2008年7月3日

暑い中の行事やらガーデンパーティーやらと外出が続き多少
体調を崩し、お!と気づけば日記そのものがすっかり空いて
しまいました。
とは言いながらも、ブログには、書き溜めていた「海の礼拝堂」を
アップしておりますが(笑)

毎週火曜日はポルトデジカメ探検をするのですが、今週はさすが
家で休息です。ひとことで言えば、外気と熱気にやられた(笑)

日本語授業の合間の時間を見ては寝っ転がりしていたこの一週
間ほどでしたが、その間に読んだ一冊の本、とても考えさせられ
ましたのでご紹介します。
夜間中学生


週末の我が職場には、多くは子供向けですが図書があります。
高学年から大人まで読める本棚もありますが、その中にひとつ、
「誰でもお持ち帰り結構です」という「リサイクルコーナー」と言う
のがあります。
「もう読んでしまったので要らないんだけれど、処分するのはもった
いないから。」という図書が入っているコーナーです。
わたしは時々そこを覗いてみては手にとって持ち帰り、読むので
すが、時々このリサイクルコーナーで素敵な本に出会います。
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ー続きはここからー

今回の一冊「夜間中学校の青春」がそれです。
夜間中学校で42年間教えた見城慶和さんという先生が写真家
の小林チヒロさんという方と2002年に出した、夜間中学で学ぶ
人たちの写真がふんだんに盛り込まれた本です。

初めはそれと知らずに手に取った本ですが、表紙の写真にある
ように、映画監督の山田洋次氏もこの本を推薦しており、山田氏
はこの夜間中学の見城先生をモデルに映画「学校」を作って
います。

本のエピローグで目に入った、夜間中学生の卒業作文の一行に、
わたしは思わず胸が熱くなってしまいました。

「学校をそつぎょうしたら、私はまた、ひとりぼっちで、夜ふとんの
中で泣いて暮らしていくのです。」

この一行の文に、これを書いた生徒の学校に対する思いが溢れ
ているようで、わたしは胸も眼も熱くなってしまったのでした。

夜間学生と言うと、わたしのこれまでの人生では、わがHPの
「思い出のオルゴール」という、昭和時代のわたしの思い出を綴っ
たページがあるのですが、その中のエピソード「津国ビル純情1
に登場してくる夜間高校生の一宮君と、「1964夏・江東区の夕日
エピソードで少し語られる新聞専売店住み込みの夜間大学生たち
が思い出されます。

進学率も高くなり、少子化で大学全員入学も言われるこの頃で
すが、わたしの時代はようやく団塊世代の進学率が上がって
きたとは言うものの、高校や大学へ行けなかった人も結構いた
頃で、わたしも経済的理由で大学進学を諦めた一人でした(上述、
「1964夏・江東区の夕日」で書いてます)。
それでも、全日制高校に三年間、なんとか通うことができたのには、
学校にも親にも感謝しています。
そういうわたしの思いも重なって、この夜間中学生の写真記録の
本にはいたく惹かれました。

この本の読後も、映画「学校」鑑賞後にも思ったことですが、
いったい「学校」とは何なのか、わたしたちが学校で学ぶことは
何なのか、それらはわたしたちの人生にどう反映していくのか。
わたしは、近年やっと自分なりにその答えが少し見えたと思います。

国語も算数も数学も歴史もサイエンスも全ては得点教科ではなく、
また単なる学力養成が目的になるのではなく、人生の荒波に
航海した時、自分自身の思考力で、乗り越えて生きて行くための
礎になるもののはずです。
学力とは点数でなく、生きる学力、そういう教育には時間と手間
がかかり、○×式の教育では養えないように思います。

教育も親子関係、友人関係も希薄になった現代社会に住むわた
したちに、人間原点の礎になる学校教育、家庭教育のあり方を
もう一度よく考えてみる必要があるとこの本は訴えてきます。

わたしの好きな星野富弘さんの詩の中に、「きく」の絵とともに
こういうのがあります。

喜びが集まったよりも
悲しみが集まった方が 
しあわせに近いような気がする

強いものが集まったよりも 
弱いものが集まった方が 
真実に近いような気がする

幸せが集まったよりも
不幸せが集まった方が
愛に近いような気がする
  (星野さん、拝借いたしました^^;)


この詩は、映画「学校」(もう一度見てみたw)と「夜間中学校の
青春」に、とてもよく似てるなぁ、と思ったのでした。

世の中が便利になったというのに、文明の利器に振り回されて、
物事をよく考える時間ができるどころか、却って前にも増して多忙
な現代生活を送るような結果になっているわたしたちは、かけが
えのない、たった一度の人生の時間の大切さを忘れているのだな、
と自分自身反省している今日この頃です。

今年はちょっと頑張らなければならないけれど、来春からは生活
テンポをスローダウンしなくては^^
コメント
There was a yakan of water in summer
映画「学校」はあっしも前に
見た記憶あります^^
西田敏行がはまり役だったような....
う~ん、あんまり覚えてないかも^^;

これからは文明の利器に振り回されないように
取捨選択が重要になると思いまする。
必要な物だけを取り入れて必要の無い物は
捨て去る。これはメディアリテラシーでも
言えることですよね。
「忙しい」という字は心を亡くすということですけど
あっしは暇人なので心配なかったりしますw
のほほんのほほん^^
2008/07/04(Fri) 01:24 | URL | ぎたれれ | 【編集
>ぎたれれ君

あっはっはっは!
んもう!座布団とれ~~(爆)

暇人てことはないでしょ^^
きちんと仕事人もして(笑)いるわけだし。

映画、西田敏行さんでしたよ。
ああいう映画、お涙頂戴ものと言う人もいるでしょうが、
わたしは好きです。^^

のほほんのほほん、わたしも以前のように早くそうしたい^^
思い切り好きな本も読めますし^^
2008/07/04(Fri) 08:01 | URL | spacesis | 【編集
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