいv-290
2019/10/01(Tue) 06:08 | URL | spacesis | 【編集
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2019/10/02(Wed) 03:29 |  |  | 【編集
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