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2010年1月7日(木)

casa da rolhas1
ポルト百景。1850創立のCasa das Rolhas(casa=家 rolha=コルク栓)
店内にもカメラを向けてみました↓
casa-da-rolhas1

さて、今日は子供たちの話題です。

幼稚園部から12年間に渡る、ポルトのブリティッシュ・スクール修了後、高校の3年
間をダウンタウンにあるポルトガル私立高校で学び、6月の高校卒業資格国家試験
(これは大学入学試験ともなる。ポルトガルは高校3年間の成績と最後の卒業資格
となる国家試験の結果如何で入学できる大学や学部が決まる)を終えるや、東京に
ある大学を目指して、我がモイケル娘が日本へ行ったのは6年ほど前の夏だ。

2、3年に一度の割で、母子で帰国していたものの、例え母国であろうと短期滞在は
住むのと違い、社会事情の精通に欠けるというもの。
一昨年、大学最終学年のモイケル娘の就職活動には大いに慌てふためいて冷や
汗をかいたものだ。

日本の就職事情に疎かった我ら母子は、

「まだ卒業確定と決まってるわけじゃなし、どうやって就職活動なんてできるのだ?」
「就職が決定して、単位を落っことし、留年となったら恥をかくし、就職先にも迷惑
をかけるではないか。おかしいよね」


とばかりに理屈をこねて、二人でのんびり構え、その実、危うく就職活動の機を逃す
ところだった。背に腹は変えられないとばかりに、理屈も道理もひっこめてしまった
のだから、情けない話ではある^^;

が、慌てふためいた甲斐あってモイケル娘はどうにか就職でき、昨年春から都内の
築地にある某社で働いている。
今年の就職事情は殊のほか厳しいと聞くから、昨年就活したのはラッキーだったと
思わねばなるまい。

兄貴である息子はというと、何度かブログで既述したように、修了したITコースの
職種を選ばず、なんとなく得意とする英語教師の道へと歩みだしたのだが、不況は
いずこも同じで、リスボンでの公立学校での仕事はパート、かなりな薄給でとても
自活できる額ではない。

見通しがつかないポルトガルの将来に愛想を尽かし、結局、もっと実入りがいいと
言うので、ついに彼も妹に遅れて日本上陸を果たしてかれこれ1年が経とうとして
いる。
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ー続きはここからー

モイケル娘の方は、正社員として採用されたので、社会保険等の問題はなく安心
できるのだが、息子の方、某有名語学学校での仕事はあくまでも契約社員である。
社会保険等は、役所まで出向き申請して、受け取る謝礼の中から自分が支払うこ
とになる。

わたしが特に心配したのは「健康保険」だ。
人間、こればかりは予測がつかない。いざと言うときに全部自腹を切らなければ
ならないというのは、恐ろしいことである。

子供たちが幼かった頃は、帰国時に所沢の妹宅に滞在したわたしが、まず最初に
することは、市役所へ出向き海外からの転入届けと同時に、国民健保に加入する
ことだった。

やれ風邪をひいただの、怪我をしただの、歯が痛いだの、腹が痛いだのと子供と
いうのは小学生のうちはしょっちゅうそういうこなるものである。
他に関してはおっちょこちょいでズッコケてるわたしだが、母親としてのそうい
う点は、自分でも意外なくらい慎重すぎるタチなので、健保加入なしで、一ヶ月
もの滞在などとても怖くてできるものではなかった。

昨夏9月に3週間ほど帰国し、子供たちの住む千葉県のアパートに滞在してきた。
日ごろ、スカイプで子供たちとはよく話しているので、一応確認済みではあった
が、息子に聞いてみた。

「健保はちゃんと手続きしてあるのね?」
「うん。まとめて請求書をもらってるし、隣のコンビニから払える」と息子。
「どれどれ、見せてご覧」


と、年間分綴られた請求書カードをパラパラめくったところ、あれれ~?@@
6才年下の妹であるモイケル娘が世帯主になってるじゃん!

