2007年1月12日

先日から連続して目にしている新聞、雑誌記事にいささか憂鬱な気
持ちになっている。

一つは職場の同僚がいつも回してくれる文芸(古い漢字が変換でき
ない)春秋12月号の教育特集記事、「子どもを殺すのは教師か
親か」。 あまりぞっとしない見出しだ。
「小学校が暴力教室と化した、家畜化する子どもたち、ゆとり教育
で技術立国崩壊」。
特集の小見出しのどれもに、見出し同様、なになに?と思わず身を
乗り出しそうになる。
読むと日本の今社会の堕落、モラル欠落ぶりが論じられており、
いったいどこの国の話かと目を疑いたくなってしまった。
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ー続きはここからー

しかし、待てよ?
読んだ数箇所の記事は、既にどこかで聞いたことがあるし、恐らく
そこの書かれてあるような、家庭がそんな状態ではなかろうかと想
像されるような、幾人かの子を私自身も見たような気がするのだ。
これはどうやら、どこぞの国などの話ではないようだ。

いつの時代にも、若者達は年配者から「今時の若いものは」との言
葉を吐かれ、わたしも若い時にはその言葉の洗礼を受けて来た。
しかし、その言葉は若者に向けられたものであったのが、昨今はど
うも若者に限らず「今時の親は」となりかねないような、子育てや、
これまで社会で一般常識とされてきた事への親の欠落感覚が、幼稚
園小学校の教育の場から報告されている。

以前日記で述べたことがあるのだが、とある小学校の父母会の募金
についての会長の話し振り。
「集まった募金は、貧しい家の子どもとかに使われるのではありま
せん。純粋にわたしたちの子どものためにのみ使われるのです。」
本人は思ったことをそのまま言葉にしたのであろうが、大人の口か
ら出たにしては、なんとも釈然としないものを感じる。

また、「いただきます」の言葉は、うちは給食費をちゃんと払って
いるのだから、保育園でうちの子供にそれを強要しないで欲しいと
いう親には、頭を傾げざるを得ない。
そういう人は、払われているわずかの給食代で全てが賄われている
と思っているのだろうか。
それとも税金を払っているのだから、安くて当たり前なのだろうか。

こんな風に細かいことを挙げていけばキリがない。

そう思っていたところで出会ったのが、先ごろ始まったばかりのWeb
産経・生活欄の「溶けゆく日本人
」。
身勝手な論理で自己中を押し通していく、若者だけではなく親たち
の実態を読んで行きながら、わたしはすっかり暗澹たる気持ちに
なっているのだ。

「モラル破壊」
わたしが海外に出始めた頃は、日本人と言えば礼儀正しく謙虚で勤
勉、教育熱心が定評だった。
それがいったいいつのまに、駐車場の社内に乳飲み子を放置して、
パチンコに興じたりするようなことになったのか?

「町に溢れる家庭ゴミ」
所沢の我が妹宅はきちんと仕分けして、当時同居していた老いた母
も、まじめに取り組み、今日はなんのゴミの日、明日はなんのゴミ
の日、と各家庭に配布されたゴミカレンダーとにらめっこしていた
のを覚えている。

ドイツやスイスとまで行かなくても、日本人は家庭ゴミの出し方に
きわめて真摯に取り組んでいたのではなかったのか?
かつてわたしはポルトガル人の夫に自慢したものである。
「ポルトガルは家庭ゴミ処理に対する個人意識が随分遅れている。
日本は決してこんなゴミの捨て方はしない。」
「自分の家の中、庭はピカピカに磨いて綺麗にするのに、庭のゴミ
を通りへ掃き出して そのまま平気だという神経は理解できない。
日本人はあんなことはしない。」と。

その日本人がいったいいつの間に、公園に2mもの高さに上るよう
なゴミを平気で積むようになったのか?

「救急車をタクシー代わりに」
通報で一回出動する毎に4万5000円のコストがかかるという救急車。
「税金払っているのに、なんで救急車を使っちゃいけないの?」と、
救急隊員に100メートル先に病院があるから熱のある子どもを連れて
いけと言い放つツワモノ。
オイオイ^^;

ある人々は言うかも知れない。
それは、メディアが大げさに取り上げるから、大いに目立つので
あって、多くの日本人は、かつてと余り変わりない、と。
しかし、本当にそうであろうか?

