2009年2月25日

今日は「ポルトの穴場」が「ポルトの墓場」になったお話を(笑)

「自由の殉教者の霊廟」を探して

ポルトの大きな墓地のひとつ、Cemiterio do Prado do Repouso
(Cemiterioの二つ目のeの上にアクセントがつく)まで、探し物をし
にいってきました。
自由主義者の霊廟1

墓地内の写真を撮るの気がひけ、カメラをむけることができません
でしたが、この墓地にはこう言ってはなんですが、芸術作品とも
いえそうな素晴らしい彫像をもったお墓がたくさんあります。↓ 
jiyuushugishano 自由主義者の霊廟3
 (上の画像二つは借りものです)
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ー続きはここからー

探し物は何かと言うと、昨年11月に目に留まったポルトの歴史に
関する新聞記事に載っていたものです。

新聞記事
掲載されている絵を見て「おっ、このピラミディオンは!」と歴史の
謎追っかけの虫が起き上がり、是非ともこの目で確認してみたいと
思っていたのでした。

トップの写真にある正門をくぐり、墓地内の並木道を歩いて様々な
仕様のお墓を眺めながら探そうかと思ったのですが、広大な墓地
のこと、奥にでもあったら見つかるまいと思い、正門をくぐってすぐ
にある管理人ボックスまで引き返し、新聞記事を見せて、
「この霊廟はどこにありますか?」と、聞いてみた。

すると、二人いた管理人の一人が、
「案内してあげるよ。ついて来な。」と言う。
墓地内の並木道を歩きながら、「歴史の勉強なの?」と聞くので
まんざら嘘でもなし、「はい、そうです。内乱の頃をたどって、去年の
夏もメモリア海岸にあるオベリスクの記念碑を訪ねて来ました。」
(このあたり、ちょっと調子にのってみたspacesisでした^^;)

「おぉ~、そうかそうか。感心だな。」と顔をほころばせる。
(い、いや、それほどでも・・・^^;趣味なもんで・・・)と内心思いなが
ら「この中だ」と導かれてくぐったもうひとつの門には「Santa Casa
da Misercordia(慈善事業協会)の墓地」とあった。

自由主義者の霊廟2
目的の霊廟はその敷地内の奥に納まっていた。

周囲とはかなり形を異様にするこの墓は1829年にプラサ・ノヴァ
で公開絞首刑になった12人のリベラリストの霊廟だ。
     
プラサ・ノヴァは現在のポルト市庁舎の通りにあるプラサ・ダ・リベ
ルダーデにあたる。プラサは広場のことで、この広場は時代に沿っ
て何度も呼び名を変えている)
     
18世紀には知識人が啓蒙思想をポルトガルに伝え、さらに19世
紀になると、イギリスからフリーメーソンの自由主義が人々の間に
受け入れられていった。

兄弟ではあるが自由主義者を代表するポルトガル王兼ブラジル
初代皇帝でもあるペドロ4世と絶対王政主義を代表するドン・ミゲ
ルは対立し、ドン・ミゲルが王位につくや1829年からポルトガルは
5年間に渡る内戦に入る。
     
ドン・ミゲルが進める絶対王政は貴族、聖職者の支持を受け、自由
主義者への弾圧が始まり、自由主義の指導者たちは、亡命を余
儀なくされるが、この12人はそのときの弾圧の犠牲者である。

1829年5月7日と11月9日、捕らえられた自由主義者たちは
 裸足でCalcada da Natividade通り(現在のクレりゴス通り)を下り、
 処刑場のプラサ・ノヴァ(現在のリベルダーデ広場)へ向かった。
 悲しむべき処刑は3時間にも及び、LoiosやCongregacao de
  S.Filipede Neryなどの周囲の修道院の窓際では、処刑ごとに、
 「Viva ドン・ミゲル!Viva 宗教!」とポルト・ワインで修道士たち
 が杯を重ねた。」


と、Germano Silva氏が記事に書いてある。

ポルトガルのこの内戦もそうですが、フランス革命やアメリカの
独立もあわせて、自由主義者、いわゆるフリーメーソンが活躍した
近代史は、教会が絶対権力を振るった中世に対する自由主義の
勝利の歴史ともいえますね。

今回訪ねてきた「Os Martires da Liberdade=自由主義者の霊廟」
は、下方から9段の壇(わたしが撮影した画像はこの墓地に移動
した段階で一段失われているが、新聞の絵では9段数えられる)、
そしてピラミディオンから、明らかにこれはフリーメーソンのシンボ
ルと言えるでしょう。

ポルトガル歴史の謎はまだまだ続き、興味がつきないわたしでは
あります。

ペドロ4世とドン・ミゲルの歴史物語は
  メモリア海岸のオベリスク」  にてどうぞ。     

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