「モイちゃん、あんた世帯主だってよ~(世帯主=主に生計を立てていてその
世帯を代表する人)」
「えーーー!」


笑ってしまったわたしたちであった。

skyp1

英語とポルトガル語のバイリンガルはばっちりの息子だが、日本語はと言うと、
週に一度の補習校には中3まで通って修了したものの、以後は日本語からすっ
かり離れてしまい、見る間に彼の頭から漢字は蒸発、一応読めた中学生の教科
書もその後は一度も開かれることなく、いつの間にか息子からは「難しい本」
の部類に押しやられてしまった。

その息子が10数年ぶりに日本へ渡り、モイケル娘が仕事で同行できないもの
で、一人で市役所へ出向き、住民登録してきたと言うのだから、自分の名前と
住所を漢字で書けただけでも増しというもの。
あ、そう言えば、どっかで世帯主モイケル娘の名前の一字が抜けて印刷されて
いたぞ(笑)

主としてその世帯の生計を維持している者、及びその世帯を代表する者とし
て社会通念上妥当と認められる者
」という2つが世帯主の要件になる、とのこ
と、「生計を維持している者」は息子の方が収入が多いので当てはまらないが、
「世帯を代表する者とし(日本)社会通念上妥当と認められる者」という点
では、モイケル娘の方が妥当かも、と思った次第だ。

本当は同居していても、それぞれが世帯主にはなれるのだが、わたしはうっか
りそれを子供たちに話すのを忘れたのであった。
こんなのってよくあるのかしらん^^;
役所でも「妹さんが世帯主ってことでいいんですね?」とか言って、確認しな
いのかな(笑)

6才年下の妹が世帯主というのもなぁと気になっていたので、
「一度役所に行って確認しておいで」とモイケル娘に言っていた所、正月明け
に休みを利用して行って来た彼女、本日曰く。

「おっかさん、やっぱりわたしが世帯主になってた~~。
んもう、インデペンデントしてほしいわぁ。」(笑)


えらそうに(笑)

下の写真はスカイプでの幸せなひと時↓
skype2

今日も長いブログを読んでいただき、ありがとうございます。
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コメント
ものは考えようで・・・
お兄さんを妹さんが加入している会社の健保に加えてもらう手もあるのでは?つまり妹さんが兄を扶養しているという形になりますが。差額分は兄が払う。このとき、「国保」と「会社の健保」でどっちが得かということです。イメージとしては男性会社員の妻(或いは年老いた親)が会社員の健保に加入しているケースみたいなものです。勿論、お兄さんの収入があまりに多いなら無理かもしれませんが。因みに国保は各自治体の財政状況により、保険料算出のもとになる”収入”が同じでも雲泥の差があります(↓)。
http://gold.ap.teacup.com/homu/120.html

http://profile.allabout.co.jp/pf/yamamoto/column/detail/9319

この例だと、町田市と横浜市で保険料が8倍も違います。もし、お子様がどこかへ引越しなさるときは、事前にお母様がその市役所のHPで調べてアドバイス。例えば、仕事・アルバイト先が大阪・梅田。高槻からでも尼崎からでも通勤手当が出るなら問題ありません。どこへ引越したほうが得かということです。

それから、これはお子様たちの就職にアドバンテージになりそうな話。日本は人口減でいずれ移民?を受け入れざるを得ないと思います。昨今の不景気で数は減少していますが、キーワードは例えば日系ブラジル人とか(↓)。
http://www.chukeiren.or.jp/policy_proposal/pdf/1806.pdf
愛知、静岡、群馬等々、自動車関連の工場がある街です。市役所や小中学校で”ポルトガル語”が重宝されている?日本人でポルトガル語が話せる人はほぼ「ゼロ」です。このような場合、局地的には”英語”よりも”ポルトガル語”のほうが重要視される仕事もありそうです。先日、送った東京外大の資料も、そういう自治体向けに意図されたものと思われます。市役所窓口でも小中学校でも”ポルトガル語”で困っているのは想像に難くありません。
2010/01/08(Fri) 13:08 | URL | Werder Bremen | 【編集
>Werder Bremenさん

これは驚きです!
各自治体によって国民保険料金が違うとは、
迂闊にもしりませんでした。

そうしてみたら、ポルトの子供を持つ知人が一時帰国するにあたって、
しばらく滞在するのでと、わたしのアドバイスを受けて、調べたところ
わたしが支払ってのと随分額が違い、あれれ?と思ったものですが、
そういうことなのですね。

貴重な情報をありがとうございます。

地域によるポルトガル語の重要性については、これもこちらにいた
知人が現在ポルトガル語で教育機関面のボランティアをしていますので、
話を聞いています。

息子が後どのくらい日本に滞在するつもりか分かりませんが、
ちょっと話してみようかしら^^
ただ、また引越しというのは大変そうです^^;

