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2009年2月5日
悲恋物語の続きです。

さても、こうなりますとペドロ王子の顔とやらを見てみたいと思うの
が人情と言うもの。

写真はイネス殺害2年後に戴冠してポルトガル王8代目ドン・ペドロ
一世となった王子です。
イネスとペドロ4

イネスの死を知ったペドロ王子は激怒、二度程父王への反乱を試み
ますが、母后の 取り計らいで父子は和解します。
いつの世にも見られる親子の確執です。ここで 思うのは、父王、
側近ともに後継者である一人息子のペドロに「王道」のなんたるかを
教えこまなかったという大きな失敗ですね。甘やかしすぎたので
ある(笑


イネスと結婚するとなると、ペドロ王子が王位を継いだ暁には、イネ
スが王妃となります。すると恐らく、正妻コンスタンスとの間に生ま
れたフェルナンド小王子は暗殺され、ガリシア人=カステーィリャ人
であるイネスやその兄、更に母国から亡命していた取り巻きガリシ
ア人たちの思惑でイネスとの間に生まれた子供が王位を継ぎ、初
代王アフォンソ一世がせっかく築いたポルトガル独立国は混乱に陥
り、再び隣接国に従属しなけらばならない羽目に陥ることが目に見
えています。

父王の憂慮はここにあり、イネス処刑はやむを得ない事情でもあり
ました。しかし、親の心、子知らず、恋は盲目で、ペドロ王子は恋の
熱病に冒されてしまったとも言えますね
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ー続きはここからー

王位についたペドロ一世、「実は自分はイネスと既に秘密裏に正式
な結婚していたのだ。よってイネスは王妃である」などど血迷いごと
を言い出します。
ペドロとイネス4

しかし、そのような登録はないことから、これは愛したイネスをポルト
ガル王妃として人々の記憶に残って欲しいとのペドロの切ない願望
と、もうひとつ、復讐心が絡んでいたのではないかしら?

現に、この後ペドロ一世王は埋葬されてある墓からイネスの遺体を
掘りおこし、それに冠させ、ポルトガル王妃への礼節を取る様に、膝
まづいて椅子に座った遺体の手へのキスを家臣に要求します。
(こうなるともう、悲恋も行きすぎて、なにをかいわんや^^;とても尋常
の神経とは思えんです^^;
 )

父王とは和解したものの、イネスを処刑した3人の騎士を王は許す
ことはしませんでした。王位につくや、隣国に逃げていたそのうちの
二人をすぐひっつかまえ、自分の目の前で一人は胸から、もう一人
は背中からその心臓をえぐりぬいたといいます。
3人は、父王の「イネスの処分は任せる」と任せられ、国思うゆえの
行動ではあったわけで、ペドロさん、父を許さなければならない羽目
になり、その分の憎しみが、こちらの3人に向けられてしまったと、
思われ。
)もう一人はと言うと、Diogo Lopes Pachecoと言うの
ですが、運よく追手を逃れたとか、自殺に追いやられたなどと言われています。

これらの所業から、ペドロ一世は「残酷王、復讐王、法の厳格王」
との称号をもらいます。

さて、ペドロさん、これでもまだ気がすまない。(いったいこれ以上
どうしろと言うんや~~^^; 


やがて訪れるであろう死に備えて、イネスと自分の棺を造らせます。
この棺が素晴らしい!
ペドロさん、イネスさんには悪いけど、「悲恋」と後の世が謳うこの物
語で、唯一、わたしが「あら、いいじゃないの^^」と思う部分です(爆)

皆様、もうわたしの文体からお分かりでしょうが、どうもわたしは、
このペドロ王子もイネスも好きにはなれんのです(笑)。
16世紀のポルトガルの大詩人カモインスを始め、多くの詩人や文学
者が後世の文学で取り上げてきた宮中恋物語ではありますが、
「あんたら、ちょっと勝手すぎん?」という思いから逃れられん(笑)

だってね、今も昔もある不倫の恋ではありますが、一国が傾くかどう
かになるのでっせ。
イネスにいたっては美貌を武器にして、おとなしい女主人をいいこと
に、ま、取り巻きもいたのであろうが、次期王をまんまと丸め込み。

ほんじゃ、コンスタンスさんはどないなりまんねん?少し気の利いた
お方なら、イネス暗殺の刺客もむけましょう。
コンスタンスさん、そんなこともなさらんと、ご自分の侍女のところに
入り浸りの夫の仕打ちにひたすら耐えて、3人のお子を残しました
です。

って、あれ?ペドロさん、こっちでもしっかりやっとったんやん~(爆)

ということで突っ込みの赤字青字が多い記事になりましてすみま
せん^^;
次回はわたしを「あら、いいじゃないの^^」と思わせたこのお二人の
「棺の」ご紹介です。(こちらです)

註:画像は全てwikiよりこちら
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