2007年12月23日

「クリスマス」をポルトガル語では「Natal」と言うのだが、昔はこの
時期になると、各テレビ局はクリスマスに因んだ、じぃ~んと胸に響く
ような物語の放映でにぎわったものです。

旧約新約聖書に基づくものはもちろんのこと、「ニューヨーク東8番街
の奇跡」(原題:Battery is not included)
「34丁目の奇跡(原題:Miracle on the 34th street)」「Sleepless
in Seatle」などなど、クリスマスの時期をとりあげたドラマは、枚挙に
いとまがないのだが、何度見てもその都度感動を新たにするものも
いくつかあります。
同じクリスマス物語でも、惚れたはれたのラブストーリーより、ヒュ
ーマンラブストーリーの方にわたしはより惹かれます。

映画だけではなく、クリスマスに関した本もたくさんある中で、この
時期のわたしの愛読書と言えば、O.ヘンリーの「賢者の贈りもの」と
チャールズ・ディケンズの「クリスマスキャロル」です。

「賢者の贈りもの」
ニューヨークに住む貧しい若い夫婦がお互いのクリスマスの贈り物を
買うだけの余裕もなく、毎日の生活に追われて暮らしているのだが、
今では鎖がなくなってしまった金の懐中時計を質屋に売り、妻の美し
い髪をひきたてるであろう髪飾りを買う。
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ー続きはここからー

妻は、夫が人前で恥ずかしげに、鎖のついていない懐中金時計を
覗き込んで時間を見ているのを知っていて、自分の素晴らしい金髪を
かつら屋へ行ってバッサリ切って売ってしまうのである。(昔の女性
は髪を長くしておくものであった)そして、そのお金で、夫のために
金時計用の金の鎖を買う。

そうして貧しいクリスマスイブの食卓を囲み、二人は贈りものを交換
するのだが、妻が贈った鎖につなぐべき夫の懐中時計はなく、夫が
妻の美しい髪にと贈った髪飾りのつけるべき長い髪がなかった
のである。

O.ヘンリーは最後にこう結んでいる。
「この二人こそ、世界中の誰よりも、クリスマスの贈り物の真の意味
を知っている」と。
「賢者の贈りもの」の「賢者」とは、イエス・キリスト生誕の時それを
祝って空に輝く大きな星を道しるべに、東方からはるばる旅して贈り物
を届けに馬小屋にたどり着いた三人の東方からの王のことである。

ディケンズの「クリスマス・キャロル」は、初めてその本を手にした時
から30年を経た今でも変わらずわたしの愛読書のトップ。
「人はいつでも変われる、遅すぎることはない」という教訓を思い起こ
させます。            

エベネゼール・スクルージは、金持ちでありながら大変なケチで有名
である。事業の共同経営者兼、世界で唯一の友であったマーレーが
亡くなってからと言うもの、益々吝嗇(りんしょく)に、偏屈に、そして
人間嫌いになる。
「クリスマス?ヘッ!」なのである。

クリスマスの時期に慈善院や教会から寄付のお願いがあってもビタ
一文たりとも出さない。
長年雇用している事務職員ことボブには、最低賃金しか払わず、
冬の事務所を暖める燃料の使用量さえケチって、使わせる量は
微々たるもの。ボブは厳寒の中、凍えそうな両手を擦り合わせて
事務を執るのである。

ボブには、足の病気を持つ幼い子供ティムがいるのだが、スクルージ
がくれる安月給では、ティムの手術もしてやれない。

そんなスクルージの前にある夜、過去、現在、未来の3人のクリスマ
スの精霊が姿を現し、スクルージに過去、現在、未来の三つのクリ
スマスを見せてくれるのである。

貧しかったが幸せだった子供のころのクリスマス、薄給であるにも
拘わらず、文句を言わず心優しいボブ一家の貧しい食卓とティム坊や
の現在のクリスマス、自分の葬式だと言うのに町の誰一人として出席
者のいない未来のクリスマス。

年老いたスクルージは、生まれて初めて自分の生き方を激しく後悔
するのである。
そして目覚めた彼は・・・・

クリスマスキャロル

という話なのですが、写真はわたしが1973年11月9日に大阪で買っ
た英語版の「クリスマス・キャロル」の表紙。もう色も黄ばんでボロボ
ロになっています。
クリスマスの精霊と寝巻き姿のスクルージです。
わたしは、この絵のスクルージに何故かとても惹かれるのです^^

幼い頃、若い頃の貧困から抜け出すために、守銭奴になったので
しょうが、根っからの守銭奴ではなく、本来は人恋しいという人間性
がこの絵の表情に表れているような気がしてなりません。
 
近年クリスマス番組もすっかり変わってしまいました。
このような心が洗われるようなお泪ちょうだいものは、今の世では受
けないのでしょうか。
「Home Alone」も賑やかでいいのだけれど、古くからの真のクリス
マス精神をこういう時期にこそ紹介してくれ、引き継いで行けたらた
らいいのにな、と、クリスチャンでもカトリックでもないわたしですが、
思います。

メリー・クリスマス
神を信じる者も信じない者も、今日のこの日祝福がありますように。

コメント
メリークリスマス!
「クリスマスキャロル」は本では読んでいませんが映画は、この時期になるとテレビで放映しているので何度かみました。最後に見ている方も救われた気持ちになるので好きです。
今日は振り替え休日。久しぶりに妻と買い物へ。
元旦には届きませんが、S姐様にささやかな贈り物を、明日発送しますね!お楽しみに!
2007/12/24(Mon) 23:46 | URL | 今日は妻と買い物ちゅう | 【編集
>ちゅうさん
かえって気を遣わせてしまいましたね^^;

ちゅうさんのことですから、奥様への贈り物も
ぬかりはないでしょうね^^

我が息子はただ今、例の口元に問題のある白猫ちゃんと
ともに、ポルトに向かって車を走らせているところで、
モイケル娘が一人欠けてはいますが、クリスマス
イブの晩御飯の準備にいそしんでいます。

ちゅうさん、今年のテニス納めは?(笑)
2007/12/25(Tue) 03:24 | URL | spacesis | 【編集
メーリーポピンズ!
じゃなくて
メーリークリスマス!
といってももぅ26日だけど^^;
「賢者の贈りもの」は図書館でOヘンリー短編集みたいなのが
あったから読みましたよ~
なかなか英語だと手ごわかったですけど^^;
「クリスマスキャロル」の方は
ビルマーレーという俳優主演の「SCROOGED」
邦題だと「3人のゴースト」って映画が面白かった記憶あり。
原作を基にしてニューヨークを舞台にコメディ仕立てに描かれていて
まぁ見たのはあっしが高校生の時だったような記憶もあるので
またもう一度見てみようかなぁ~
とどんどん見なくてはいけない映画も増えていくのでした^^;
2007/12/26(Wed) 01:46 | URL | ぎたれれ | 【編集
ふる~~笑
とは言うものの、メリーポピンズはサウンド・オブ・
ミュージックと並ぶわたしの気に入りのミュージカルのひとつです^^

ぎたれれ君、見たの?
わたしはあれを何度も見て、ジュリー・アンドリュースのきれいな
英語にほれぼれしたものです^^

映画には、よくて何度もみてしまうのと、いいけど、
何度も見るのは辛いというのがありますね。

そういえば昨日、すごく古い映画「麗しのザブリナ」を観た(笑)
ヘップバーンの清楚なこと!観たことある?

2007/12/27(Thu) 04:02 | URL | spacesis | 【編集
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