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2009年1月5日

エスプレッソコーヒーをメインに世界中にチェーン店を展開するスタ
ーバックスが、昨秋、リスボンのペレン通りに出店した。
食後は必ずと言っていいほど仕上げにエスプレッソを飲むポルトガ
ル人だが、さてスターバックスはそのポルトガルに定着するかな?
いずれポルトにもやってくるであろうと思った程度で、さほど気にも
かけないでいたところ、12月の新聞付録のマガジンのページをめ
くって、ふと目についたスターバックスのロゴマークに、あれ?と
思った。
 
そのロゴマークが大きく入ったマガジンのスターバックス・クリスマ
ス商品の宣伝である。↓
スターバックスロゴ2

日本に帰国するとあちこちで見かけるスターバックスではあるが、
ロゴマークに目がいったのは今度が初めてだ。見た瞬間「あ!これ
はメルシーナ(ポルトガル語。Melusina=Melusine=メリュジーヌとも
言う。以後、メリュジーヌと記します)ではないか!」が我が口を思
わずついて出た言葉であった。

メリュジーヌとは、10世紀初期にフランス西部Poitouに興ったリュ
ジニャン(Lusignan)王朝の起源にまつわる、下半身が蛇、もしくは
魚の伝説の「水の精」のことで、いわゆる人魚である。
人魚はギリシャ神話にも登場しSiren=セイレーンと呼ばれ、童話
「人魚姫」はこのメリュジーヌ伝説やギリシャ神話に由来すると言わ
れる。メリュジーヌのイメージ画は時には下半身が2本の魚の尾、
またそれと共に背中にドラゴンの翼も描かれ、王冠を頭上に頂いて
いる。
  
伝説
Poitouのレイモンドが森の泉のほとりで美しいメリュジーヌに出会
い結婚、やがて二人の間には子供たちも生まれる。メリュジーヌは
リュジニャン城を始め多くの城や修道院をリュジニャン地方に建て
る。(リュジニャン城は現在城跡のみが残っている)
しかし、ある日、してはならぬと約束していた妻メリュジーヌの水浴
を覗き見したレイモンドは彼女が半人半魚であることを知る。
そして、ある時、何かの拍子に怒りに任せてメリュジーヌを「蛇女」
呼ばわりしてしまう。本来の姿を知られ、ドラゴンに変身したメリュ
ジーヌは、夫レイモンドに二つの魔法の指輪を残し飛び去り、再び
姿を現すことはなかった。

というのだが、下はwikiから引っ張り出した15世紀に描かれたリュ
ジニャン城の美しい絵。 
塔の上を飛んでいるのがドラゴンに化身したメリュジーヌ。その上の
半円図は占星術の黄道12宮であろう。世はおひつじ座の時代から
イエス・キリストの魚座の時代に入ろうとしている。真ん中の光は恐
らく「神の子イエス/太陽、光をもたらす者の到来」を表している(と
勝手に分析)
スターバックスロゴ1
画像はwikiより
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ー続きはここからー

何故わたしがこんな話に首を突っ込んでいるかというと、「spacesis、
謎を追う」シリーズで目下取り上げている、昨夏訪れた「シントラ:
キンタ・ダ・レガレイラ」の謎解きのためにと読んでいる関連のポルト
ガル語の本、凡才頭脳ゆえなかなか読み進まないのではあるが、
その中にメリュジーヌの話が出てきて、検索しながらの考察中なの
である。
  
つながらない糸の端を見つけるのに、目下、四苦八苦。錬金術や
タロットカードまでに検索が及び、我が娘には「おっかさん、段々怪
しい分野に入っていってるのでは?」と笑われ、自らも「こんなとこ
ろまで行っちゃっていいのか?」と思いながらの暗中模索中なので
はある。
  
ゆえに、連載レガレイラはただいま一時的にストップしたままなの
ですが、間もなく再開です。

さて、スターバックス・ロゴに話をもどして、このロゴを見て咄嗟に
「メルシーナ=メリュジーヌ」だと判断したわたしの勘はまんざら当
たっていないわけではないようだ。

英語のブログサイトでも既にこのロゴマークについては取り上げら
れているのだが、スターバックスのロゴは、これまでに何度か変更
されている。

スターバックスロゴ3
5世紀の古い木版画を元にしたと言わ れる初期1971年のロゴ。 

ス他0バックスロゴ5
変更された1987年のロゴ。王冠の星と周囲の星で三つの星が加
わっている。

アメリカ国内の一部で女性が脚を広げているようだと顰蹙(ひんしゅ
く)をかい、ボイコット運動があったため再び下記にあるように、ヘソ
から下を隠した現在のロゴに変更。
スターバックスロゴ4

