2009年2月11日

悲恋の王妃と王、ペドロとイネスの続きです。
今日は少し説明くさくなります^^;
ポルトガルの歴史全体に宗教が絡み、それ抜きにしては語れない
部分があります。アルコバッサ修道院についても同様です。

それで自分のメモのためにもと、ダヴィンチコードにも少し登場する
「テンプル騎士団」が絡む「シトー修道会」についても触れてみま
した。

イベリア半島におけるレコンキスタ運動やポルトガル建国、更に言
えば、大航海時代にも大なる影響を及ぼしていると思われるテンプ
ル騎士団の存在は、大いに興味をそそられるわたしです。
では、まずアルコバッサ修道院正面写真から。↓
アルコバッサ修道院1
所在地: Praca 25 de Abril Alcobaca(二つ目のcの下にcedilha
      記号がつく。)リスボンから北へ約120キロ。
開館時間:9:.00 - 19:00  土日:10:00~13:00  15:00~18:00
年中無休


アルコバッサの名の由来はいくつかある。
アラブ語「al-cobaxa(al=冠詞、cobaxa=羊の意味)からくる説、町
を流れるAlco川と Baca(=バサ。cの下のsの発音に当たるニョロ
記号cedilhaが付く)川から来る説などだ。
       
サンタマリア修道院はポルトガルに於けるシトー修道会の最初の
建物で、最大のゴチック建築になる。
【註】シトー修道会は6世紀に、修道制度の創設者聖ベネディクト
(=ポルトガル語ではサン・ベント)によりイタリアで開かれたベネ
ディクト修道会から11世紀に派生した。      
貴族であったクレボーのベルナールが、破産寸前のシトー修道会
に突如入会したところから、シトー修道会は栄えるようになり、ベル
ナールはこの後「聖ベルナール」と呼ばれる。
聖ベルナールは12世紀初期のテンプル騎士団の結成に重要な
役割を果たしている。。
 
           
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ー続きはここからー

8世紀ごろにイベリア半島北部から始まった「レコンキスタ」運動
(イスラム教徒からの領土奪回運動)は、12世紀のポルトガル初
代王アフォンソ一世の時代にも続けられていた。(レコンキスタが
完了し、現在のポルトガル領が形成されるのは1249年)
       
この時期、ポルトガルはレオン・カスティーリャ王国の領土ポルトカ
ーレとなっており、夫の死後、摂政として領土を治めていたのはア
フォンソ王子の母親ドナ・テレザであった。

1124、もしくは1125年のある日、テンプル騎士団初代グランドマ
スター、ユーグ・ド・パイヤンからの密書が届けられ、ドナ・テレザは
テンプル騎士団のポルトカーレ領土進駐を受け入れる、レコンキス
タの戦いは、以後、アフォンソ一世とテンプル騎士団との合流の元
に続けられる。

さて、12世紀も半ばの1153年、レコンキスタ運動と同時にポルト
ガル建国を果たし初代国王となったアフォンソ一世は中部サンタレ
ン奪回の戦いの勝利を記念し、感謝の印としてクレボーの聖ベルナ
ールに捧げたのがアルコバッサ修道院だ。

アルコバッサ・サンタ・マリア修道院               
 アルコバッサ修道院2
シンプルライフを営むシトー修道会の戒律に従い、初期のゴチック
スタイルは華美な内部装飾を極端に抑えている。
写真は修道院の一部である教会。この奥へ進むと向かい合って
安置されたペドロとイネスの石棺がある。 
(イネスは正式に王妃とされていない。)

1357年に戴冠したペドロ一世は、すぐさまイネス・ド・カストロの
尊厳な石棺を作らせ、1360年の完成したそれをアルコバッサ修
道院に安置する。↓
アルコバッサ・イネス1

棺の周囲にはイエス・キリストの幼年時代、キリストのパッション、
最後の審判などのテーマが彫られている。
アルコバッサイネス2
「最後の審判」のシーンを彫刻したのには、父王、処刑者をも含む
全ての人に、彼とイネスはあの世で一緒だということを知らしめよう
とするペドロの願望があったと思われる。 

アルkばっさイネス3
天使に囲まれ王妃の冠を頭上に載せたイネス・デ・カストロ。

次回はペドロの石棺の案内です。(こちです。)
コメント
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2009/02/13(Fri) 13:47 |  |  | 【編集
>alchemistの妻さん

メールご連絡いたしました^^
届かなかった場合は、左プロフィール欄の
下にありますので、そちらまでどうぞ。
2009/02/13(Fri) 20:49 | URL | spacesis | 【編集
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