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2007年7月22日
海辺の赤い自転車
★海辺のの赤い自転車。夏の海岸には赤が似合う。

2、3日前にリスボンの息子とメッセンジャーで話した。
普段はメッセンジャーに上がってくると午後でも「ohayo」と向こう
から声がかかり、「hoihoi」の母親の返事で始まるわたしたちの会
話は、お互い今日も元気なのを確認するだけのようなもので、ほと
んど長話にはならない。

それが今回は多分お互いに夏休みだということもあるのだろう、彼
の好きな音楽作曲の話から人生論じみた会話に発展。
息子が今したいことや、わたしの近頃の職場について話、これから
先のわたしの人生計画にも話が及んだ。

口さがない人には、「人生計画ってspacesisさん、そろそろ墓場に
そろ~りと片脚の足くらいは入りそうな歳になるのでは?」と言わ
れそうだが、私自身はいい気なもので、わたしの人生はまだこれか
らだと思っている。

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ー続きはここからー

わたしの第一の人生は、ほろ苦い思い出が多かったポルトガルに来
るまでの時代。
これは、時折思い出してはエッセイに綴っている。
(→思い出のオルゴール)
第二の人生は、ポルトガルでの子育て時代と今に及ぶ土曜日の職場
時代。
そして、第三がこれまで自分が思って見なかった方向にひょっとす
ると展開するかも知れないこれからの人生。

息子はと言えば、せっかく終えた大学のITコースを活かす就職は望
んでいないようだ。
大学時代の3途中で音楽を云々と言い始めたときは、趣味として続
けるのは大いによしとするが、職業とするのは止めてくれと夫とは
違い、わたしは反対したのである。
アーティストとしての道を極められるのは、運と真の才能に恵まれ
たホンの一握りの人たちである。
趣味で音楽をしながら一生生活できるほどの財産をわたしたち夫婦
はとても子どもに残してはやれない。
道は子供達が切り開かなければならないのだ。
どうしても諦め切れない場合はいずれその道にるであろう。
その時こそ、誰に遠慮なく音楽の道を選べばいい。
回り道になってもそれが本物である。
と本人には言わなかったがわたしはそう思っている。

この1年、息子は週三回の中学校の非常勤講師をしながら生活費を
稼ぎ、他の時間は音楽に費やしてきた。生活はギリギリであるが、
それでも今をエンジョイしている、は本人の言。
定職を望まない彼の将来は、少し不安定ではあるが、今しかできな
いことを望んでしているようだ。

イソップの話にある「アリとキリギリス」はあまりにも有名で、
今更披露する必要もないのだが。

夏の季節を歌って遊び暮らすキリギリスとは対照的に、暑い日差し
を受けながら汗を流して冬の準備にせっせといそしむアリ。
それを見て笑うギリギリスではあるが、やがて冬が到来し、食べ物
もなく寒さに凍える日々に、思わずアリの家のドアを叩く。
今度はアリが笑う日だ。

この教訓話にはなるほどと思わされるのだが、わたしはもうひとつ
の「アリとキリギリス」を知っている。もう30年近くも昔に、当時
知り合った夫から贈られた英語版のサマーセット・モーム短編集に
収められている「アリとキリギリス=The Ant and the Grasshopper」

先のことに思い巡らし定職に就きせっせと働きいて貯蓄に精出して
いる兄と、それとは全く逆にろくに仕事にも就かずその日その日を
遊び暮らしている弟の兄弟がいる。
時々呼び出されては弟に金を無心される兄、その都度将来のことを
考えろ、もっとまじめな生活をしろと説教を垂れる。
兄はこの弟を心のどこかで見下げている。
ある日、呼び出され「ふん、またか」の気持ちで待ち合わせ場所に
出向く。
弟の話は金の無心ではなくて、先ごろ大金持ちの未亡人と結婚した、
ということであった。

この時の兄の「I´ts not fair!」の悔し紛れの叫びが分からない
はないが、わたしは、「へぇ~。でも人生って案外こんなものかも
知れない。」と納得いったようないかなかったような、そんな読後
感をもったものだ。

あれから30年、もちろんわたしは遊び暮らしてきたわけではない
が、先を考えて貯めたいにも貯めようがない状態でずっと今日まで
来ている。
子供達の教育費は分不相応にかけたので、金額にすればひと財産に
はなるであろう。そして、それはまだ続いている。

