2009年5月2日

ナザレ舟

1999年に没した「ファドの女王」アマリア・ロドリゲスが歌い、彼女を
世に出した歌が「Barco Negro」(黒い舟)です。

日本語では「暗いはしけ」と訳されていますが、少し意味合いが違い
ますね。
「はしけ」は貨物や客を運ぶ小さな舟のことですが、「Barco Negro」
は歌っている意味からして、漁船です。

1954年のフランス映画作品「過去を持つ愛情の中で、離婚暦を持つ
フランス人の恋人たちが、ナザレを訪れるシーンで歌われる。
アマリアの歌の中でも名曲といわれるファド、と思ってきたのだが、
なんと!、原曲はブラジルの歌だったのです。
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ー続きはここからー

これには少しびっくり^^; 
ポルトガル人も知らない人が多いのではないでしょうか。
夫に、この知識をひけらかすと「まさか?」の顔で、いうことにゃ、
「ネットにあることが全て正しいとは限らんぞ。」でありました(笑)

そんなことはもちろん承知ですよ、だんさん^^
しかし、まぎれもない原曲をポルトガル人人気歌手「ドゥルス・ポンテ
ス」が歌っています。その原曲は「Mae preta」(マイン・プレタ。直訳:
黒い母=黒人の乳母の意味)。

♪年老いた黒人の乳母が主人の赤ん坊を揺りかごであやしている。
  そんな風にしてたくさんの白人の白人の子供を陽気に育てて
  きたが、その間に、我が子は農園で鞭打たれながら働いている。

と、黒人の乳母の悲しみを歌ったもののようですが、映画では、歌詞
をすっかり変えて原曲をはるかに上回る、ファドの名曲にのし上げ
ました。

下記のリンクからこの2曲を是非聴き比べてみてください。

アマリアの「Barco Negro
画面は白黒ですが、かつてのナザレの人々の暮らしぶりがうかが
われます。また、下記で取り上げている、ナザレの人々の伝統的な
服装も見られます。

  ♪夜が明けて、岩崖と十字架を、そして あなたの舟が日の
    光の中で揺れているのが見えた
    帆をあげ 沖に向かって あなたは手をふっていた

    浜で老女たちは (遭難した)あなたは もう帰らない と言う


ざっとこんな意味で、漁に出たまま帰らぬ夫を「あなたはわたしの胸
に中にいつも生きているから」と切なく歌っています。

ドゥルス・ポンテスの「Mae Preta」
こちらは上記で説明した通り。

上のわたしが撮影したボートもYoutubeの画面に出てきますね^^ 

明日はナザレの漁師の衣装のご紹介です。
コメント
内のかみさんと似ている。
写真がきれいだね。
旦さんの「正しくはない~うんぬん!」
ちゅうがせっせとお習字の練習をしていたら
横でかみさんが「ねぇ!一生懸命なのは分かるけどそんなに書いて、どうしたいの?」。
ちゅう「上手くなるために書いている」。
かみさん「それなら、教本をしっかり見て跳ねや書き順を正しく書かなくてはだめなんじゃないの?」
ちゅう「・・・・・」『頭に教本の文字を覚えているから良いんだ!』と、口には出さず。かみさんは、「超まじめ」。何でも基本から入る。
融通が利かない時があります。
ちゅうはと言うと、「ちゃらんぽらんなまじめ人間」らしい。誰に聞いても。
2009/05/02(Sat) 19:56 | URL | 本日もテニスちゅう!? | 【編集
>ちゅうさん

