2008年2月16日
夕闇
★たそが~れに我が家の灯 窓にうつりし時
  我が子かえる日祈る 老いし母の姿(←まだだ。笑)
  谷間に灯ともしころ いつも夢に見るは
  あの灯あの窓恋し ふるさとの我が家♪「谷間の灯より」


週に二度通ってくれているお掃除のおばさんが、手術入院のため
休みをとってかれこれ3週間になります。
外での仕事、内での仕事をこなしながら、spacesis、なんとかこな
しておりまする。

さて、久しぶりに帰国子女話です。
土曜日の今日は職場が1時で終わり、毎土曜日には夫といつも
行くレストランで昼食をし、普段ですとその後、寝床直行のところ、
珍しく余力があったので、よっし!と娘の部屋の掃除です。

いえね、後2週間ちっとで、我がモイケル娘っ子、大学の春休みを
利用して1年半振りに帰って来るのであります^^
親から言い渡された「最初の2年間の帰国はならぬ」はかなりこた
えたようでしたが、気がつけばポルトガルを離れてはや3年半です。
彼女のポルトガルの見方がどんな風に変化しているかを知るのが
楽しみです。
にほんブログ村 海外生活ブログ ポルトガル情報へ blogram投票ボタン
ー続きはここからー

その娘の本棚の拭き掃除をしていたのですが、ふと手にとった
「2003年ポルト補習校作品集」。
彼女の書いたものが掲載されている最後の作品集です。
この年は作文2つ、詩一編の三作品を残し、翌年の7月には補習
校の高校部を卒業することなく日本の大学受験準備で代ゼミの
コース受けるため、独り日本へ旅立ちました。

自分では気づかなかったのですが、我が友に言わせると
「あんたら、ようひっついてる母子だw」
だったそうで、音楽や観る映画もよく気が合い、日本から送られる
ドラマは二人で何度も一緒にみては、笑いこけ感動したものです。
2年間ポルトガルに帰国せずにがんばったモイケル娘ですが、実は
おっかさんもそれなりに独りで自分の道を拓くよう、ちょっとはがん
ばったのでありました^^

そんなことを思いながら、懐かしい作品集を開きました。
こうなると、わたしはもう掃除そっちのけで床に座り込みです(笑)

「縦にピアノを弾いて」「自己主張はどこまで許容されるか」と作文
のタイトル、そして一編の詩に「アイデンティティ」があります。
「自己主張はどこまで許容されるか」の一部については、すでに
ブログで紹介済み。こちら。

詩の中の結びにこんなことが書かれてあります。

私はポルトガル人でも日本人でもなく
同時にポルトガル人でも日本人でもあり
どちらの国にも受け入れられず
またどちらの国にも受け入れられ
ただ私は両国籍を持つことで優越感も劣等感も持たず
自分のアイデンティティをおごりもせず卑下もせず
なぜなら 国籍は人の中身を語ることはなく

私はただ 私であるから



彼女はこの詩に重国籍であることの心の揺れをふっきる思いを
込めたのか、それとも二つの祖国をもつ自分の境遇を淡々と受け
入れる哲学に至ったのか。
ここには、あれやこれやと一応人並みに苦労のようなものもした
ことのあるわたしが、理解しようとしても全容は決して分からない、
彼女だけの17年間の人生体験があるのです。
この結びを読む度にわたしは心がキュッとなります。
同時に、この詩を書いたころはすでに日本の大学進学を決心して
いたことから、これから日本で生きるのだとの逞しさのようなものも
うかがえて、じわりと嬉しい思いがこみ上げてくるのも事実です。

日本を飛び出そうと願い、そこから離れてポルトガルに生きる
おっかさんと、生まれ育ったポルトガルを飛び出して日本に生き
ようとする娘と。

さてはて、おかしなことになったものです。

ポルト・リベイラ案内・rewriteしました。どうぞ

コメント
深い詩ですね。
「私はただ 私である・・・」

そして、
一人の人間として歩き出すのを、
側で見守る事が主となる日が、
私もいつかはやってくる。

囚われるものが色々あると、
いつしか自分というものすら、
見えなくなってしまうでしょう。

私も、なにやらジ~~ンときました^^;




2008/02/19(Tue) 22:20 | URL | マー | 【編集
>マーさん

マーさんとこは、毎日が成長を目の当たりにするようで、
楽しいでしょうね^^
「美人」の話、クックックと笑いながら読ませていただきましたよ。
ほんとにもう!男達って(爆)
2008/02/20(Wed) 07:33 | URL | spacesis | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
Click for Porto, Portugal Forecast 
ポルトガル ポルトの口コミ
ポルトガル ポルトの口コミ にほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ
にほんブログ村