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2009年4月12日

毎年この時期には各テレビ局で、キリストにまつわる映画が放映
されます。
わたしはカトリック信者ではありませんが、2000年も遡った当時の
キリストやその時代に生きた人々に興味を持ちます。

ただ近年の映画メル・ギブソン監督の「The Passion of the Christ」
は、暴力的で敬遠しますが、古い名画「ベンハー」などは何度見て
も感銘を受け、夫には「まぁた見てるの?」と笑われながら、引き
込まれてしまいます。

そして、もう一本、この時期に何度でも繰り返し見たいと思わされる
この時期の映画に「The Shoes of the Fisherman」(邦名:栄光の
座)があります。

以前にも取り上げているかも知れませんが、アンソニー・クイン、
ローレンス・オリビエ、ビットリア・デ・シーカ、ジョン・ギールグッド
などの大御所が出演する約3時間上映の長い映画ですが一見の
価値あり。
パスコア1

1960年代の「Cold War」の時代、強制収容所で重労働を強いられ
ていた、社会主義国のかつての大司祭が突如解放され、バチカン
に送り込まれるのですが、その素朴な人間らしさが本人の意と反
対に、法王に選ばれてしまうまでのストーリーです。
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ー続きはここからー

前法王の死後行われる「コンクラーベ(昔ながらのしきたりに則っ
て新法王を選ぶ選挙儀式」の模様や、ポルトガルのファッティマに
おける聖母出現の目撃者である「シスター・ルシア」の秘密の手紙
もそれとなしに画面にチラリと盛り込まれ、わたしは大いに興味を
ひかれる映画です。

さて、この題名の「Fisherman」ですが、キリストの時代に遡る歴史
を所以に歴代のヴァチカン法王のことだそうです。

下記、塩野七生氏「神の代理人」より引用してみました。

ローマ法王・ヴァチカン

・イエスは弟子の一人シモンに云った。
「おまえはペテロ(岩)だ。この岩の上にわたしの教会を建てよう。
地獄の門(悪魔)もこれに勝てないであろう。お前に天国の鍵を与
えよう。これによって、お前が地上でつなぐものは天国でもつなが
れ、お前が地上で解くものは天国でも解かれるのだ」
(マタイ伝 第16章より)

・こうして、かっては漁夫であったペテロの主位権が決まった。
全キリスト者は、イエス・キリスト、すなわち神の、地上での代理人
と指名されたペテロに、服従しなければならないと決められたので
ある。また、お前の上にとのイエスの言葉に従って、西暦67年頃、
皇帝ネロの競技場で殉職したと伝えられるペテロの遺骸の上(今
のヴァチカン)に、聖ペテロの教会(サン・ピエトロ大寺院)が建てら
れた(394年完成)、(コンスタンティヌス帝時代)

・それ以降、代々の法王は、第一代法王ペテロの後継者として、
天国と地獄と地下を支配する象徴としての三重冠(教皇冠。三重の
形をしていることからこの名前もある)と、天国の鍵を組み合わせた
ものを紋章とし、漁夫の指輪をはめた手で命令をくだし、同じ手で
祝福与えつうけてきた。
そして今日でも、法王が教会に入場してくる時、聖歌隊は
「おまえはペテロ、この岩の上にわたしの教会を......」と歌う。
まるで法王のテーマ音楽であるかのように。


というわけで今日はポルトガルではキリストの復活を祝福する日と
され、朝から花火があがったり、町内を教会の人が鐘をならしなが
ら回っています。
クリスマス同様に家族が揃い集まる習慣がありますが、今年1月に
お姑さんもみまかり、子供達も日本にいる今、今日は我が家に夫の
兄を迎えての食事になります。

下はチョコの好きな子供達に送ろうと買った「イースター・エッグ」。
パスコア3
忙しくて郵便局まで行く時間が取れず^^;まだ送っておらぬ。
息子よモイケルよ、すまん^^;

そして、こちらはポルトの有名なチョコレート店「アルカディア」の
店頭。
パスコア3
大小のチョコレートエッグだらけです。

おしまいに、更にイースターの謎(出た!笑)に興味のある方は、是非
こちらの過去記事をどうぞ。


イースターの謎

イースターの謎考・キリスト教とのかかわり
ポルトガルの復活祭
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テーマ:ポルトガル
ジャンル:海外情報
コメント
復活祭
イースターの謎、楽しく拝見いたしました

キリスト教ではたまごを「復活」の象徴として教えていますが、それ以前に存在した春の祭りにこじつけただけだったんですね

クリスマスも太陽のお祭りだし…

原始のキリスト教のなかに、異なる価値観、宇宙観が入ってきた後、「正統」の名のもとにそれら淘汰されてきた歴史を考えてみると、例のユダ文書も一見の価値あり

しかして、研究熱心な輩は皆、トマスに似ていると思います

「手のひらの傷痕に、指を入れるまで復活なんて信じない!!」なんて、トマスはよく言ったと思います(笑)

組織の中にはこういう人間こそ必要だと思います

しかも、他の使途とは袂を分かち、インドの方に渡って殉死したらしい、という話を聞くと、ますますトマスが気になります
2009/04/13(Mon) 17:05 | URL | しおん | 【編集
>しおんさん

キリスト教に限らず、長い歴史を持つ宗教は真実が
なかなか見えてきませんね。

ローマカトリックも初期キリスト教からは随分形が
変わって現在に至っているのではないでしょうか。

バチカンは記事にもありますようにペテロに主位権を
置きましたが、ペテロとマグダラのマリアとの間には
派閥争いのようなものがあったのだろうか?なんて
近頃想像を逞しくしています。

さて、トマスですが、弟子としては疑い深いことに
なりますが、リアリストだったのでしょうか^^
現代人の一般の感覚からいくと当然なのですが。

そういえば、塩野七生氏の言葉にこんなのがありますよ。
「疑いを持たない優等生より好奇心を持った劣等生になれ。」^^

歴史は知れば知るほど、多様な見方ができ、だからこそ、
わたしのような素人がこうして好き勝手なことを推理できる
楽しみがあるというものですね。

トマスの跡を追ってみますか?^^
2009/04/15(Wed) 09:38 | URL | spacesis | 【編集
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