2008年10月8日
チビ08oct
★我が家の紅一点、チビちゃん

今日は少し長くなる愚痴の類ですばい^^;

現在日本で学んでいる大学4年生のモイケル娘が、今夏、就職
活動に四苦八苦したのは、すでにブログでも書いたのだが、それ
でもポルトガルの若者たちの苦労に比べると、日本はまだ恵まれ
ていると思われる。

ポルトガルの若者たちの学部でトップの成績をとっているものは別に
して、一般学生の就職はなかなかに厳しく、多くが仕事に就けない
でいるのが現状だ。
日本のように教員資格の国家試験があるわけではない教師の口
は、やっとなんとか教師の職を得たとしても、僻地の勤務地へ送ら
れることも多く、一度断ろうものなら恐らく二度と声はかからなくな
るであろうから、じっと我慢をして交通費も自己負担し(ポルトガル
ではどこも交通費は出してくれない。)、いつか自分の希望勤務地
に送られる日を待つ。10年ほど頑張らないと正式な教師として雇
ってもらえないこともざらにある。

ポルトガルは定年退職が目下のところ63歳、まもなく65歳に引き
上げられるだろうとのこと。
年金を払うのを遅らせるためのようだが、年寄りがいつまでものさ
ばった社会では若者たちにしわ寄せが行き、彼らの行き場がなく
なるのだ。若者たちは親のすねをかじり、いつまでたっても結婚も
できず、社会の活性化も期待できないと、わたしは思っている。
色々、政府の懐具合があるのだろうが、若者たちにやる気を起こさ
せない社会は将来が明るいとは思えない。

さて、昨年リスボン大学でITコースを終えた息子だが、コースは
終えたものの、本人はIT関係の仕事の大変さ、例えば、健康問題、
不規則な勤務時間、常に新しい情報やテクニックを習得しなければ
ならないこと等をおもんばかり、性に合わないと言って、比較的就
職しやすいそちら方面の仕事には見向きもせず、TEFLE(英語を
母国語としない人々に英語を教える教師の資格)を取り、昨年は
公立中学校でITクラスを教えながら、個人的な時間で語学学校で
英語を教えたりして糊口(ここう)をしのいできた(いずれもパート
なので賃金は安い)。
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ー続きはここからー
で、今年はと言うと、日本でも小学生から英語の授業云々と色々
騒いでいるようだが、実はポルトガルもそうで、わたしがポルトガル
に来た昔は、第二外国語と言えば、フランス語ドイツ語で、英語等
選択科目だったのに、近頃は小学校から英語授業を導入しようと
言う向きがあり、ついにこの9月の新学期からは、公立小学校でも
英語を教えるシステムを導入し始めたところもたくさん出てきた。

これは息子にとっては、仕事ができるので嬉しいことではある。
2、3の小学校で面接を受け、家から徒歩で30分ほどで行ける小
学校で(交通費は自己負担なので、遠いところはその分給料が
減ることにつながるw)、小1から小4までの2クラスで英語を教える
ことになった。

この小学校で教える仕事なのだが、昨年あたりから学校と仕事を
求める若者たちの間に仲介業者(つまり日本で言う派遣会社の
ようなものだろうか)が入るようになった。
若者たちは業者に登録し、業者には政府から賃金が払われる。
そこから公私立学校に出向く若者たちは、その業者から手数料を
差し引かれた賃金が手渡されることになる。

わたしからすると、結果的にはこれも業者の手数料という形で、若
者たちから賃金詐取するように見えるのだが、仲介業者を作れば
そこで働く人も出てくるので、ま、この辺は置いておこう。

9月から午後の2クラスの英語授業を受け持つことになり、毎日時
間をかけて授業準備をして(ポルトガルの学校には教師用の指導
書や年間授業計画なるものの類はないようだ。1年間で終える
義務付けがある内容を教師が計画する)きたところが、ある日、
息子から電話が入った。

「お母さん、学校側が、子供の休み時間に子供たちを見てくれと
言って来てる。」と言う。
「それは責任が重いから辞めなさい。何も起こらなくて当たり前、
何か起こったら大きな責任がふっかかるよ。第一、おかしいじゃな
い。それは学校が対処すべき問題で、パートの先生がするべきこ
とではないでしょ。」と即座にわたし。
だいたい、そんなことを人生経験の少ない若者たちに頼む学校側の
姿勢がわたしには気が知れないのだ。お金は多少かかるが、専門
のシッターさんを雇えばいいのである。
すると、仕事がもらえる人も出てくるではないか。