 ソース:How the Starbucks Siren became less naughty

さて、ここからはspacesis独自の謎解き推論に入ります(笑)

描かれた異様なシンボルゆえに教会から異端崇拝に結び付けら
れた、今日のトランプの原型になる「タロットカード」には抹殺され
た6枚がある(マーガレット・スターバード著・ 「マグラダのマリア
と聖杯」引用)
と言われる。その中の一枚はローマ教会からすると
反体制の女性原理をあらわす「女教皇」であり、そのカードの別名
は「Siren of the Philosophers=賢者の人魚」である。
  
これらを考え併せたわたしの推論だが、メリュジーヌの変身は(これ
もまたローマ教会からは異端とされた)錬金術に通ずるのではない
か。(錬金術は一般的に鉛を金に換えることだと思われているが、
これは隠れ蓑である。錬金術の奥義は神学的、哲学的、心理学
的なものであり、生まれたままの人間「鉛」が、精神も人生の試練
の中で浄化され、霊的な変容をとげること、つまり「金」になることで
ある。)
  
スターバックスロゴのデザイナーに古(いにしえ)の異端の知識があ
り、意図的にメリュジーヌを使ったかどうかは知らない。
しかし、初期のロゴから変更された二つの図に、王冠の上の五ぼう
星と周囲のふたつの五ぼう星、併せて三つの五ぼう星が加わって
いるのこと(五ぼう星も3という数字も秘儀に関連する)、二つ目の
ロゴから垂らした髪と尾が水がめ現代は魚座から水がめ座の時代
に入ったと言われる)のシンボルとされる波線の形になっていること
から総合して考えると、スターバックスのロゴは、異端の香りがぷん
ぷんしているのである。

最後に余談ではあるが、メリュジーヌの子孫、ギー・ド・リュジニャン
は12世紀に十字軍が聖地エルサレムをイスラム教徒から奪回後、
エルサレム王、後にはキプロス王となる。リュジニャン第二王朝は
その舞台をキプロスに移すが、15世紀のシャルロット・リュジニャン
王女は、ポルトガルのドン・ジュアン王子に嫁ぎ、二度目はジュア
ン一世の孫である第二コインブラ公と結婚している。

さて、スターバックス・ロゴから発したメリュジーヌ調査ですが、その
子孫のポルトガル嫁ぎから、ここでついにシントラ=キンタ・ダ・レガ
レイラの錬金術シンボルとの関連の糸口が見つかったのでありま
した^^

いよいよ、レガレイラの森に見られる錬金術のシンボル紹介に入っ
て参ります。
  
★追記:スターバックスロゴや「spacesis、謎を追う」シリーズの
     記事は、あくまでも、ネット検索や文献調査をもとにした
     spacesisの推測です。

本日はまことに長い記事を読んでいただきありがとうございました。
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です、ワンクリックしていただけましたら嬉しいです。
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コメント
こんにちは!
スターバックスの見慣れたロゴからこんなお話が聞けるなんて!!
でも確かに「なんとなく」でするにはちょっと不思議なデザインですよね。今回の記事を拝見して「何か意味がありそう!」と思いました。

ちなみにオランダにはスターバックス、今のところ空港内にあるだけのようです。
ポルトガルのエスプレッソ、濃くて、好きです~。スターバックス、受け入れられるでしょか?
2009/01/07(Wed) 20:10 | URL | tulp | 【編集
>ぎたれれ君

自分を切磋琢磨し変身させる「真の錬金術」とは
どういうものなのか、人界から離脱して宗教的になるのか、
それとも、それ以外の到達方や結果例があるのか、
興味があったりします^^

不老不死の人と言えば、パリの地区にそのナを残す
「サン・ジェルマン伯爵」がいるわよ。
今回錬金術がらみで30数年ぶりにこの名前に再び
出会ったのでありました。
なんだか、一昔単位で堂々巡りしている自分です^^
成長なしか(笑)

> tulpさん

オランダではコーヒー、紅茶、どちらをメインにするのかしら^^
ポルトガルでは、今の人たちはわかりませんが、義母の時代は、
食後はコーヒー、夕方のティータイムは紅茶と決まっていました。

ファーストフードのチェーン店がポルトガルにも根付いたことを
考えると、スタバも若者受けして定着するかもしれませんね。

世の中がどんどん変わり、食文化の分野でもグローバル化が進み、
日本、ポルトガルも含めてその国独特の文化が消えつつあるような
気がします。
あぁぁぁ、こんなことを考えるなんて、歳かなぁ!(笑)
2009/01/08(Thu) 19:06 | URL | spacesis | 【編集
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