2009年2月20日

この2月で母の7回忌を迎えたのだが、若い頃から親の気持ちも
思わずに、あっちへふらふら、こっちへふらふらさすらってきた親不
孝のわたしは、今回も7回忌に帰国できなかった。

戒名もお経も要らないからといっていた母、最後は棺をたくさんの
花で囲み、好きだったタンゴ音楽を流した葬儀になったが、それな
ら仏教式の7回忌とやらも、きっと「まぁ、いいから」と許してもらえ
るだろうと、これはわたしの勝手解釈、帰国できなかった言い訳で
はある。

中学時代に1年間同居して大阪の学校に通わせてもらった(この時
のエピソードはこちら→「急行日本海)母の妹、横浜の叔母も4年
ほど前に亡くなったのだが、彼女は遺言で樹木葬を望み、今は岩手
県一関の山奥に眠っている。

その叔母には娘がいなかったので遺品の整理と後始末を叔父に頼
まれたのだが、わたしと妹が遺品整理ができたのは、叔母が亡くな
って2年後であった。
何しろおいそれとは帰国できなかったわたしである^^;

専業主婦だった叔母は、身の回りにあるものはいつも整然と整理し
ており、一つ買ったら一つ捨てる、もしくは人にあげるというような事
を実行した人で、遺品を整理しにいったわたしと妹は正直、舌を巻い
たものである。叔母の遺品整理は1日で終わった。

それに比べると我が母ときたら(笑)、特に衣類があるわあるわ。
「おばあちゃん、いつのまにこんなのを買ってたのよ?」
と同居していた妹が首をかしげるような、まだ一度も袖を通したことが
ないと思われる着物や新品の帯までが何枚か箪笥の中からでて
きたのだった。

着物を着る人がめっきり少なくなり、特に母のような年寄り柄のもの
は貰い手に困り、紋付を除いては泣く泣く捨てることになったのだが、
それ以外にもガラクタまがいのものがたくさんあって、もちろん、見
覚えのある品々は「あ、これ!」と言いながら、姉妹二人、思い出
話に花を咲かせながらの遺品整理は随分と時間がかかった。

そしてわたしは思ったものである。
叔母のように遺品整理があっさり終わるのも楽だけれどなんだか
少し寂しい気がする、物足りない気がする。
かといって母のようでは、残されたものが、例えば遠い外国から
整理にかけつけなければならないなどとなると、これはかなり困る
のではないか?

かくして近頃のわたしは、衣類、食器類、布類など、今持っている
もので使わないものは、ふんぎりをつけて少しずつ人にあげるなり
捨てるなりしようと時間をみては整理しているだが、中に、もう決し
て使うことはないと知りながら、どうしても人に譲れない、捨てられ
ないものがいくつかある。

そのひとつがこれだ↓
石の花1
にほんブログ村 海外生活ブログ ポルトガル情報へ blogram投票ボタン
ー続きはここからー

石の花2
キャロンの香水「石の花」(Fleul de Rocaille)。

お金もないのに大人の女性の香りに憧れて、20代に初めて身に
まとった香水はゲランの「ミツコ」の香りだった。
香水「ミツコ」を知ったのは、当時読んだ「クーデンホーフ・光子伝」
がきっかけである。
クーデンホーフ光子とは、明治時代に日本に赴任していたオースト
リアの外交員クーデンホーフ伯爵と結婚しヨーロッパに渡り、夫の
死後もオーストリアに残り7人の子を育てながら、当時の
ヨーロッパ社交界で「黒髪の伯爵夫人」として知られた日本女性だ。
ゲラン社の香水「ミツコ」は彼女の名前からとの由来もある。

しかし、「ミツコ」の香りは若かったわたしには強すぎた。
それは成熟した女性の香りで20代やそこらの女が身に付ける香り
ではないと知った。背伸びはいけない(笑)

「石の花」もロシア民話の同名の物語を知って香水の存在を知った
のだが、この香りは気に入り、以来わたしのコロンも香水もこれ一
本で来た。
が、ポルトガルに住んでから気がついたことがあり、香水に対する
わたしの考えは変わった。

何がというと、香水はつける人は気にならないのだが、周囲の人に
は意外と気になったりすることがあるということだ。
込んだ電車の中、レストラン、スーパーマーケット内、はたまた病院
と、香水もT.P.O.を考えないと、時にははた迷惑になる。

ポルトガルでわたしが驚いたことのひとつは、病院へ見舞いに行く
人が香水をつけていったりすることである。
また、匂いに敏感なわたしは、スーパーマーケットですれ違い際に
嗅ぐ強い香りが、いつまでも鼻について、しきりに気になることが
よくある。
ポルトガルの女性は、老いも若きも香りを使うのが好きな人が多い
ようだ。

こういう事情で、わたしはコロンも香水も使うのを止めて久しい。
香水の寿命は開封もので約1年、保存状態がいいと3年、未開封
でうまく保存すると10年持つという人もいる。

が、写真にあるわたしの「石の花」は、ポルト近郊に住むブラジル
人の友人がパリ旅行をした折に買ってきてもらったもので、10年
どころか実は20数年になる代物で、この間、ずっとわたしの下着
類が入っている箪笥の奥に眠ってきた。

箪笥を整理するたびに、取り出しては眺め、「今年は捨てようか?」
と思いながらも、箱と香水びんの持つ素朴な可愛らしさに負けて、
結局また箱に戻し箪笥にしまいこむ。

「石の花」はポルトガルの市場ではなかなか見つからないというこ
とも手伝って、賞味期限がすっかり切れてしまい、使うことはない
のに、その名の響きに魅惑され捨てられないのである。
コメント
てっきり!?
タイトルが「石の花」というので
てっきり「砂漠のバラ」と勘違い!
さもありなんと、よくよく読んでいったら、フム!香水だった。
賞味期限の使い方を伝授しましょう。
ふたを開けて、トイレに置いとく。どうよ!
帰ってこいよ~♫かええってこ~い~よ~♪
2009/02/23(Mon) 00:00 | URL | まったりちゅう! | 【編集
>ちゅうさん

トイレに置けるならとっくに置いてる~(笑)
置けないしみったれた考えだから、捨てられないのであ~るw

最後の言葉によれ~~っと引かれていきそうです。
考え中よん^^;
2009/02/23(Mon) 20:11 | URL | spacesis | 【編集
ハンカチにつけるのはどうかしら
身にまとうのははばかられても、もって歩くハンカチならほんのりだし、イケてると思うんだけどどうでしょ?

ちなみに私の愛用はホワイトムスク一本です。気が向かないと付けないので、もう20年ものかも(^_^;これも今の方が似合うと言う点、若いのに使って、ママと同じ間違いを犯してるみたい~
2009/02/23(Mon) 22:35 | URL | なみ | 【編集
>なみちゃん

そちらも20年もののホワイトムスクか(笑)
これがウイスキーやブランディーだったら
価値ありなのにね^^;
2009/02/24(Tue) 08:45 | URL | spacesis | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
Click for Porto, Portugal Forecast 
ポルトガル ポルトの口コミ
ポルトガル ポルトの口コミ にほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ
にほんブログ村