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2010年6月8日

コルドバ、メスキータ第二弾です。
今日は最後に、オチがございますのでお楽しみにどぞ

不釣合いな大モスク内のキリスト教礼拝堂

コルドバのメスキータのもうひとつの特徴は、モスク内にキリスト教の礼拝堂
があることです。イスラム様式の大理石の森の中から、突然現れるキリスト教
礼拝堂は大いに違和感があり、不釣合いに見えます。
観光のうたい文句としては「イスラム文化と西洋文化の融合」とあったりする
のですが、「融合」よりもキリスト教の「ごり押し」をわたしは感じました。

これにはキリスト教徒による国土奪回運動レコンキスタ(国土再征服)が関係
します。フェニキア人の占領やローマ帝国支があり、その後ゲルマン系民族、
西ゴート民族の侵入があり、イベリア半島は常に他民族に侵される歴史でした。
8世紀初期からは北アフリカを含むイスラム勢力の支配が始まります。この頃
同時にレコンキスタ運動は北部から展開されて行き、この運動が完成するの
は1249年。実に5世紀もの年月を経て戦われたのですね。

カトリック両王、アラゴンのフェルナンド王とカスティーリャのイザベル女王
(後にコロンブスの新大陸航海を援助した)の婚姻による大勢力で、イスラム
教徒最後の砦であるグラナダ王国を陥落させます。
  mesquita13

世の常として、どうしても現れるのが征服者のエゴ。キリスト教徒とて同じ
です。コルドバを征服した1236年、美しいアラビア様式のメスキータを
改造し、中央にデンとカトリック礼拝堂を造り、更に16世紀に入ってから、
当時の国王カルロス5世に申し出て、豪華なコロ(合唱台)を造ります。

この時、カルロス5世は「世界でここにしかないものを破壊して、どこにでも建てら
れるものをお前たちは造ったのだ」とその行為を嘆いたと言われます。

mesquita14
聖母マリアを初めたくさんの聖人たちが祀られていますが、さぞかし皆さま、
居心地が悪かろうとはわたしの思うところ。(画像は手に天国の鍵を持つバチ
カンの初代法皇聖パウロ)
mesquita15      
            
お耳に入れたい面白話は以下、続きから。   
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ー続きはここからー

さて、少し面白い話を。
このイスラム教の大モスクですが、建立にあたり、コンスタンチノープルから
貸し出されたキリスト教徒の職人や労働者によって建設されたのだとか。
  
コンスタンチノープルといえば、しばらく前にわたしは、塩野七生氏の「コン
スタチノープルの陥落」と言う本を読んだのですが、ビザンチン帝国、もしく
は東ローマ帝国とも呼ばれるコンスタンチノープルは、キリスト教国として生
まれ、6世紀半ばには全盛期を迎えたと書かれてあります。

カトリック教を旗に掲げ、イベリア半島を奪回し、メスキータを破壊した13
世紀、16世紀のカトリック教徒と、遥か昔のコンスタンチノープル時代の
キリスト教徒を見比べたときに、モスク建築のためにキリスト教徒の職人や
労働者を提供したコンスタンチノープルの寛容さには大いに感心させられます。

「他の存在を認めぬものは、他からも認められない」
とは、わたしの言葉です(笑) 

ところで、次の画像をみてください。

mesquita16

カトリック礼拝堂には(あるいはコロだったのかな?)キリスト教の聖人たち
の名前が 彫られた木造の椅子が向かい合ってズラリと並んでいるのですが、
その椅子の背もたれに彫られていた模様です。
ミナレット(モスクに付随し礼拝時刻を告げる塔)が海上にあり、向こうの
両脇には2本の灯台、もしくは柱のようなものが見えます。

2本の柱はJとBと呼ばれるキリスト教の石工(メーソン)たちのシンボルです
が、それをさて置いても、カトリックの装飾にイスラム教のミナレットとは、
これまた不思議な。ミナレットは海に沈もうとしている、という意味なのだ
ろうか?考えてみると、これはなかなか、興味ある彫りではあります。

もうひとつ、わたしがメスキータ内の壁で見つけた「あれ?」もの。

mesquita17

見過ごしてしまいそうな、地味なイスラム模様なのですが、シンボル好きな
わたしでこそ見つけそうな(笑)
中央にある帽子のような不思議なものが見えます。帽子だとして、つばの両脇
から生えている二つの角のようなものはなんだろ?
帽子の下につながっているのは、まぎれもなく王家の紋章です。

夫に、

   わたし  「これ、おもしろいよね。なんだと思う?」
   夫    「帽子じゃないの?」
   わたし  「でも左右に突き出てるもの、じゃ、なに?」
   夫    「・・・・・・」
   
夫が言いたいせりふ、わたしは知ってます。「UFOってかぁー!」(爆)
(筆者、生きている間に一度は見てみたいと密かに願う者であります^^)
だって、だって、似てるでしょ? ほら、見てご覧↓

         baikinman
         ここれは「ばいきんまんUFO」(画像は拝借)
       
    こっちは「どきんちゃんUFO」のストラップ(いただきもの)
   dokinchan
大事に取っておいて飾り棚に入っていますが、いかが?似てますでしょ?。

このシンボルに大いに興味を持ち、色々ネットで調べているのですが、今の
ところこの画像が出てきません。どなたか、インフォメーションを持っている
方、おられましたら、ご一報いただけると大変嬉しいです。

本日はこれにて終わり。
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テーマ:スペイン
ジャンル:海外情報
コメント
確かに、バイキンマンUFOが一番似ているかも。

気になってたまらなくて、わたしもおせっかいながら調べてみました。
これはひょっとして、紋章学で言うところのカーディナルハットなんじゃないでしょうか?似ている画像を見つけたので、アドレスを張っておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘルメット_(紋章学)
http://ww2.enjoy.ne.jp/~tteraoka/heraldry/heraldry1.htm

最初は、メルクリウス(ヘルメル)の帽子かな、と思ったんです。角に見えるのは羽根かな?と。メルクリウスは巡礼者の守護者だそうですし、聖地コンポステラと関係があるかもと、半ば強引にこじつけていたんです。でも、紋章の方が気になって調べてみたら、この帽子が出てきました。

この紋章って、誰のものなんでしょうね。気になります~。ヨーロッパは謎の宝庫みたいなところですね。ほんとに、はまってしまいそうです。
2010/06/10(Thu) 03:05 | URL | 梨の木 | 【編集
>梨の木さん

別名ヘルメス、帽子と足に羽をもっている錬金術、
神秘思想の神ですね。

錬金術、神秘思想を考えると「聖地コンポステラ」「巡礼者の守護神」は
肯けます。そういえば、昨年コンポステラへ行ったのですが、まだ
記事にしていませんでした^^;

ヘルメスの帽子の場合、たいていは一見して羽と分かるように
なっていますが、もしかするとこのような描きかたもあるかも
知れませんね。時間を見て今度はその方面で検索してみます!
2010/06/11(Fri) 08:25 | URL | spacesis | 【編集
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