「ぼくもそう思う。それに契約書にはそんなことが書かれていない。
だから、僕はしない。でも、他にパートの先生が10人ほどいるんだ
けど、その中で僕と同じ考えの人は一人だけ。」

夫はその10人と話し合いをして、全員がそれを引き受けないように
持っていけばいい、と息子にアドバイスしたのだが、結果は、息子
を除いた全員がその休憩時間の仕事を引き受けるという。
せっかく得た仕事を失いたくないのである。

息子はおかしいと思い、労働組合に問い合わせをしたところ、支払
われる賃金には、いわゆるシッター(休み時間の子守)代は含まれ
ていないし、引き受ける必要はない、との回答を得た。

学校が始まる前の学年会議でもこういう話はでてこなかった。それ
なのに、新学期が始まって一ヶ月もしないうちに、こんなことを言っ
てくるのは、初めから業者と学校側が組んでたに違いない、と息子
は言う。シッター代を払いたくないのか、正規の教師たちがこの仕
事をしたくないのか、いずれかは分からないが、かなりいい加減な
ことを言うではないかと、わたしもいぶかしい思いが拭えない。

他のパートのスタッフとひとり違った意見を通すことになるので、息
子はさぞかし居心地が悪いだろうが、それでも自分はしないことを
貫き通すつもりでいたのが、先週になって、
「おれ、首だって」と電話が入った。

そうなるかなとわたしは予測をしていたので驚きはしなかったが、
「ずるい。腹が立つ。」と言う息子の気持ちに、
「世の中、そんなものなのよ。甘くはないの。」とは、わたしは言い
難い。
わたしも人間を60年もしてきたので、世の中、確かにずるいことが
まかり通るし、ずるい人間がうまい汁を吸うのは十分知っているが、
それでも「世の中、そんなものなのよ」との妥協はできるものなら
したくはない方だ。

「あんまり心配せんでいいがな。また次を探せばいい。この次は、
しっかりとこういうことも確認できるというものだよ。すべてが勉強
だ。」と言いながら、夫が今のところまだなんとか、息子の生活を
サポートできるからいいが、これがそうでなかった場合、どうなる
であろうか。。。

生活できることを第一主義として、「我慢しなさい。シッターをしな
さい。」とやはり言わざるを得ないのだろうか・・・
こうして考えていくと、わたしも息子ではないが、たくさんの子供を
見るというシッターの重大責任の仕事を、安易に若者に押し付け
ようとする学校側に、「あんたらそれでも教育者か!」との怒りと
同時に失望感を覚える。

息子は恐らくこういうことで、これからもいろんな壁にぶつかって
いくだろう。しかし、こういうことにこだわる人間も10人に1人は必
要なのである。世の中は、傍から見れば、「そこまでこだわらんでも
ええんやないか?」と言われながらもこだわるその不器用な一人が
いることで、何とかまともに進んでいくものだと思う。

いやいや、息子を持ち上げているのではありませんよ(笑)

そうしてみりゃ、わたしはこだわる中でもいい加減なところもあったり
するが、我が夫も曲がったことにはまことによくこだわり、息子と同じ
類だわいな(爆)
ということで、息子目下失業中^^;

今日は長い愚痴を読んでいただき、ありがとうございました。
口直しに、久しぶりに我が家の猫どもをどうぞ^^

ゴンタ08oct
★いつ見ても写真写りのいいゴンタ君。
くるる08oct
★相変わらずいじめれらっぱなしのナヨナヨくるる。もっと毅然と
 しないとなぁ(笑)
コメント
失業は発明の母
息子さん失業ですか^^;
でも、まぁ日本に来たら英語教師の仕事なら
いっぱいありそうですよ~
英語熱病にかかってる父兄が多そうですからw
日本に住んでいると英語ぜんぜん必要ないのにねぇ^^;
これからは日本語の時代ですよっ日本語のっww
いやしかし、ポルトガルも日雇い派遣とかあるのでしょうか...
日本ではいろいろと問題になってますけどね^^;
2008/10/09(Thu) 04:54 | URL | ぎたれれ | 【編集
>ぎたれれ君

失業は発明の母ってなんじゃいな(爆)

