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2010年3月14日

宮之阪5
 
1980年、わたしがポルトに来てまだ1年経つか経たないかの古い写真だ。
この年9月に生まれた息子はお腹の中だった。
ひどいつわりが終わった頃で、この後、わたしはぶくぶく体重を増やし、43
キロが60キロにもなり、「これ以上体重増やすこと、まかりならん」とドク
ターストップがかかるほど、食欲が抑制できなかったのであった。
60キロの写真を見せろ?@@
うっうっ・・・そ、それはまたいずれかの機会に(笑)

真ん中の日本人男性は、旅行者であろう。
当時ははポルトに日本人がおらず、わたしは日本恋しさに日本人と思しき(お
ぼしき)人に「日本のかたですか?」と声をかけたものだ。
ポルトガルを旅行する日本人そのものが30年前はめったにいなかったので、
同国人とわかると、見知らぬ人でも夫とこうして少し案内したり、一緒に食事を
したりして、しばし母国への郷愁を忍んだ頃だ。

ポルトガルへきて以来、わたしが最初に帰国できたのは、更にこの2年後で、
始めの3年間はカルチュアショックと、ここがポルトガルだからとて何もかも
そう簡単には受けいれまいぞと、かたくなに周囲とのカルチュアバトルに明け
暮れた日々もこの頃だ。
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ー続きはここからー
そのカルチュアバトルも子どもを持つことで、精神的な装備が徐々にほどかれ、
わたしは子育てにまい進することになったのだが、息子や娘がいなかったら、
今のようなわたしもできなかったであろう。

わたしの場合、子どもの存在は人生を何よりも豊かにしてくれたと確信できる。
その豊かな人生も、見た目と少し違ってなかなかガンコだっただろうわたしと
根気よく二人三脚で子育てに取り組んで今日まで歩んできてくれた伴侶なしで
は、ありえなかった。

写真の夫もわたしも当然だが若く、今よりずっとほっそりしている。
果たしてこの先どんな人生をわたしたちが拓けるのかと、未来がほとんど見え
なかった頃の一枚の写真だ。

今日で結婚31年、これから32年目に入ります。
移住する予定だったアメリカを振り切り、渡米半年後にわたしは帰国し日本で
役所と神戸の領事館に婚姻届を出した後夫は3月にポルトガルに帰国し、わた
しは5月に、夫の日本人の友人である広島大学病院のD医師とともに初めて
ポルトガルの土を踏んだのでした。

後二ヶ月もすれば日本とポルトガルとに丁度31年ずつ住むことになり、これ
から先は、日本よりポルトガルに住む年月の方が長くなります。この写真の頃
は、そんなことを想像すらしなかった31年、いやぁ、まいったまいった^^

おっかさんから、子らへのメッセージも含めて古いアルバムから引っ張りだし
たこんな写真を披露しちゃおう。

宮之阪1

1月の渡米少し前。住んでいた大阪、宮之阪のわたしの小さなアパートです。
出発は羽田空港からで、とても見送りはできないと正月に広島からやってきた
結婚前の夫と。
この時の夫は、はたから自由人と呼ばれていたわたしを異文化の国ポルトガル
に連れて行く決心がつきかねていたようだ。
わたしはと言えば、「アメリカ行き、止めてくれないか?」と言われたらきっ
と渡米をキャンセルしたと思うのだが、「長年の君の夢をじゃましたくない。」
との彼の言葉に、「行くぞ、知らんぞ!」と、写真に見える家財道具の一切
合財を売り払ってアメリカへと飛びましたです。

この正月は、同じ町に住む同僚、我が親友こと「みちべぇ」宅へも二人で
ご挨拶に。

宮之阪2
なんとなれば、捨て猫だった我が愛猫ポチをアメリカに連れて行くわけには
行かず、みちべぇ一家に託すことになっていたのでした。

宮之阪3
わたしの渡米の送別会を兼ねて、寸前まで勤めていた会社の同僚、みちべぇ、
ざわちゃんの4人で。(ざわちゃんは「アリゾナの空は青かった」でも出現w)
宮之阪4
後、わたしたちが婚姻届をしたときに、この二人は証人になってくれました。

この室内テニス(?)をしている途中、おアホなわたしは3人の見る前、滑って
尻餅をついて転んだのであります^^; この時、尾てい骨をしたたか痛めたようで
かがむことができず、渡米までの家具類の整理、荷造りは地獄の苦しみであった^^;

この後のことは「アリゾナの空は青かった」に続くのですが、31年前の手元にある
これらの古い写真を見るにつけ、思い出されるのはフランスの文人の言葉です。

「人生はわたしたちを裏切らない、一度だって裏切らない」

若いときに出会ったこの言葉は、今確かな重さとともにわたしの手のひらに乗る
小さな宝石のごとく、輝いているような気がします。
この小さな宝石を磨くために、長い間、一緒に過ごしてくれた家族よ、ありがとう。

そして、照れくさくて本人を目の前には言えないが、
連れ合いよ、31年間、ありがとう。
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コメント
おめっとうさんです。
結婚31周年!おめでとう!
ご主人の忍耐力、包容力には感服です。v-8
お二人の事ですから、ダイヤモンド式(60年)も
迎える事が出来るでしょう!
若き頃の室内テニス?
ラケットから推察すると
「テニポン」のような!?
まっ、ともあれ益々元気に飛び回ってくだされ!
2010/03/15(Mon) 09:27 | URL | お仕事終了!休息ちゅう! | 【編集
>ちゅうさん

お祝いの言葉、ありがとうございます。
テニポン(テニスピンポン?)なんてのがあるのなら、
多分それでしょうね。ラケットがピンポンラケットより大きく、
ボールもピンポンとは違ってました。

夫の忍耐力包容力には深く感謝してますわン。
それあってこその今日のわたく^^ちゃんと自覚してます~。

ちゅうさんとこもお二人食べ処へよくお揃いでおでかけの
ご様子仲がよろしいようで^^お互い健康でいきたいものですね。
2010/03/16(Tue) 16:19 | URL | spacesis | 【編集
(遅くなりましたが~~~)
ご結婚31周年おめでとうございます!!!

私もオランダに正式に移り住んでもうすぐ4年ですがまだまだ「カルチャアバトル」中です(けっこう頑固なのです笑)

いつも「仲の良い素敵なご家族だなあ」と思いながら拝見しているspacesisさんのブログ、これからも楽しみにしています。

そうそうこの前訪れた街で
大きな(ひとつの)「眼」が正面からみすえている教会を発見
思わずspacesisさんを思い出してしまいました(笑)

2010/03/20(Sat) 00:26 | URL | tulp | 【編集
>tulpさん

ありがとうございます。
これからも宜しくお願いします^^

ところで、チューリップの写真、いいですね。
つぼみも開いた後も、とてもすてきです。
この季節には思わずチューリップをみかけると
ついつい買ってしまいます。

うふふふ^^ とうとうtulpさんもそういうシンボルが
目につくようになりましたか(笑)
絵やロゴでもわたしはそっちの方に目がいってしまいます^^;

2010/03/22(Mon) 04:34 | URL | spacesis | 【編集
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