老後、何が一番必要かと言えばやはり金だ、と言ってはばからない
人は周囲に結構いる。
どこからも年金の入ってこようがないわたしは、この言葉を耳にす
るとうなだれるばかりだ。
かと言って今更慌てて貯めようにも、定年も間近になっては貯めよ
うがない(笑)
そして、お金は確かに必要だが、「一番」という言葉に、心のどこ
かで反撥を感じるわたしがいる。

8月にはTEFLEコース(英語教師)を取るので英文学の本を少し読む
という息子に、「昔パパからもらった記念の本だから返してね」と貸
した上述のモームの本、息子も「アリとキリギリス」は読んでいて、
「パパがいるから、少しは大丈夫」と言うわたしの言葉に、
「ボクもそうだけどママもキリギリスタイプだね。」と息子に・・
言われた・・・
そして「パパは典型的なアリタイプだ」と付け加えた^^;

その通りです、息子よ。
しかし、人生はunfair(アンフェア=不公平)なことの方がfair よ
りも遙かに多いのだ。
それに、アリとアリの夫婦なんて、しんどいかもよ。キリギリスと
キリギリスもこりゃ大変だ。
アリとキリギリス、これでなんとか帳尻が合うかもよ^^

冬が到来したら夫と言うアリのドアを叩く、わたしはキリギリス
です~。
そして、このギリギリスはまだ人生の晩夏を謳歌しようと目論んで
いる。

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コメント
いいね~…
こういう話は元気が出るよ!
これからの人生も、大いに謳歌しなくっちゃね!

spacesisさんとこは、「アリとキリギリス」カップルなの^^?
うちは…、結構「似た者同士」だからどうかなぁ…?
二人ともアリにもキリギリスにもなりきれないで、
「精一杯キリギリスの真似をして、イキがっているアリ同士」!
 あるいは
「アリの仮面をかぶって何とか世渡りしているキリギリス同士」!
…ってとこかしら~?(笑)

「思って見なかった方向にひょっとすると展開するかも
 知れない」というspacesisさんの第3の人生、
期待してますよん♪
(またまた笑わせてくれそうだし…笑)
2007/07/23(Mon) 21:31 | URL | ミセス・かんちがい | 【編集
人生ですか
確かに芸術で身を立てるのは厳しいですね
あっしは無理せず趣味でちまちまと一生通そうと
思ってます^^
友達はギター教室でもやったら?
って進めてくれるのですが、やはり今は
定収入をこつこつと貯めるのが先決と
アリさんになっているのですが時折
キリギリスさんが出現して新しいPCを買ったりしてますw
spacesisさんのこれからはやはり作家ですか?^^
2007/07/24(Tue) 00:53 | URL | ぎたれれ | 【編集
>かんちがいさん

アリとキリギリス夫婦です~。
キリギリスは楽だけど、アリは大変だろな^^;

かんちがいさんご夫婦は、あうんの呼吸があるの
ではないかと想像してます。
それともかんちがいさんが賢妻かも!

うちはその点、ポ国と日本で、あうんどころか、
しようもないことで国際喧嘩によく発展したものでした。
そんな話はまだ書いたことがないけれど、
「日本だってこんなところがあるじゃないか」
「なによ!ポルトガルなんてひどいもんよ、こうこう
 しかじかはおかしいじゃないの!」
とまぁ、若い頃はたまにやらかしましたね。(笑)
で、最後に折れるのはあっちでした。
やっぱり夫はいいアリさんよ~(笑)

>ギタレレ君

日本も大変でしょうが、それでもなんとか食いつないで
行くことができるような気がするのですが、どうなの
かしら・・・

ポルトガルではまず無理です。
活動できる場所が知れてるのです。
ましてや息子の場合、新しいジャンルです^^;
音楽のジャンルはいずれ方向転換の時期がくると思って
いますが、今はそれが楽しくてたまらないようです。

わたしのこれからは、どうなっていくのか自分でも
わからない(笑)
それで人生って面白いな、と^^

作家はわたしの日本語力では才能ゼロよ(爆)
でも、自分の書いたものが例え少額でも原稿料の対象に
なったらやはり嬉しいです。

ギター教室は、将来のこととして考えてみたら?

2007/07/24(Tue) 08:16 | URL | spacesis | 【編集
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