2010年3月7日

hirosaki
★我がふるさとの山。「岩木山」画像はwikiから引用

今日は2004年の自分の記事をRewriteしたものを。

♪汽車からおりたら ちいさな駅で
 迎えてくれるママとパパ~
 手をふりながら呼ぶのは 彼の姿なの
 思い出の Green Green Grass of Home
  
 まぶたを閉じれば 聴こえてくるわ
 懐かしい古里の歌が 
 子どもの頃、遊んだ山や川 そして
 思い出の Green Green Grass of Home 

   
もともとはカントリーソングである。
明るいメロディーで故郷に降り立つ主人公が家族や恋人に迎えられる、と始ま
るのだが、英語の歌詞を聴くと最後の方には、こんな語りが入る
 
 そして俺は目が覚めた。四方を灰色の壁に囲まれた部屋で
 俺は故郷の夢をみていたんだ
 看守と神父さんに両腕を引かれ、
 夜明けに俺はグリーンマイルを歩いていく
           註:グリーンマイル:アメリカの死刑囚が
             歩く緑色の絨毯が敷かれた死刑台に続く道

 俺はもう一度、故郷のグリーングラスに触れるんだ
 そうさ、みんな俺に会いに来る。
 古い樫の木の下で
 故郷のグリーングラスの下に埋められるとき
           ーspacesis 勝手翻訳ー
 
         
こんな明るい曲にはまったく似つかわしくない、故郷を出たまま帰らなかった
死刑囚の最後の夢を歌ったのが「思い出のグリーングラス」なのですね。                               
外国の歌はできれば日本語訳しないで、原語で歌うのが個人的には好きなのだ
が、この歌は本語歌詞がとても気に入ってアサヒで歌い始めた。

わたしがラジオで日本語版を耳にしたのだが、覚えることができたのは一番目
の歌詞だけで、残りの部分は今のようにネットで検索などということはなかっ
た時代、アサヒで歌うために自作したのであるから、いい加減なものだ^^;
   
わたしは度々こういうことをやっている。わからない歌詞は自分で作るので
ある。誰に遠慮がいるものか~~。「作詞:spacesis」やもんね。
   
わたしの故郷は弘前である。
もう5、6年ほども前になるだろうか、アメリカへ移住して今ではカリフォル
ニアに居を構えてすっかりそこの住民として腰をおろしてしまっている、大阪
時代の男友達と彼の娘、そしてわたしとモイケル娘の4人で東北を回ったこと
がある。

その折に、彼が気を利かしてか、四半世紀以上も帰っていないわたしの故郷、
弘前立ち寄ろうと言い出し、一晩宿に泊まったことがある。
   
ホームから駅舎を出て駅前に降り立った時には度肝を抜かれてしまった。
駅舎も駅前も、なにもかもが新しく計画建築され、様子はすっかり変わって
しまって、まるで見知らぬ町に足を踏み入れた気がしたものだ。
それもそのはずであろう、わたしが故郷を出たのは札幌放浪の19の春、以来、
盆正月も両親に顔を見せることもせず、帰郷したのはポ国に来るまでに、たっ
た2度ほど。30年近く帰郷していなかったのだから・・・

しかし、故郷を思うとき、わたしは、今でもこの歌にあるように、心の中の
東北の田舎の小さな駅に降り立って入っていくのだ。
パパもママもとうに鬼籍に入り、もう迎えてくれるわけではないが、この歌を
口ずさむとき、わたしはセンチメンタルになり、二番目の歌詞で自ら書いた
ように、「まぶたを閉じれば浮かんでくるわ」なのである。

今年、2004年10月、2年ほど前に亡くなった母の法要代わりに、弘前に
住む親戚へのあいさつ回りで、妹夫婦と車で帰郷してきた。
たまたま2泊3日のその一夜が、高校の「一期会」との知らせを京都に住む
同窓生から聞き、わたしは「舞踏会の手帖」をほどくごとく、やおら出席を
決した。

   参照:「舞踏会の手帳」(1938年の映画) 
    夫に先立たれた女主人、クリスティーヌが古い荷物の
    中から出てきた一冊の手帖を見つける。
    それは彼女が初めて社交界にデビューした夜の、
    舞踏の相手の名を記しておく手帖だった。
    思い出が泉のように心に染み広がり、ふとこの舞踏会の
    相手を一人一人訪ねてみようとする。今その人たちは
    どうしているだろう・・・
    その「舞踏会の手帖」を頼りにかつての相手を
    訪ねて行く、と言うようなお話なのですが・・・
        (猪俣勝人著:世界映画名作全史引用)

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ーここからは、「思い出のグリーン・グラス」弘前編ですー 
   
高校卒業後、39年振りの、わたしとしては初めての一期会出席だ。
一期会というのは、わたしたちが「第一回生」ということから来る。
新設弘前南公立高校であった。

「39年」と一口に言うけれど・・・
それぞれが重ねた幾星霜。
みんなどんな風になってるかな?わたしはどんな風に変わったのかな?少し恐い
ようなドギマギする心を抱きながら、台風が近づきつつある弘前の夕方の雨降る
町を、タクシーで会場へと向かう。

