2010年11月29日 

今では24歳と30歳になった我が子たちが、オポルト・ブリティッシュ・
スクールに通学していた頃、17年間、毎日車で迎えに行くのがわたしの日課
のひとつでした。

彼らを車に乗せて走り出したところで、わたしの第一声が、
「What did you learn today?」

すると、今日はMrs.誰々がこんな話をしてくれた、だとか、○○君がこんな
ことをして叱られた、とか、だれだれちゃんにお弁当のお寿司をあげた、だ
とかの答えが返って来て、子供たちのその日一日の学校生活がおおよそつか
めたのでした。

夕食時には、食卓を囲みながら今度は夫が子供たちに母親と同じ質問をし、
幼い頃の彼らは、その日の出来事を嬉々とした表情で、また、時には、あまり
語りたくないような様子で、それでも、両親のわたしたちにたいがいのことは
包み隠さず話してくれたように思っています。

そのうち7年生くらいになると、「昨日と同じさ」「Nothing special」と
なって行ったのですが、わたしの「What did you learn today?」は子供たち
が9年生(中学3年生)までずっと続いたものです。

JWspeech
11月19日Japan Week日本語スピーチ者と講師たち。

「What did you learn today?」は何を勉強したか、という意味ではありますが、
わたしの真意は「何を学校で学んだの?」で、学習だけではなくて、
だれだれちゃんが叱られたのなら、あなたもそれをしないようにしましょう、
というようなことも含んでいたのですが、小学生の間はいいとして、思春期の
彼らにはうっとおしい質問だったかも知れません。

それでも二人に、
「おやじ、おふくろ、いい加減にその質問、やめてくれない?」
と言われたことはありませんでした。

子供たちが日本で生活している今、「ただいま~」「お帰り」とスカイプでの
会話も「今日はどないだった?」とあの頃と同じような決まった台詞で始まる
わたしたちです。
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ー続きはここからー
Japan Weekの仕事を手伝っていたこの数ヶ月はそれも途絶えがちで、
特にこの3週間は、声をかけられても「すまん、ちょっと出かけるよ」とか
「今、メール返信書きちゅうである」とかで、チャットができなかったのですが、
昨日からそれも再開です。

子供たちが日本へ行って以来、わたしの「What did you learn today?」は
使われることもなく今日まできたのですが、うふふふふ、使ったのですぇw

誰に?夫にです、おほほほほ。

実は夫、今週日曜日にポルトガルで実施される第一回JLPT(日本語能力試験
=Japanese Language Proficiency Test)を受験するのですが、しばらく
前から、漢字学習にひとりで取り組んでいるのです。

我が家での会話は日本語が中心です。英語はブリティッシュ・スクールででき
る、ポルトガル語は周囲がそうなので、ここで生まれ育つ彼らには習得はあま
り難しくないはず。
しかし、日本語はとなると、これは日本語教育をするわたしも、そしてそれに
挑戦するこどもたちにとっても大きな課題です。そこで、子供たちの日本語環
境を考え、夫婦で話し合った結果、わたしたちの家庭語は日本語で、と決めた
のでした。

ですから、夫も自ずと話し言葉は学ぶことになったのですが、読み書きは別問
題です。
JLPTは漢字能力も問われますから、受験すると決めた時から、コツコツと独学
です。こういう時に、わたしは下手に口を出さないほうがよろしいのです。
小学1年生から全部で320程の漢字が夫の受験レベルの範囲です。

この数ヶ月、わたしは夜遅くまでパソコン前でJapan Weekのメールの連絡を、
夫は漢字の勉強をと、続いてきたのですが、その彼に、近頃わたしがかける
のが、
「What did you learn today?」(爆)
つまり、どんな漢字を勉強したの?なのです。

あぁ、懐かしいこの台詞を、今日、こうして夫に使うとは思いもよらなんだ。

「こういうきっかけでもなければ、漢字に取り組むことはない。」と、ひらがな
カタカナから学び始めたのは昨年秋のこと。
ポルト大学の夜間日本語コースのクラスで若い人たちと一緒に学んで、
今年は2年目の3学年です。

仕事で患者さんが多いときは、出席が難しいこともありますが、なんとかがん
ばっている様子、この数ヶ月の日曜日などは、わたしたち夫婦、こんな会話を
交わしてきたのでした。

メールの山を処理しながらのわたし「I need a break!」(休憩しなくちゃ!)
            夫        「I need a breakfast!」
                (妻よ、朝飯が俺はまだだぞ)
夢中になると寝食忘れる妻 「がび~~ん@@」

ということで、本日のJapan Weekのご案内は、スピーチプログラムです。

JWspeech
Japan Weekのプログラムのひとつ。日本語学習者の日本語でのスピーチ会場
は、展示会場内のGaleria do Palacioのオーディトリアムで。
11月19日と22日の二回に分けられ、計8人のポルトガル人の日本語学習者
がスピーチを披露しました。

JWspeech
若い人たちに混じって71歳の我が生徒、マリアさん。「わたしの友達」と
言う題で、かつてポルトに滞在し、友人となった日本女性のことを話しました。

JWspeech
我が日本語塾の優等生。日本語学習歴10年、漢字検定試験2級を突破した
ツワモノ、ルイス君。難しい四字熟語を題にして「異曲同工」。日本と
ポルトガルのことわざなどを例にあげて、大いに聴衆を笑わせてくれました。

