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2009年1月18日

ここ数日、事情があって更新が滞りましたが、記事再開いたしま
すので、これまで通り、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。
本日はポルトガルと日本をつなぐ歴史的な出来事にまつわるポル
トの長崎殉教者のお話です。

サンフランシスコ教会

サンフランシスコ教会を初めて訪れたのは、わたしがポルトに嫁い
できた年だからもう30年ほども昔になる。
  
当時は、ゴチックだのバロックだのの建築様式はもちろんのこと、
聖フランシスコも「フランシスコ・ザビエル」のことでもあろうかと考え
るほど、宗教に関連することには今よりも遥かに無知であったし、
中は全部金泥で被われているなどと説明を受けても、殆ど無関心
だった。

教会内の床の一部に開けられた小さな床窓から覗き見た無数の散
らばった骨には不気味さだけが残り、以来、教会前は何度となく通
ったが一度も内部に入っていなかった。

しかし、ここ数年ポルトガルに於けるテンプル騎士団の歴史を追って
いるうちに、騎士団が手てがけたゴチック建築に目が行くようになり、
サンフランシスコ教会は少なからず気になる存在になっていたので
ある。
いずれ再訪しようと思っていた矢先のこと、長崎市から「長崎ポルト
姉妹都市提携30周年記念(2008年)で市民訪問団の企画をしてい
ます。ついては、「ポルトさるく」と称してポルト歴史地区をじかに歩
きたいのですが、その案内をしてもらえませんか?」とのメールが
舞い込んだ。
「さるく=さるき」は長崎弁で「ぶらぶら歩き回る」という意味だそうだ。

それこそ、「ポルトひとりさるく」はよくしているが、これまで人様を
案内などしたことがない。しかし、「姉妹都市提携30周年記念訪問」
と聞くと、長崎ポルト関係の行事にはかつて多少携わった経緯が
あり、また「いつもspacesisさんが歩いているコースでよろしいです」
との係りの方、Mさんの話に、未経験だがやってみよう!と好奇心
が尻込みする気持ちを打ち負かした。

さて、こうしてわたしが計画した「ポルトさるくコース」については後に
書くとして、このポルト案内に一箇所だけどうしても入れて欲しいと
要請にあったのが「サンフランシスコ教会」。
そこでサンフランシスコ教会とは、フランシスコ会とは?と学習する
ことになったのだが、Mさん、くだんのサンフランシスコ教会には
「長崎殉教者」が祀(マツ)られてあるというのだ。
これにはわたしは初耳であった。
  
早速サンベント駅からドウロ川沿岸のリベイラに続く長い坂道を下っ
てサンフランシスコ教会へと足を向けた。
中に入り案内の表示を読んで教会内部を一回りしたが見当たらな
い・・・
ちょうどその時、ポルトガルの小学生グループが教会のガイドさんに
伴われて入ってきので、これはチャンス!悪いとは思いながら少し
距離を置いて、サンフランシスコ像の説明をするガイドさんの話に耳
を傾け、それが終わった直後に彼女をひっつかまえ、「長崎殉教者
の祭壇はどこにありますか?」と聞いた。
「ここですよ。」とサンフランシスコ像のすぐとなりにある祭壇の上方
を指差した。↓(画像は長崎市のMさんからいただいたもの)
長崎26聖人1

撮影は禁止なので、絵葉書を購入し、長崎市の係りのMさんに
「行って確認して来ましたよ。」とメールで絵葉書の画像も送ったと
ころ、「長崎殉教者は26人なのですが。」と返信が来た。
画像には確かに8人しか見えない。これはこれは、というわけで、
まず「長崎26聖人」について調べることになった。
(写真は長崎にある26聖人記念碑。wikiより)
長崎26聖人2

長崎(日本)26聖人:
  慶長元年12月19日(グレゴリオ暦1597年2月5日)、豊臣秀吉の
  命令によって長崎で処刑された26人のカトリック信徒。26人は
  後にカトリック教会によって聖人の列に加えられたため、彼らは
  「日本二十六聖人」と呼ばれることになった。二十六人のうち、
  日本人は二十名、スペイン人が四名、メキシコ人、ポルトガル
  人がそれぞれ一名であり・・・(wiki参照)
  

26人のリストからフランシスコ会司祭、修道士、それに日本人フラ
ンシスコ会信者、大工である伊勢のフランシスコ(洗礼名)7名を見
出したが、さて、残る一人は誰か? 
わたしの調査結果では、1622年(元和8年)に禁教令がしかれた
布教しようと長崎に密入国して大村で処刑された3人の宣教師が
いるのだが、この中にフランシスコ修道士ルイス・ソテロがおり、ロー
マ教皇により、初めの7人は1750年に、ルイス・ソテロは1867年
に聖人とされたことが分かった。

調査後、確認のため、再度サンフランシスコ教会へ出向き、例の
女性ガイドさんをひっつかまえ、「長崎の訪問団をここに案内するの
だが、ひとつ確認させて欲しい。長崎では26聖人なのだが、ここの
長崎殉教者祭壇には8人見えるが、これはフランシスコ会の殉教
者なのか?」 ガイドさんいわく、「その通り」
ビンゴ!(アタリ)やったー!

ま、最初からサンフランシスコ教会のガイドに直接質問すれば済む
ことだったのかも知れないが、自分で推測しながら調べて推理を立
ててみるのはなかなかに面白いもの^^
  
長崎市民訪問団の「ポルトさるく」なるものがなかったら、恐らくサン
フランシスコ教会の8人の「長崎殉教者」については知らないでいた
ことだろう、ひとつ賢くなったなぁ、と教会内で独り喜んでいたところ、
日本人の年配のカップルが入って来て、話しかけて来た。

あちらさんも色々質問してくるもので、これはいいついでと、教会を
案内しながらホットな己が知識を大いに披露してきたのではあった
(笑)

キリスト教やフランシスコ会のかいつまんだ歴史を知って教会を見
学するのとそうでないのとでは、見方に大きな違いがあることだろ
う。このエッセイが、サンフランシスコ教会訪問客の参考になること
を願って止まない。
  
さて、次回は上述した「ポルトさるく」についての記事です。 
 
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