2010年7月18日

前回に引き続き、アンダルシアの「ロシオ巡礼祭り」の案内です。
今日は巡礼時の服装とその言われについて。

下の写真は「バタ・ロシエラ」と呼ばれる女性のロシオ巡礼祭りの女性の衣装
です。
ロシオ9
フラメンコの衣装と間違えられるが、旅し易いように、また乗馬もで
きるようにシンプルでフリルも少ない。また、髪に花を飾る。

ロシオ8

↓こちらは男性の服装。
ロシオ10
男性の服装は丈の短い上着とつば広帽子。なにやらマタドールを思わせる
カッコよさがあります^^馬もおしゃれをしています。
ロシオ11
ロシオ巡礼の旅の出発前。
ロシオ12
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ー続きはここからー

ロシオ巡礼では男性も女性も胸に「ビルヘン(多分、聖母?)・ロシオ」の
メダルをかけています。
ロシオ13 ロシオ14

巡礼一行の行進が始まります。
ロシオ15

ロシオ16

行列の最後方では、次から次へと路上の牛糞馬糞を片付けていく市の職員さん。
このままではグラナダの街も匂いで品格をおとしますもんね
ロシオ17

素晴らしく美しい立派な牛です!ため息が出ました。
ロシオ18

ロシオ19
             花びらと戯れる母子。


グラナダのロシオ巡礼祭りのいわれ         
イベリア半島のレコンキスタ(イスラム支配からイベリア国土を奪回するキリ
スト教による戦い)運動は、8世紀初め、現在のスペイン、アストーリアス
地方の「コバドンガの戦い」から始まったと言われる。
 
かれこれ20年ほども昔、子どもたちが小さかったころに、夏の家族旅行で
ポルトから車で北上し、アストーリアス、カンタブリアを走り抜け、アンド
ラ王国に入り、ピレネー山脈を超えたことがある。
その際に、コバドンガを訪れて、サンタンデールの、有名なアルタミラの洞窟
へも行った。

Covadonga

なんとも残念なことに、この頃は、イベリア半島の歴史に少しも興味を持って
おらず。夫の行く箇所に漠然とくっついて回っただけで、今にして見れば誠に
もったいないことを数多くしてきたものだと後悔している。

しかし、このコバドンガはよく記憶している。
 
アストーリアス地方からカンタブリア地方にかけては、カンタブリア山脈が
連なり「ピコス・デ・エウロパ=Picos de Europa=ヨーロッパの頂上」と呼
ばれる2000m以上の山が並び、姿高い山々が目前にグンを迫るのである。
コバドンガは「ピコス・デ・エウロパ」の入り口であり、イベリア半島のキ
リスト教の原点とも言えるだろう。
 
山の中にあるコバドンガの洞窟サンタクエバ(Santa Cueva=聖なる洞窟)に
は勝利をもたらす聖母マリア像が祀られている。

イベリア半島の「聖母マリア信仰」は4世紀ごろが盛んになるのだが、その
後イスラム支配は700年に及ぶ。
特にスペイン南部のアンダルシア地方にはイスラム支配の首都がおかれ繁栄
した。8世紀に北部から始まった「レコンキスタ運動」が完成するのは14
世紀半ばで、8世紀にも及ぶ両文明の長い戦いであった。

さて、このレコンキスタ運動の最中の13世紀、イスラム支配の中心アンダ
ル地方の山中でのこと。

ある日、猟師が山に入ったところ、とある木の根元でマリア像を見つけます。
それを拾って我が家に持って帰ろうとしたところ、どういうわけか突然強烈
な疲労感に襲われ思わず山中で寝入ってしまいます。目が覚めると、マリア
像がないのに気づき、急いで先程の木の根元まで戻ってみると、マリア像は
再び元の場所にあるではないか。

というわけで、1270年ころに、「奇跡のマリア像が発見されたところ」
としてこの場所に教会が建てられ、以後、「Nossa Senhora do Rocio=
ロシオの聖母マリア様」として広く知られるようになった。

聖地ロシオにはこの時期、100万人という信者が集うそうです。
ロシオ聖母像に触れると一生を健康で暮らせるという言い伝えがあり、教会
から運び出された聖母に触れようと多くの人が教会からこの日だけ運び出さ
れた聖母マリア像を取り囲み、手をさしのべます。