貴重な情報を色々ありがとうございました。





2010/01/09(Sat) 17:20 | URL | spacesis | 【編集
おまけ!
地方自治体による”格差”は国保・保険料だけじゃありません。水道代も(↓)。
http://nikonikositaine.blog49.fc2.com/blog-entry-171.html

http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20080426_3_1.html

http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20090124_2_1.html

同じ量の水(20m3)を使って、富士山の麓、富士河口湖町だと700円/月、北海道、羅臼町だと6360円/月。ナント、9倍差!私は独身で関係ありませんが、例えば、お子様達、日本で結婚。子供を市の保育園へ。これなんかも自治体ごとに・・・?引越す前に、例えば、近隣の高槻、茨木、吹田、豊中・・・引越し先の候補を調べて・・・これこれしかじか、合計こうなるからA市へ住むほうが得。道路一本挟んでB市だと、年間、●△万円高いで~♪とお子様にアドバイスするのが肝要かも。

それと、それだけの理由でわざわざ引越すのも、新たに敷金、礼金、運送代と物入りになります。引越さずに”節約”、固定費削減する方法も(↓)。
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-873.html
日本人にもあまり知られていませんが(汗)。借地借家法32条。小生も知りませんでした。簡単です。不動産屋のホームページ、アパマンショップ、エイブル、ミニミニとかで

「自分の住んでいるアパート」

がいくらで貸し出されているか調べる。勿論、新入学、転勤の季節の2、3月頃は高く、11月頃は安い傾向。よって春と秋でデータをプリントアウトして保存しておく。その他、近くのアパートで”同じくらいの部屋の広さ”で
1.築年数が浅いとか
2.駅により近いとか
3.エレベーター、ウォシュレット、IHコンロとか
より条件の良いアパートが同じ値段とか、より安く貸し出されているとかを見つけたらそれもプリントアウトして保存。うちより良い条件のアパートが安いのは可笑しいと言える?この方法で家賃6.3万円→5.8万円に昨年、秋、値下げ交渉成立しました(爆)。これは駄目元で。言うだけなら”タダ”ですから(笑)。まさかアパートの家賃を下げる方法があるとは日本人でも知らない人が多数派です!月5千円ですが、3年、5年と住み続ければ塵も積もればで馬鹿になりませんよ、ホンマに。

日本もポルトガルも知らなければ”損”することはいっぱいありそうですね。ブログ他、HPも読ませて頂きましたが、spacesisさんは北国・津軽の辛抱強い、大人しいオバちゃんというよりも、パワフルで強かな”大阪のオバちゃん”という雰囲気が漂っていて・・・これは失礼(笑)。でも、だとするとこれら一連の話は好きそうなジャンルですよね(爆)。これらの”悪知恵”を駆使して、お子様達の日本での生活が少しでも楽になれば幸いです。

「ずっこけ親子のぶったま就職活動」、他も読ませて頂きました。エントリーシートでどうアピールするかとか、かなり七転八倒されたようですね。日本人の学生が探す就職先ではなく、先程から挙げている、局地的、ニッチな、「ポルトガル語、日本語(+英語も?)も必要とされる」「通常の日本人では就職先候補になり得ない」仕事なんかが、お子様達しか持っていない”武器”を最大限、有効に生かせるのかもしれませんね。視点を変えてみる?就職先に局地的な市役所とか、小中学校とか、病院とか候補に挙がっていなかったんでしょうね。上手く行けば、「エントリーシートなんて要らないから明日からでも来てくれ!困っているんだ。助けてくれ!」と向こうから”お願い”されるような仕事もありそうな気がします。まさに一芸に秀でたとか、余人をもって代え難しとか。

Good Luck!
2010/01/09(Sat) 22:03 | URL | Werder Bremen | 【編集
>Werder Bremenさん

あっはっはっは。
「パワフルで強かな大阪のおばちゃん」タイプとは面白い。
強かさにちょっと欠けるような気がします。
それさえあれば、もっと損なくしてここで生きていけるのですが(笑)

しかし、その言葉そのものの大阪出身の友達がここにおりまする^^

わたしは意外と細かくなくそういう方面には
あまり気を回さないもので、
恐らく損をしているところが結構あるように思います。

また、儲け口があると(笑)自分だけがこうしていいのかとすぐ怖くなり
人様に回すところもありますので、こういうところを少し直さなければ
ならないのでしょうが、今更になってはなかなか難しそうですね。
子供たちにもこの部分は遺伝しているかもしれません^^;

色々知らなかった情報をいただきありがとうございます。参考になります。
2010/01/11(Mon) 18:04 | URL | spacesis | 【編集
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