2008年2月13日

明日のバレンタインデーに因み、ポルトガルに昔からある
「lenco de namorados」(lenco=ハンカチ=cの下にポルトガル語
のニョロ記号が付く。namorados=ボーイフレンド)の紹介です。

「恋人たちのハンカチ」の起源は17世紀に遡ります。
この手作りのハンカチは昔は女性の服装の一部とされ、これを作
るのは、当時の女性のたしなみであったようです。
ハンカチを受け取った男性は、女性の告白を受けて公に恋人同士
と見なされました。

ハンカチは真四角のリネン布に綿の刺繍糸で刺繍します。
写真でご覧のように、刺繍の模様は決められています。

恋人達のハンカチ 恋人達のハンカチ1 恋人達のハンカチ2


ハートはもちろん愛情を、鍵は二人の心の結合を、忠実を表す鳩
も使われます。
また、バラ科の植物は、愛の牢獄、捕えられた愛を意味します。
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ー続きはここからー

もうひとつ、「恋人達ハンカチ」に欠かせないものが、男性に贈る
短い詩です。
チョコレートを贈るよりも遙かにホットなポルトガル女性の熱き心が
うかがえます。
自分でデザインを考え、思いを託した詩を作り、何週間も自らの
手で刺繍する乙女心は、現代では失われつつあります。

それでも、テレビを見ながら、バスや電車の中で、またクリニック
での待ち時間中にせっせとレース編みや毛糸編みに手を動かす
ポルトガル女性を見かけるにつけ、昔の女性のたしなみを見る様
気がします。
わたしも、こちらへ来て始めてレース編み、毛糸棒針編みを始め
たのは、そのようなポルトガル女性を倣ってのことでした。

2005年にポルトガル北部Minho地方で探し回り、ようやく手に
入れた二点をご紹介します。

恋人達のハンカチ3

シンプルな模様ですが、ハートの模様と短い詩は「恋人たちのハン
カチ」には必須。
詩「Amor é a estrela que há-de guiar a minha vida」
   (アモール=愛は我が人生を導く星)

このハンカチ」に刺繍されてある言葉のスペルはところどころ間違っ
ているのが特徴でもあります。赤の部分がミススペル。
このハンカチは17世紀が起源ですから当時の一般女性はまだ
正確読み書きができなかったことから来ています。
恋人達のハンカチ4


「Meu coração leal merecerá grande castigo quem no quiser falsear
(我が誠実な心に偽りを言うあなたは、大きな罰を受くるに値する)

これは情熱的な告白です^^
しかし、ちょっと恐いかな(笑)
こちらの方は、ハート、そして心を預ける「鍵」も刺繍されていますね^^
2枚とも布はリネンです。サイズは2枚とも20cmX20cm。
1枚25ユーロ(約4000円)。

現在はこうしてハンカチに刺繍をして恋人に贈る習慣は失われ、
「恋人達のハンカチ」は民芸品店でしか見られません。
ハンカチは額に入れて飾ります。

忙しくなった現代女性は「恋人たちのハンカチ」を刺繍する時間も
なく、美しいハンカチは今では額に納められ、往時の求愛の言葉
をわたしたちは眺めるだけになりました。
 
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