2008年9月15日

カプーシュ森1
「コルクの修道院」第3弾です。写真はカプーシュ修道院のある山の光景。
下は案内図です。

capusho_mapa.jpg



シントラの月山(Monte da Lua)ほぼ山頂にあるカプチンフランシス
コ修道院(=カプーシュ修道院=コルクの修道院)の周囲は、岩に
囲まれている。

人間がかろうじて起居できるスペースの修道院だが、一歩外へ
出るや、太古からの大地の神秘的な息遣いが感じられるような気
がする。修道院の建物そのものが、できるだけ自然とのハーモニ
ーに溶け込もうとするかのように質素である。
 
上の図にあるように、修道院の周囲は、ラベンダー、ローズマリー、
きんぽうげ等の 薬草やどんぐり、はしばみ、樫、栗、オランダいち
ごなど、草植物の宝庫である。
カプチン僧侶たちは、これらを食していたのであろう。
 
カプーシュ森2

修道院クロイスター(回廊)上記図の青○の部分。
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ー続きはここからー

カプーシュ森3
ゲッセマネの主の庵。フラスコ絵の左はフランシスコ修道会をひら
いたアッシジの聖フランシスコ、右はリスボン、パドゥア(イタリア
北部の都市)の聖アントニオ。

カプーシュ森4
         修道院周辺の森。
カプーシュ森5

写真下は上図緑色○にある「Ecce Homo=エクスィ・ホモの庵」
内の壁画。 
カプーシュ森6

Ecce Homo(=英語Behold the Man)ラテン語で、ローマ人ピラトが
いばらの冠をいただいたキリストを指し、「見よ、これその人なり。」
と言った言葉である。
いばらの冠をいただいたキリストの画像をも意味する。
カプーシュ森7
この古びた庵は、外から少し覗くことができるが、壁画に描かれて
あるテンプル騎士団またはフリーメーソンのシンボルと言われる
梯子を発見。

カプーシュ森8
上図赤丸印、「試練のチャペル」の岩穴。沈黙と瞑想の場であり、
自然の静観から霊感を得る場でもあろうか。
カプーシュ森9
中は狭く、岩には絵が描かれているが判明不可能なのはとても
残念だ。岩穴の上方に小さな穴があり、月夜には、ここから月光が
差し込むであろう。


シントラのカプチンフランシスコ修道会コミュニティは16世紀に8
の修道士で始まったのですが、中でもその名を知られるのが「オ
ノーリオ修道士」です。伝説によるとオノーリオ修道士は100歳ま
で生き、最後の30年間、小さな洞窟を己が住まいとし苦行を成し
遂げたと言われます。上図青○印クロイスターの外側へ少し歩い
たところに、その洞窟はあります。

修道院と建物外部を回るのに1時間半ほどを要したのですが、カ
プーシュ修道院見学後の数日間、わたしは精神の沈着と浄化を
感じたように思います。これは、今までになかった体験で、自分で
もちょっと不思議な気がします。

古代ケルト民族一派のドルイドたちに崇拝された何千年の樹齢を
持つ樹木が生い茂り、古(いにしえ)から不思議な「大地の気」が
感じられる聖なる「月の山」と呼ばれて来たシントラ山脈。

その昔、霊智の遺産を受け継ぎ、自分を啓蒙し、変容させる選ば
れた秘儀参入者たちは、もしかしてここを出発点にして、サン・チ
アゴデ・コンポステラ、シャルトル大聖堂、ノートルダム大聖堂、
アミアン大聖堂、そして終着点スコットランドのロスリン教会へと
北上する巡礼の途に就いたのだろうか?
ふと、そのような可能性も全くないとは言えないであろうと思わされ
たカプーシュ修道院でした。
     
もっとも凡人のわたしは、精神の浄化を感じたように思ったのはわ
ずか数日で、再び俗人の卑しき心で日々を送るいつもの自分に戻
るのに、そう時間はかかりませんでしたが。

「コルクの修道院」、3回にも渡りましたがこれで最終回になります。

【コルク修道院インフォメーション】

シントラ歴史地区から8km。Estrada dos Capuchosに入る。
ペナ城とは反対の山道。分かりにくい山道でわたしたちは何度か
間違った。
 
12月25日を覗いては毎日見学できる。所要時間1時間半
見学時間:5月1日~9月15日 9:30-20:00
       9月16日~4月3日 10:00-18:00
        (閉場1時間前に入ること)
見学料金:5ユーロ
Tel: 21‐923‐7300


次回は同じくシントラ・シリーズでシンボルだらけの面白い荘園を
ご案内いたします。
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