社会の異様な風潮はいつの時代にも、国そのものの反映であるはず
だ。言うなれば自分は関係ないと思っているかも知れないが己が映
っている鏡である。
親殺し子殺し、自殺、殺人が日常茶飯事でメディアのニュースに上
るような社会が普通の社会であるはずがない。
そういう社会の大半の人々がこれまでと同じ日本人だから、日本社
会も大きな変化はないと、本当に信じていいのだろうか。

若いときによく犯す過ちは、世の波にもまれ周囲に叩かれたり、家
庭を持ったり、子を育てたりすることによって気づかされることが
多い。 そうして自分自身を矯め(ため)、より大人になって行く
ことができるのだが、今の日本社会の現象を傍から見ていると、そ
の機会を与えたり与えられたりすることがリスクを背負うような
事態になっている。

うかつに注意を促そうものなら、たとえ親子の間柄でも殺されかね
ないし、厳しく注意されたからと言って死なれかねない。

いったい何が日本に起こっているのか。
なにかが音もなく崩れていっているように思えてならない。

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コメント
どうなっているんでしょう・・・

ただ、原点は、家庭からだとは思うのです。
今、この日本でいう
常識とは、難しいものです。
自分勝手なものでも、
数が多ければ、「常識」になるのです。

それを、判らないと、
いつの間にか自分の子供も、
そこに辿り着きかねません。

一部の親にしてみれば、非常に
過ごしやすいでしょうね・・・

子育て一つにも、ある意味防衛力が
必要になっていると思います(-_-;)



PS 励ましのお言葉ありがとうございました。自分を信じて、こらからもやって行きたいと思いますm(__)m
2007/01/13(Sat) 13:36 | URL | マー | 【編集
次から次とあげられる(毎日シリーズです)
溶けゆく日本人を読ませられると、今から
教育改革をしても、こりゃ大変だな、と思います^^;
昨日今日にこうなったのではなくて、戦後
何十年かの
つけが今形となって現れてきたのでしょう。
軌道をもとに戻すには恐らく何十年の歳月が
かかると思います。

我が子の教育も、「みんながそうだから」の雰囲気に
流されないようにするには多大なエネルギーが
要ることでしょう。
マーさん、心していかないとなりませんね。

>PS.おとうさん、がんばれ!

2007/01/14(Sun) 18:03 | URL | spacesis | 【編集
思わず・・・
はじめまして・・・
思わず「同感!」しかしなかなか本音を言えず、イライラしてました。そうそう・・・そうなのよ!うなずいて読んでしまいました。詰め込み教育、道徳、常識を置いてきぼりにした、みーーーんな同列の価値観の上での子育て、まさにそのツケが回ってきたのですね。
まじめで、しっかりした文に感動し、思わずコメントしてしまいました。
2007/01/15(Mon) 02:11 | URL | みかん | 【編集
too many, too may problems
あっしは図書館を利用しているんですが
たまに本にアンダーラインやら書き込みやらしてあるのが
ちょっと気になる今日この頃^^;
書くなよ、図書館の本に^^;
モラルはどこへいったのか^^;
Where have all the morals gone ~♪

なんでも条例やら法律やらで規制しないと
だめな世の中になっていくんですかねぇ~
美しい国なんて掛け声だけでどうにか
なるもんでもないのは確かのようですけどね
とりあえず、ゴミの分別はしっかりやってます^^

いやしかし、
ホテルで仕事してると思いますよ~
金払えば何やってもいいって思ってる人
が多いってことは
客が出て行った部屋、崩壊してます^^;
2007/01/15(Mon) 09:34 | URL | ぎたれれ | 【編集
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2007/01/15(Mon) 17:19 | URL | 株式会社スプーン・コマース | 【編集
>みかんさん

初めまして。
コメントありがとうございます。
なんだか、次から次と際限なくブツブツが出て来そうで
少しストップしてみました^^;

連載では、「それではいったいどうしたらいいのか?」の
解決策が少しも提案されておらず、読者に目下、これらの問題が投げつけられているのですが・・・

わたしの時代は、学校で道徳、倫理社会などの科目が必須だったのですが、今はなくなったのでしょうか。
ま、本当はそうして教科で学んだからと言って、身に付くことでもないのですが、それでも耳にする、ということは何らかの形として心に残るのではと考えるのは、甘いでしょうか・・・

恐らくまたこのトピックを取り上げることになると思います。







2007/01/16(Tue) 09:00 | URL | spacesis | 【編集
>ぎたれれ君

♪too many rules too many rules も
♪where have all the flowers gone も
懐かしい歌です^^
随分古いのを知ってるのね(笑)

条例や法律を作っても今の状態じゃ
効き目はないかもよ^^;

以前はそれなりに美しい国であったと
今にして思うわたしです。
安部首相の国づくり掛け声に白けずに、
ひとりでも多くの人が参加して方向付けを
自ら探ることが必要ではないかと思います。

そそ。その図書館の本の話もありましたよ。
写真などの切り抜きどころか、何十ページも
綺麗にカッターで切り取られることもある、と・・・

コピーするなり自分で買うなりの方法があるでしょ!
これも図書館も税金でまかなってるんだ、税金払ってるからいいではないか、なんかしら。
いったいどうなってんだか・・・

2007/01/16(Tue) 18:01 | URL | spacesis | 【編集
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