「おお、聞こえる聞こえる!」

 北の涯 垂氷は消えて
 さみどりの 千草萌え出づ
 見よ 生命匂ふ 若人の群
 この丘に競ひ 自由を謳ふ
 ああ そは我等なり
 無限の希望 胸に奏でて
 大いなる理想を 此処に求めん


初代小野正文校長作詞、芥川也寸志氏作曲の我が母校校歌が、開会時間に少し
遅れて到着し、古い和式の階段を上っていくわたしの耳に飛び込んできた。
かなり目の悪いわたしは、特に知らない場所では、夜でも度つきグラサンを
離さないことが多いのだが、今回はみなさんに失礼にあたると思い、それを
はずし、会場の受付へ。

「あ!袖○さん!いらっしゃい。おひさしぶり!」
「ようこそ遠方から。今日はすみませんが、乾杯の音頭、とってください。」
「ええ!わ、わたしが?乾杯の音頭て・・・だって準備してまへんよぉ^^;」
「毎回、一番遠いところから出席する人に、これをお願いすることになって
 るのよ^^」
    
確かにポルトガルから出かけたわたしは一番の遠方来訪者ではあるけど、突然
ひどいよぉ^^

ひとしきり当時の学校長、幹事の挨拶が終わったところで、ついに回ってきま
した、乾杯の音頭とりのお役目が。

慌てふためいて立ち上がり、「お役目光栄」の一言を加えて、
「我が母校、我が同窓生たちに乾杯!」ということで、無事になんとかお役目を
果たしたと思いきや・・・
その後、何気なく自分のいるテーブルの後ろにふと目をやると、
「あ、あれー?」
かつての開校時代の諸先生方がズラリと座っておられるではないか!!
「し、しまった!」
   
諸先生方のテーブルに尻をば向けて乾杯の音頭をとってしまったではないか!
ご~~~ん。いえね、度つきグラサンをはずしていたもので、よく見えなかっ
たのであります^^;
しかし、そんなことを気にしてかしないでか、かつての担任のS先生、
    
「おおお!袖○、ささ、こっちへこっちへ」
「出席者名簿を見たら、なんと君の名前があるではないの。これを逃すわけ
には行かないと思って、今日はがんばって来たぞ」

世界史を教わったS先生、少しお歳は召したが昔と少しも変わらず^^

少し偏屈に突っ張って生きていたであろうあの頃のわたし、そして、その後の
卒業名簿ではずっと住居不明のままだったのを、長い間気にかけていただいた
ようでした。
S先生、もうどうぞご安心を。
紆余曲折、人生いろいろありましたが、半世紀かけて、生きることがなんとなく
楽しいと思えるようになりました。

この会の3時間は結局「なつかしや~」の諸先生方や同窓生たちとの挨拶で
ほとんど飲まず食わず^^;
二次会会場にあたる同窓生のひとりが持つ「あすなろ」なるスナックへほぼ
全員が繰り出し、カウンターの中も外も満員^^
みな、「勝手知ったる台所」で、すき放題にやっておりました。

ああ、いいなぁ、こんな雰囲気。こんな日が自分に訪れることがあるなんて、
想像もしなかった。
わたしは一匹狼のごとく、密かにツッパリ、孤独を愛していつも本ばかり読ん
で同窓生たちと交わることが少なかったのだが、長い年月はそんな角も取り
去り、心も体も随分と丸くしてくれました。
    
まるで学生時代のあの頃に帰ったような一期生たちの団結力を目の辺りにしな
がら、翌朝東京に向かう予定ゆえ、みなに別れを惜しんでスナックを後にした
のでした。

実はね、この時のことで、白状しなければならない事があるんでして・・・
    

今日は長くなりましたので、この項、明日への続きに。

Tom Jonesの「Green Green Grass of Home」はこちらで聴けます。
コメント
いいお話です。
岩木山の情報します。

岩木山の麓の環境美化に取り組んでいます。ボランティア団体です。

2010/03/28(Sun) 14:34 | URL | 山桜 | 【編集
>山桜さん

初めまして。
コメントをありがとうございます。

弘前にいた頃、わたしが住んでいた家の
窓からは、岩木山が見えたのでした。
一度だけ、高校の行事で頂上まで上ったこともありますが、
弘前に住む者にとって岩木山は切り離せないですね。

その山麓環境美化運動をなさっているのは
素晴らしいことです。ご苦労もあるでしょうが、どうぞ今後も
岩木山麓の自然を守ってください。

遠方におり、運動に参加できませんが、ご活躍を願っております。
2010/03/29(Mon) 16:00 | URL | spacesis | 【編集
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