本日はこれにて。
コメント
ず~と、みて、よんでます、よ。
お久、です。
物凄い重労働をスイスイと完走する活力は、
yuko力と言うほかありません、ね。
すぎさんも、ご主人に負けないよう、学ばねば。日本語の先生が振り向けばいるんですから、いい環境です。すぎさん振り向けば、96歳のばば(母)。
アナウンサーも、嬉々として。嬉しくなってしまいます、よ。
すぎさんも、元気です。
定例の12月開催≪愛しのポルトガル写真展≫も、part18に。7日から12日まで、名古屋市栄(名古屋市民ギャラリー)で。
来春3月には、ノリタケの森ギャラリーでpart19が待ってます。
ご主人にお伝えください。『凄ごい!』ッて!
チャウ!
2010/11/30(Tue) 07:25 | URL | すぎさん | 【編集
翼よあれがポルトの灯だ。ボールは友達怖くない...
Hello! ma'am. What did you learn today?
Nothing special but I'm Spacesis...
These days I've been learning English skills by self study especially to explain something and song lyrics. actually I'm a greedy man. If I could get its skills, I would create beautiful songs and be the most foolish song writer in all of the would. Because these songs would be able to be used no permission. I mean these ones couldn't be gotten money. But If you'd like to use ones, you'll have to propose someone. It's romantic, isn't it? Oops, my stomach makes noise! It's time to eat lunch. I've got to go. have a good one!

こんにちは!
やっぱりポルトの空は青かったでしょうか。
私のくちばしは未だに黄色いですけれども(^^)
語学というか日本語を教えることについて最近急に興味を覚え始めました。それはおそらくギターを教えることについて色々と考え始めたからなのかもしれないなぁと思っています。英語以外にもポルトガル語フランス語ドイツ語中国語韓国語ヒンドゥー語ヘブライ語アラビア語......色々となんだかちょっとでもいいからわかるようになりたいなと思うようになりました。やはりそれはyoutubeで色々と映像を見ていると色々な国の方が楽しんでいるからなのであります。音楽というのも一種の共通言語のような色合いがあるのだなぁというのも最近気づきました。

というような意訳をしてみたのですけれど、
信じる人はいないでしょうとも(笑)
でもってMother SpacesisさんのHPでポルトガル語をまた勉強しようかなと考えています。
I hope you understand my jokes. Don't kill me :)
それでは、ごきげんよう(^^)
2010/11/30(Tue) 15:20 | URL | 松浦佳也(Matsuura448) | 【編集
見た!良いね!
あの「剣舞」?見ました。日本人の我々でさえも興奮するんだから、外国の人が見たら尚更でしょうね!和太鼓もきっと喜ばれたでしょうね。
ボランティアが大変だと言う事、実感してます。
それは息子が勤めているリゾートホテルのパッケジデザインをしているのですが身内(息子)だとチェックが厳しい!v-388修正の連続でもう4週間以上も続いています。それも諸々、経費は自腹です。それでも、喜々として受けている自分がいます。(子供に頼られるってうれしいものです。)
きっと、姐さまも「無償の奉仕精神」で頑張ったのですね!う~む!頭が下がります。
2010/11/30(Tue) 20:40 | URL | 本日ボランティアちゅう! | 【編集
>すぎさん

お久しぶりです。
すぎさんもお元気そうですね^^
写真展もますますご盛況のようで嬉しいかぎりです。

母上さまも96歳とか、わたしもそのくらいまで
頑張ってみたいと
思います。

次回のポルトガル訪問、お待ちしてますよ!

>松浦ぎたれれ君

ふふふふ。近頃動画アップにこっておりますな。時々見てますぞ。
わたしのポルトガル語サイトはそのまま放ったらかしに
してるからダメだよ(笑)

外国語を学ぶというのは、その国の文化を学ぶことになりますし、
わたしたちの目を開いてくれることにもなりますね。
逆にそれを通して自分の国の文化を見直すところに
帰結するような気がします。

日本の伝統文化は世界に類を見ない、凛としたものがあり、
つくづくそれに目も向けなかった若い頃を悔やんでおります。

ところで、日本語も教えようとなると、無意識に使ってきた
自国語の面白さに気づかされ、これまたなかなかにいいものです。
その気になったら、連絡してください。
教本など、少し案内できます。

>ちゅうさん

あらら、そちらも?
わたしの場合はボランティアと言ってもいくらかのコーディネーター
謝礼はいただいたのですが、しょっちゅうの日本語キャンセル、
通信費、交通費、交際費等の諸経費を入れると、結局
足が出ましたです^^;

それでもJapan Weekをポルトで開催できたことは、
できるだけ正統に近い日本文化をポルトの人々に見ていただき
たいというのがわたしの希望でしたから、今回のJWはそれに
換えられないものがあります。

お茶のお点前から、日本語指導まで、まがいものの日本文化が
はびこって行きがちなこの頃、歴史の重さを持つ本物を
見てもらえたことは大きな喜びです。

これからは再び草の根運動で、地道に学校や老人ホーム
などで、個人展示会をして行きたいと思っています。
ちゅうさんのこけしも、Yuko日本文化草の根運動で
しっかり役立たせていただきますれば^^
2010/12/01(Wed) 14:01 | URL | spacesis | 【編集
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