だからね、息子は仕事は日雇い派遣と同じですよ。
休んだらもらえないですしね。
税金はもちろん取られますが、社会保険はありませんもん。
自己負担です。

日本だけでなく、これはどこの国においても問題ありのシステム
ではないかしら。儲かるとこはどこやねん!若者受難の時代
ではあります^^;
2008/10/09(Thu) 06:23 | URL | spacesis | 【編集
まさに「そこまでこだわらなくていいんじゃ」と
私も言われている今日この頃です。。。
結局こだわると自分に災難が降り掛かるから
みんな流れるままになってて。
確かに時代は変わっていくものだけど
変わらずに残すべきところも多いと思うんです。
私の発言&行動も首になったり減給されたりという
すれすれラインにいるようです^^;
2008/10/09(Thu) 21:02 | URL | きゃしー | 【編集
前座
祇園あらため、しおんと申します

働くとは、何ぞ

と考える毎日が続いとりましたら、答えはあちらからやってきまして

初老の紳士、細身のシャツを着こなした素敵な方を接客がてら、いろいろ話しを聞いてみると、スタジオミュージシャンでいらっしゃる

毎日十何時間もギターを抱えよる仕事柄、首元をやられて、軽い半身不随になってしまわれたそうで

ミュージシャン、アーティストといったら楽に稼げると思っている若人も多いけど、

「音楽業界は芸能界」ときっぱりおっしゃってました

もう大分良くなってきたとのこと

これからは自分がやりたい音楽をやるよ、と素敵な笑顔でおっしゃってました

ぼくはといえば「イエペスなんか弾くんですよ」などとうそぶきつつ、その実「禁じられた遊び」しか弾けなかったり(爆)

ポール・ポッツさん、ぼくもチェックしましたよ

早速、iTunesで購入

久しぶりに音楽で感動しましたね

こころ震える素晴らしい歌声でした

数曲でのバックのオーケストラ演奏は急拵えの、おそらくカラオケなのですが、そんなこと関係なしに素晴らしかったですね

母も感動しとりましたね

この人は、曲目を増やすのではなく、ひたすす
2008/10/10(Fri) 20:15 | URL | しおん | 【編集
オランダでも外国語授業の導入学年をさらにはやめるべきか話し合われているとちょっと前のニュースで見ましたが、ポルトガルもそうなんですね。

それにしても息子さんのお仕事、納得の行かない話しですね!実際おかしいと思いつつもそれを受け入れないと仕事を続けられないなんて・・・・社会の中でこういうことはよくあることだと言われればそれまでですが、でもやっぱり悲しくなります。

猫ちゃんたちの写真に思わずにんまりしてしまいました。かわいいですね(^^)
2008/10/10(Fri) 23:10 | URL | tulp | 【編集
>きゃしーさん

帰国後初の書き込み、ありがとうございます。!
元気でがんばってるかな?と思っていたこのごろでした。

やはりぶつかってますか(笑)
でも思います。若いときから世渡りうまく妥協策に
流されなくてもいいんではないかと^^

きゃしーさんの発言、行動にハッとさせられ考える人も
いるかも知れません。キャシーさんは若いですから、
大切なことにはまだこだわって欲しいとわたしは思って
います^^しんどいところがあるでしょうけど^^;

>しおんさん

初めまして。コメントありがとうございます。
イエペスの「禁じられた遊び」はあまりにも有名ですね。
音楽もさることながら、わたしはあの映画が忘れられません。
今でも音楽を聴くと目頭が熱くなってしまいます。

ミュージシャンは大変ですね。
傍が見るほど華やかでも楽なものでもありません。
仕事というのはそんなものかもしれないですね。
趣味も仕事になると、楽しむ余裕がなくなりがちですもん。

ところで、しおんさんのコメント、途中で終わっとります^^;

>tulpさん

英語を母国語とする国の子供たちはいいな、という声が
聞こえて来そうですね(笑)

納得いかないこと、周囲にたくさんありますが、これだけは
譲れんぞ、という意思、持ち続けたいですね。
いっぺんに変えられないシステムも、信念でしつこく何度も
何度も長い時間をかけて言い及ぶことで、ついに変えることが
できたりします。

しかし、その辛抱、たいへんですが^^;
息子の話、続きがありますので、また書きます^^

コメント、いつもありがとうございます。
2008/10/11(Sat) 01:05 | URL | spacesis | 【編集
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