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2006年4月22日
livraria_cashier

娘が12年生の学年末試験も終わったある日のこと。
気分的に余裕があったのか、突然、
「おっかさん、高校時代にどんな詩を書いてたん?」と、おいでなすった。

仕事で丁度パソコンに向かっていたわたし、ちょっと照れくさかったけど、
画面に「え~と、そだね。例えばこんなのとか。」パチャバチャバチャ。  
                         ↑キーボードを打ちまくる音w
「あとね、こんなんもある。」
「それから、これは数十年温めてて、まだ完成してないんだよ。」
「えっと、これは自作の詩の中でも気に入ってるヤツ。おほほほほ」  
「へぇ、意外と哲学的な詩なんだ。」とモイケル娘。 

見ると愛だとか恋だとか、あなたとか好きなどの言葉は、それらの詩には
ほとんど見あたらない。
使ってる一人称言葉だって、「わたし」でなく、「ぼく」になってるし(笑)

それから二人話が広がって、わたしが好きだった青春時代の愛読書である
蜷川譲氏の「フランス文学散歩」という文庫本を本棚から引っ張り出してきた。 
仕事はこの辺りから放ったらかしだ(笑)

その本は全般的に黄ばんでおり、発行はなんと、昭和34年、1959年に
なっております・・・
「ラ・フォンテーヌ」「星の王子さま」から始まって、コレットの「青い麦」、
そして高校時代夢中になって読んだサガンの「悲しみよ今日は」。
更に「狭き門」「赤と黒」「谷間の百合」エトセトラエトセトラ。
フランス文学のさわり部分を書いているのでありまして^^

親バカが、ついつい娘をひっつかまえて、文庫本に掲載されている
アラゴンや
エリュアールの抵抗詩の断片を、
   「ねね、ほれ。ここ、この詩。好きだったんだよ。読んでみぃ~」と押し付け^^;

ああ、久しく忘れていた胸高ぶるあの頃に思いを馳せて、なぜか
心がホットホット。
いえね、仕事の教材作成もうっちゃっといて、あの頃の自分と同じ年頃に
なった娘とこんな風に話をするようになったとは。

この文庫本、もう表紙も中身も黄ばんでボロボロではあるけれど、時折
思い出しては、本箱から取り出してめくってみるのです。
わたしの青春時代と娘の青春。
時代の流れで違うところがあるにしろ、不変なものもありまする。
「文学は青春の生命を謳いあげる」

この本の中にある、18の頃も、そして今も変わらず好きなモンテルランの言葉。

     人生を前にして、ただ狼狽するだけで、無能なそして哀れな
     青春。だが今、最初のしわが額に寄る頃になって得られるのが、
     人生に対するこの信頼であり、この同意である、
     「相棒、お前のことならわかっているよ!」と言う意味のこの微笑だ。
     今にして人は知るのだ、人生は人を欺かないと、人生は一度も
     人を欺かなかった。



一冊の本が与えるものは、大きい。  
                      
               (written by spacesis 2004.06.07)
★今日の写真は、ポルトの古い本屋さんにあった、今では使われていないレジ
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