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2009年2月17日

こちらはドン・ペドロ一世の石棺。イネスの石棺作成が終わった後、
生存中に自分の棺を造らせた。
ペドロの石棺1
下は棺に彫られている「Roda da Vida=人生の車輪」と「Roda da
Fortuna=運命の車輪、人生の浮沈」と呼ばれる装飾。
ペドロの石棺2
拡大図はこちら→ペドロの石棺

外側は12のシーンが彫られている
①子供たちを愛しむイネス。②3人の子供と生活する二人。
③チェスを楽しむペドロとイネス。
④二人の愛情あふれる生活。⑤何かを飼いならす?イネス。
⑥王座につくペドロ。
⑦ペドロの父王アフォンソ4世に送られた処刑者に驚くイネス。
⑧処刑者の一人の仮面をはぐイネス⑨打ち首になるイネス。
⑩イネスの死。
⑪イネス処刑者に下る罰。⑫きょうかたびらを着るペドロ王。

内側車輪の6つのシーン
①ペドロの左側に座るイネス
 (この並び方は二人がまだ正式に夫婦でないことを表す)
②二人の座る位置が変わる
 (二人が正式に結婚したことを表す)
③公式肖像画のように並ぶ二人。
④イネスを王国から追放する父王。
⑤アフォンソ4世を拒むイネス(?)。
⑥車輪を支えるものにより、床に平伏させられるペドロとイネス。
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ー続きはここからー
ドン・ペドロの棺には彼の命により
Ate ao fim do Mundo=この世の果てまで」との言葉が刻み込まれ
ている。もちろん、愛人イネスへの彼のパッションを意味する。

二人の石棺は向き合って置かれている。これもまた、ドン・ペドロの
命で二人が再び目覚めて起き上がったときに、「最初にお互いの顔
が見られるように」。

さて、ここまで愛されたイネスとは、恐らく美しいだけではあるまい。
女性の一人としてその秘訣にまったく興味がないわけではないが、
個人的にはかほどまでの情熱を傾けてもらうのは怖いような気が
するのである。

イネスを失った後のペドロ王は愛人を持ちはしたが、独身を通した
そうだ。
ドン・ペドロ一世の後を継いだのは、正妻コンスタンサとの間に生ま
れたフェルナンド、そしてその後に王位を継承したのは、イネス死後
に愛人となったドナ・テレザ・ローレンソとの間に生まれ、ポルトガル
第一王朝のアフォンスィーナ王朝から第二王朝となるアヴィス王朝
を開くドン・ジュアン一世である。
イネスの血を引く遺児が王位を継ぐことはなかった。

最後に、二人の石棺の作者はフランス人の石工という説もあるが
不明である。読者には記憶されておるだろうか。フランスはテンプル
騎士団の発祥地であり、騎士団は戦闘のみならず、建築技術にも
優れていたのである。
      
アルコバッサ修道院は1810年のナポレオンの命によるフランス軍
ポルトガル侵略時に破壊され、ファシャーダ(正門)は後にバロック
建築様式で再建され、薔薇窓のみが当時のゴチック様式のままで
ある。アルコバッサ修道院はユネスコ世界遺産に登録されている。

アルコバッサ修道院内       
アルコバッサ内1
回廊に備えられているゴチック様式の美しい噴水。

アルコバッサ博物館
教会から修道院内部への入り口。           

アルコバッサ庭
回廊から臨む中庭。

アルコバッサ台所
台所にある巨大な煙突。
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コメント
アルコバサに行く前にこちらの記事を読みたかったです~~~。
せっかく2人の石棺を見たのに、人生の車輪のことも知らず、ただただ繊細なその美しさに感動しただけで・・・・。
しかもここで私が一番気になったのはイネスの石棺を支えているなんとも不思議な生き物。その表情を見るとどーしても笑えてしまい、素晴らしい石棺とのギャップが気になって仕方のなかったのを覚えています。(ちゃんとこの面白い顔君の写真も撮ってきました笑)
今度いつか見る機会があったらちゃんとspacesisさんの記事を参考にじっくり見てみたいなあと思います(^^)
2009/02/19(Thu) 19:55 | URL | tulp | 【編集
>tulpさん
実はわたしも石棺の下に目が行き、興味をもち、調べているのですが、
まだ分からないのです^^;

判明次第、お知らせいたしますね^^

いよいよ、再び話はシントラのキンタにもどりますよ^^

2009/02/22(Sun) 01:12 | URL | spacesis | 【編集
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