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我が職場はポルトのとある小学校を空いている土曜日だけ借して
もらっています。授業が終わると学校は使えません。
よって月に一度の会議は、近くにある「Nosso Lar=我らがホーム)
というカフェで毎回開かれます。

5人のスタッフの4人は生ビール一杯、もう一人は下戸ですから
ガス入りミネラルウォーターと、これで「今日も一日お疲れさん!
乾杯!」と会議は始まるのです。
学校内じゃないですからね、大丈夫です^^

ある日のこと、2週間後に控えている運動会が主な議題。
ざっとできあがったプランに目を通して見ると、なんと、
「これ、子供ら出ずっぱり走りっぱなしじゃないの。」とわたし。

何しろ少ない人数です、赤白に分けたら全学年入れて一組7人ほど。
さぁ、どうする。あんなんこんなんと奇抜なアイディア出しては
皆で大笑いです。
わたし達の席だけ、やたらにぎやかに輝いていたのでした。

「あれ?今年は炭坑節ないの?」と、これまたわたし。
わたしと同僚I氏のアイディアで、数年前から盆踊りの炭坑節を
プログラムにとりいれてきました。
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ー続きはここからー

この炭坑節、恐らく正式なものとはところどころ違うような気が
しますが、なんのなんの。ええではないの。
ポルト式に曲に合わせて所々アレンジしてあります。
このポルト式炭坑節にはこんな思い出があります。

我が息子が一緒にいましたからもうかれこれ一昔くらい前にもなり
ましょうか。
9月、小学1年生から中3までの全員ひきつれて、貸切のバイクロバ
スでポルトから1時間半くらいのところにあるAoucaという小さな町
のプールのある農園に一泊の修学旅行にでかけたときのことです。

町から少し離れて、小高い丘にあったのですが、周りが広々とした
原っぱになっており、その日は初めてキャンプファイヤーで行こう!
となってたのです。
そろそろ日が落ちて暮れかかる9時過ぎから、準備を始めました。
もちろん宿泊先の許可はとっておりますが、重々気をくばるように、
とのお達しでした。

ポルトガルは夏場は非常な乾燥気候になりますから、あちこちで起
こる山火事には毎年手を焼いているのです。
農園内の広い野原の火を焚く場所、かなりの周囲に先に水撒きをし
て、いよいよキャンプファイアーが始まりました。

♪も~えろよもえろ~よ~ 静かにも~え~ろ~♪と火を囲みながら
歌ったりI氏が持ってきたギターに合わせて歌を歌ったりしていま
した。

そして、この日のためにわたしとI氏で準備してきた、燃える火を
囲んでの盆踊り炭坑節です。
始めは皆嫌がっていたものの、いざ踊ってみるとやはり日本恋いし。
郷愁のなせるわざでしょうか、アハアハ笑いながらふざけながら、
皆面白がって踊っていました。
都会と違い街灯も高い建物もなし。
だだっ広い野原で夜空を見上げると、満天の星です。
星のお話は、好きなわたしが担当^^

「十字の形をしている星座を見つけてごらん。それが白鳥座です。
 その中で一際光ってるのがあるよね、それが白鳥座にあるデネブ
 という星ですよ~」
「そこでしっかと目を凝らしてごらん。白鳥座のあるあたり、上下
 にボヤ~ッと川のように流れてるのが見えるかい?それが天の川
 なんです。」
    
大人も子どもも首が痛くなるほど夜空を見上げて星探しをしたので
した。
    
するとです、遥か向こうからなにやら音が聞こえて来た。
むむ?あれはひょっとしてBombeiro(消防車)?ええ?
小高い丘から見下ろすと、あぁぁ、来る来る、真っ赤な消防車が来る!
ま、まさか、こっちじゃないでしょ!とみなで言い合ってましたら、
あららのら。
見る間にこっちの方向に向かって来るではないの・・・

げ!もう、さっきまでおふざけを注意しても止まらず、大人に黄色
い声で怒鳴られていた中学生たちも、さすが怖気づいてシーンです。
え、えらいこっちゃ、こりゃ。あしたの新聞に「ポルトの日本人学
校、火遊びで消防車出動」なんて見出しでも出たらどないなるのん?