ふっふっふ、ちゅうさん、せっかく調子よく
練習してるのにね(笑)
でも、おかみさんの言うのも確かでござんす。オホホホ。

融通があまりきかないのはうちのだんなもいっしょ。
で、「ちゃらんぽらんなまじめ人間」というのは、わたしも
そうかしら^^

ということは、ちゅうさん、お互い融通のきかないまじめ人間が
連れ合いでなんとか持っているのかもよ!(爆)
2009/05/03(Sun) 07:10 | URL | spacesis | 【編集
just to say hello
fado好きで偶々貴サイトに出会いました。興味深い記事が沢山ありそうなので、徐々に拝読させていただきます。
ところで、暗いはしけを誤訳(意味が違う)とするコメントを見るのは、こちらが3件目です。私は、邦題をつけた人は全て分かった上で、熟考しこの題としたと思います。日本での人気はこの題名の響きも一役買っているのではないでしょうか。
fadoは他の音楽ジャンルと違い、同じ曲(またはコード進行)に全く違うタイトルと歌詞をつけて複数のfadistaが歌うのが当たり前のようです。日本人fadistaにもBarco NegroとMae Pretaの両方を歌う人がいます。
1996年の映画Primal FearでDulce Pontesが歌ったCancao do Marは、AmaliaのBarco Negroの裏にカップルされたSolidaoの原曲で、いまではSarah BrightmanがHaremとして歌いより有名になっています。
Primal Fearの邦題は真実の行方となっていますが、英語に比べより結末を暗示する題になってしまっているのではないかと思います。
映画にせよ歌にせよ、タイトルを他の言語に直すのは難しいですね。
2010/02/06(Sat) 18:12 | URL | eumechamarsaudade | 【編集
>eumechamarsaudadeさん

初めまして。

「真実の行方」、偶然しばらく前にケーブルテレビで見ました。
リチャード・ギアでしたよね。最後のどんでん返し、怖い映画でした。
「あ、こんなとこにこの歌、使ってるじゃない」と思いながら見ましたが、
映画も歌もほんのタイトルも難しいでしょうね。

私自身はファドファンではありませんが、高校時代に楽譜で知った
「くらいはしけ」は、メロディーもあまりなじめず、なんだか
訳の分からない歌だな?というのが感想でした。
でも、アマリアの歌で聴いたときは、「おー!」と思ったものです。
楽譜に描かれていないものを歌いこんで表現できるのが歌手ですね。

ポルトガルでも映画やドラマはポルトガル式に訳してしまうので、
DVDを探すのに苦労します。
わたしはできれば原題のままがすきですが、
分からない言語だと、それもまた問題です^^;

今後ともよろしくお願いいたします。
2010/02/06(Sat) 22:26 | URL | spacesis | 【編集
obligado
リプライいただき恐縮です。

私事ですが、世界で住みたい町ベスト3は、京都、リスボン、パリです。3つに共通するのは女性の言葉が耳に心地よいことです。

もっとも、京都でも料亭の女将のおもてなし言葉と、その辺のおばちゃんの日常会話では全く別物だということが年の1/3ほどを京都で過ごすようになって分かりました。

ポルトガルにもきっと方言があるのでしょう。ポルトは、リシュボアと違った用語やアクセントがありますか。ファドで美しく聞こえるのはsの摩擦音ですが、喉をうならせるような音は出せないし、余り聴き心地よくはないですね。

ポルトは行ってみて、すごく趣のある町という印象を受けました。お住まいでいらっしゃるとは羨ましい。

私は20年ほどアメリカ在住です。アメリカの外国語教育はお粗末。外国語の中では、大統領選でもヒスパニック票の行方が大きな影響があるぐらいで、スペイン語が一番普及していると思います。ポルトガル語は、ポルトガル・ブラジル系の人が住むNewarkあたりで聞いたぐらいです。従ってPrimal Fearの聴覚障害者のための字幕では、Dulce Pontesの歌が流れるとSpanish girl singingとなります;)

取り留めのない話をしてすみません。また、記事を拝見してお邪魔するかもしれませんので、宜しくお願い申し上げます。

2010/02/07(Sun) 09:28 | URL | eumechamarsaudade | 【編集
>eumechamarsaudadeさん

Dulce PontesがSpanish girl とはあんまりな^^;
異文化に対してはおおざっぱですね。ラテン系の国は
どれも同じように思っているのかもしれませんね。
ポルトガルの人たちは中国人も日本人も同じように思っている人が
多いように^^;

こちらこそ宜しくお願いいたします。



2010/02/09(Tue) 09:12 | URL | spacesis | 【編集
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