2008年1月15日

ポルトガルのとある新聞、日曜版で目についた記事がある。

「ティアーゴ、15歳。4歳から路上で物乞いをし始め、以来今日まで
来た。毎朝同じ場所、リスボンはアーグスタ通り(Rua Augusta)に
10時頃に座り込む。
格差社会

 両親に連れられて始めて物乞いを始めたが、その頃から一人でする
ことも度々あった。
12歳になると、その日に得た施しは自分のものになった。
物乞いは面白いと思った。
物乞いをし始めた4歳のその日から、小型犬エストゥレーラ(ポルトガ
ル語で「星」の意味)とずっと行動は一緒だ。
エストゥレーラはこの11年間毎日、施しを入れてもらう缶の紐を何時
間も口にくわえ、主人であるティアーゴとともに路上に座る。
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ー続きはここからー

ティアーゴとエストゥレーラは、この界隈ではすっかり知られた存在で、
特にエストゥレーラはツーリストたちの人気者である。
 
こうして路上でもらう金額は、日に40ユーロほどで月額1500ユーロ
(約24万円)前後になる。
しかし、15という就労できる歳になった今、彼は人生を変えたいと
夢見ている。
が、物乞いで得る月1500ユーロの金額はポルトガルの最低賃金の
倍である。
学校に殆ど籍を置いたことがないティアーゴに、仕事を与えこれだけの
賃金を支払う甘い社会ではない。

ティアーゴの夢はラリーのパイロットになることだ。」
(新聞記事要約spacesis)

2006年の調査によると、このティアーゴのように幼い頃から親に
放ったらかされ無視されて、また社会のいかなる施設からも見捨て
られて、路上で物乞いをしながら生きている子供はリスボンとポルト
で260人前後いるのだそうだ。

日本が格差が広がったと言えども、このような状態は今のところ
起こっていない。
戦後の義務教育の実施が、国の政策によってこれまできっちり行わ
れて来たからに他ならない。

わたしは日本を離れて30年近くにもなるのだが、日本国内で言う
「格差」具合が実際にはいったいどの程度のものなのか、帰国時の
人々や街の様子からして、もうひとつピンとこないのである。

誠実に労働に励んでもいっこうにまともな生活が営めないとならば、
わたしはこれこそ社会の格差だと思うのだが、現代の日本社会に
「格差をなくした平等な社会を」と言う言葉には用心してしまう。

国の政策によっていくらかマシな生活が営めるようになることはある
かも知れないが、格差社会に不満を持つ国民全てを満足させるよう
な無格差社会の実現は、まずもって不可能だとわたしは思っている。
どんなに豊かな民主主義の国にも、また共産主義、社会主義の国に
も貧富の格差はある。

学歴格差はと言うと、経済格差がその一因ではあるだろうが、勉学の
向き不向きという個人差があることも忘れてはならない。
国民全てが平等に大学を出てどうするのだろうか。

貧困家庭に育ったがノー天気なわたしは、親がまともに働けないのは、
学歴があるとかないとか、世の中が不景気だとかなんだとかそういう
理屈付けをしたことはない。自分の家は片親がまともに働かないか
らそういう家庭なのだと納得した。

自分が身をおく場所が格差ゆえ我慢ならぬのであれば、そこを抜け
出そうと努力する気概をもてばいいと思っている。
「努力した人が報われる社会が健全な社会だ」と誰かが言っていた。

そんなわけで、社会格差だとか、地域格差だとか、教育格差だとか、
果ては希望格差だとかの「格差」云々の言葉に、わたしはいささか
反撥を覚えるのである。

世界的視野で見ても、日本ほど格差の少ない国はないのではないか
とさえ感じている。

ティアーゴとエストゥレーラの記事を読んで思ったことを書いて見ました。

コメント
格差ですかー
日本は自殺する人が毎年3万人以上いるそうです。
そして格差はやはりあるような気がします。
路上生活者も普通に目にしますし、
ネットカフェ難民やら
住所がないので日雇い派遣でしか働けなかったり、
医療費が払えないから病院に行けずに
後は死を待つだけの人がいたり、生活保護を受けていて
クーラーが買えなくて熱中症で死んだり、
北九州の方では生活保護の申請を
役所の意地悪でさせてもらえなかったり....
問題は今はまだ下層の人数が少ないから大丈夫かもしれないけれど、
これから格差がどんどん広がっていってもぅ
取り返しのつかないところまでいってしまうのではないか
という危惧があるわけで、
フランスの暴動のようなことが日本でもそのうち
起こるのではないのか、みたいな気もするのですが、
日本の場合暴動する前にみんな自殺しちゃうから大丈夫かもっ
とも思いますけど、
まぁ俺たちに明日はないということで^^;
2008/01/16(Wed) 14:54 | URL | ぎたれれ | 【編集
>ぎたれれ君

日本人の俺達にまだまだ明日はあると思う ぞ^^

国は政治的にその格差を縮めるよう努力する必要がありますが、
格差がない社会というのは無理。

日本の今の格差状態なら、わたしは国に格差をなくせと求める
だけではなく、国民一人一人の国や社会に対する意識改革で
良好状態に持っていけるのではないかと思っています。

続きは土曜日のバグ・カフェで(笑)みんなを巻き込んで
じっくりと。りょうまくんが喜びそうだw

コメントありがとう。

個人が作り出す格差は国がどうのこうのの問題では


2008/01/16(Wed) 18:13 | URL | spacesis | 【編集
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