行列は町を練り歩き、日が暮れるとフラメンコや花火が始まる。
参加者の殆どはロシオ聖母の信者で、祭りが終わると再び来た道を帰って行く。

さて、これはわたしの推察になります、思うに、レコンキスタ運動最後の仕上
げとしてイスラム教徒の主要地、コルドバとグラナダを陥落させるのに、キリ
スト教徒の気運を高めるのを目的に、マリア像の伝説はひょっとすると軍略と
してセッティングされたものではないか?などと、疑ってみたりするのですが、
ま、野暮なことはやめて、素直にこのアンダルシアの春の宗教祭りを楽しむ
ことにいたしましょうか^^
テーマ:スペイン
ジャンル:海外情報
コメント
なんてステキな衣装!
「衣装」と言ってはいけないですかね ^^;
ほんまにステキな服装ですね~。
おっしゃるとおりフラメンコのようですね。
でも長旅用にちゃんと工夫された洋服のようで。

子供達が着飾っている様子がかわいらしいです *^^*

ポルトガル・スペインには、本当にたくさんの言われや伝説があり、知れば知るほどその奥深い伝統、歴史、文化にのめりこみますね。

私もまだまだここでの生活に慣れるのに必死で、旦那の後ろをちょこちょこついていくだけなのですが、これからは少し背景にも目を向ける努力をしよう!と思いました ^^
2010/07/19(Mon) 03:46 | URL | ピパーナ | 【編集
>ピパーナさん

今になってイベリア半島の歴史に興味を持ち出したのですが、
あそこへ行きたい、ここへ行きたいと言うと「昔、行ったんだよ・・」
とほとんどいつもその返事がきます^^;

行ったような気がするけれど、背景がちっともわかっていませんから、
ダメです。
「ポルトガルってどこへ行ってもどんな辺鄙なところでも
教会とフットボール場だけはあるんだね!」なんて憎まれ口を
たたいていたんですよ(笑)
 「教会なんか全部同じじゃない」なんてね。

今、ゴチック教会、ロマネスク教会には大きな興味があります。

慣れるには時間がかかるかも知れませんが、わたしの時代と
環境も違いますし、今の若い人たちは速いですね^^
2010/07/19(Mon) 08:21 | URL | spacesis | 【編集
元気だよ~ん!
推測するに
置いてあったマリア像を勝手に持ち帰ったらだめじゃないか!と通りかかった農民が元のところに戻したのでは・・・と無粋な推測ですがv-8
馬も、牛さんも気品が感じられるのは・・・!?
巡礼の人々、うつむいているのはお祈りしながらの行進?
先日、今日との祇園祭と祗園山笠をテレビで見ました。特に外国人に人気があったのは博多の祭り。あのふんどし姿のお尻に興味津々の
ガールには笑えました。
2010/07/20(Tue) 10:19 | URL | お仕事終了ちゅう! | 【編集
こんにちは!
そうですそうです、「全て同じ」っていう考えでいたんですよw
私の中では、「教会」 =「教会」なんですよね~。

旦那は一生懸命、これはゴシック調、これは~調、~時代のもの、といろいろ説明してくれるんですが、半分は頭に入ってないですw
これからちゃんと聞くようにします ^^;

ちゃんと聞いて背景が分かればもっとポルトガルが好きになって、いろいろなところに出向くのが楽しくなると思いますし ^^
2010/07/21(Wed) 00:30 | URL | ピパーナ | 【編集
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2010/07/21(Wed) 04:20 |  |  | 【編集
晴れがましい行列
御暑う御座います。

ロシオ巡礼祭りは、好い時季に行われるんです、ね。おしゃまな二人の女の子は顔立ちが“クリソツ”姉妹かな?。それに致しましても俯いて「蚤取り眼」の女性陣は、馬糞、牛糞で衣装の裾を汚さない為の所作に見えます‥今時「ショサやなんて」。

さて、今回も、ええ御写真ばかりで御座いました。が、何と申しましても最後の一枚、御家族での若々しい【記念写真】が、えがったっす。殊にspacesisさんが醸されます【梅新テイスト】そぉ「サン・トワ・マミー」が聞えて来る様で御座いました(^_-)-☆。

2010/07/22(Thu) 02:23 | URL | がっぱ | 【編集
>ちゅうさん

お仕事中だったのね^^
お疲れさまでした!
一ヶ月先がたのしみです!
うまくいきますように!

ちょうど巡礼が始まるところなので、出発前のなにか
簡単な儀式でもしてるのかしらね?

何年か前に、日本の和太鼓のグループが来てコンサートが
ありましたが、会場は満席。そのときに
ふんどし姿で和太鼓を力強く打つ男性もすばらしかったですよ^^

>ピパーナさん

わたしはポルトガルのいいところが見え始めたのは近年です^^;

ピパーナさん、おがんばりください!

>がっぱ殿

わたしの大好きな家族写真の一枚です。
お褒めにいただき、ありがとうございます^^

アンダルシアの文化は、アラブの香りがしますね。
次はいよいよアルハンブラ宮殿に入ります^^
2010/07/22(Thu) 08:07 | URL | spacesis | 【編集
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