それまでの楽しかった雰囲気は一瞬にしてフリーズ。
全員固まりました。

目で消防車の後を追いますと、その消防車、こちらの丘に向かって
来るのは明らかです。
橋を渡り、いよいよ我らの宿に向かって来るのであります。
あぁぁぁ、来た来た、とうとう来た!覚悟せよ。

そしたらですよ、その瞬間、消防車、我らの目の前を通過ぎて
行っちゃったじゃないの!
その瞬間安堵も手伝って、皆で大笑い。

そんな思い出が炭坑節の盆踊りにはあり、以来我らの運動会に導入
してきたのですが、あの頃の子どもも大人もいなくなり、小さな
ヨーロッパの端っこにある我が校も年々変わってきました。

運営資金不足で、あれがないこれがないの、いわゆる手作りの教育
であっても、大人に情熱があれば、それなりに素晴らしい効果を生む
と思っています。
昨今の新しい手段にだけ目を向けて、古きをなおざりにする傾向に
は心のどこかで抵抗感を否めません。
が、古い船を動かすのは古(いにしえ)びと、新しい船を動かすの
は時代の人、それをわきまえないといけないのでしょう。
    
便利さを目の前にして、古いやり方に固持するには勇気が要ります。
その勇気の原動力は子供達です。
その子どもを持つ大人が大きく変わりつつある現代、手作り教育は
時間がかかると押しのけられ、マニュアル化システム化が望まれそ
うです。
それらを乗せて新しい船の舵をとり、新しい人達はどこへ行くのか。
    
     「♪月が出た出た 月が出た ヨイヨイ
      三池炭鉱の上に出た」

三池炭鉱もとうの昔に古(いにしえ)の船に乗り、現代の子供達に
は聞き覚えのない言葉の時代になりました。
我が校の炭坑節も絶えて3年になります。

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テーマ:子育て・教育
ジャンル:学校・教育
コメント
年を重ねる事は・・・・・
最近、会話の中で例えば「月が~」なんて聞くと、「♪月が出た出た~」と「あの人変わったわね~!」で「♪あなた変わりは無いですか~」なんて、つい口ずさんでしまい、ひんしゅくをかってます。これも年のせいでしょうか!?で、そのワイロの記事、どこに載ってるの?教えて!
2007/09/13(Thu) 08:52 | URL | テニスちゅう毒ちゅう | 【編集
追伸:秋の味覚を堪能!
K姐さまが泣いて悔しがるお話が、ちゅうのブログに!
2007/09/13(Thu) 14:19 | URL | テニスちゅう毒ちゅう | 【編集
>ちゅうさん

何げなく口をついて出てくる歌が、とんでもなく
古津軽民謡だったりすることが、わたしも
あります(笑)
不思議ね。若い時は嫌った歌が子どものころの記憶として
しっかり残っており、今頃時折顔を出してくるのは^^

ところで、例の記事は下記の産経ワシントン駐在員
古森氏のブログにあります。
下記アドレスをぺーストして行って御覧ください。
ついでに慰安婦案通過の経過もここのどっかに
書いてます。
たった10人ほどの議会出席者で通過したとのこと、
いかに強引いい加減かわかります。
もう金まみれにはうんざり。

ところで・・・・
「秋の味覚」ぐやじ~~(涙)

長年住んでもやはりわたしには日本食が一番!
なにしろこっちは量が多くて^^;


http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/297119/
2007/09/13(Thu) 17:13 | URL | spacesis | 【編集
こんにちは♪

やっと遊びにこれました。
記事を読んでいてどうなることやらとドキドキしました。
今となれば大笑いの話の種ですね。

私も出身が熊本県、運動会では。
小学校では「炭鉱ぶし」
中学校ではなんと「花笠音頭」でした。
炭鉱ぶしがあきたら花笠音頭にしてはいかがでしょうか?


2007/09/14(Fri) 15:49 | URL | エプロンママ | 【編集
>エプロンママさん

わざわざお越しくださりありがとうございます。
もう体調はよろしいのですか?

こちらではあれやらこれやらアイディアやしてみたい
ことがあっても、日本から取り寄せるこのになります
ので、これが大変です^^;
花笠音頭も音楽の入手が難しいことになりそうですね。

そちらにもまた遊びに参ります^^

2007/09/15(Sat) 06:12 | URL | spacesis | 【編集
花笠音頭も音楽必要になる時が有りましたら、気軽におっしゃってくださいね!

2007/09/17(Mon) 21:39 | URL | エプロンママ | 【編集
>エプロンママさん

うわぁ!ご親切、ありがとうございます!

わたしがいる間に盆踊り復活、できるしら?^^
万が一、そうなったときは、宜しくお願いいたします。
ところで、もう体調はよろしいですか?
2007/09/18(Tue) 02:28 | URL | spacesis | 【編集
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2007/09/18(Tue) 11:29 |  |  | 【編集
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