2006年3月17日(金曜日)

海岸通の城塞


週に2度、もう解雇したくも解雇できず、ずるずる今日まで19年間午前中
の3時間、大きくもない我がフラットの掃除を頼んでるDona Belmiraが
(ドナ・ベルミーラ)おります。倹約のために解雇したいなと思ったりす
ることもあるのですが家族の一員みたいなものでもう出来なくなってしまい
ました。

Donaと言うのは、ポルトガル語で既婚女性の名前の前につけられます。
例えばわたしの場合は、「Dona Spacesis」と言う具合です。
奥さんということでしょうか。

さて、そのD.(Donaの略)Belmira、今朝我がフラットのドアを入るなり、
自分が先日行った血液検査クリニックでの不満をまくし始めた。

ポルトガルでは血液検査は病院ではしない。
それ用のクリニックがあり、そこで採血してもらい、後日検査結果を受け取
りに行き、それから、その結果を病院の担当医にもって行って診断を仰ぐの
である。

何に立腹してるかといいますと、こうです。

どこもそういう検査のクリニックは人でいっぱいになるのは目に見えている
ので、家を朝早く出た。それでも自分の番号札は44番。じ~っと我慢の子、
自分の番号が呼ばれるのを待っていたのだそうです。

段々44番に近くなり42番が呼ばれた。いよいよ自分の番だと思いきや
42番から43番、44番をスッ飛んで50番と54番を看護婦さんが呼ん
だのだそうだ。

実を言えばこういうことはよくあるのです^^;
看護さんが番号を間違えるのではなくて、間に例えば知り合いとか、知り合
いの紹介とかの人をサーッと間にいれるのでして^^;言うなればコネです
ね(笑)


しかし、D.Belmira、黙っておりませんです(笑)
なんでよ。なんで43の次が50になるの!早速その場で看護婦をひっつか
まえて、一席ぶった。

ちょ、ちょっと、看護婦さん、お待ちよ。今、呼んだ番号、何番と何番?」
「この番号札、順番でしょ?」 「そうですよ」と看護婦。
「あたしゃ、44番なのよ。43の次がなんで50になるの?」
「あたしの里じゃ、43の次は44が来る。50は49の後と学校で習った。
ここは違うのかい?」


ここまで聞いてわたしはキャハハハハと大笑いしてしまった。
D.Belmiraは続ける。

さすがの看護婦もこれには抗しきれず仕方なく43、44と呼びなおし(笑)
しかし、その後がいけまへん^^;

「見てくださいよ、D.spacesis」と採血の痕がついてる腕をつきだして、
「あの看護婦ったら、腹いせに2度も間違った振りして、針が通らないとこ
に突き立てて!」見ると、腕の同じ箇所に3つの注射針の痕が(笑)

必ずしも故意にしたとは思われないが、なんともわかりません^^;
えらい気の毒なことではありましたが、わたしは、D.Belmiraがプリプリ
怒っているに拘わらず、「あっはははは」と大声で笑わずにおれないので
した。

こういう小さなことから大きなことまで、ポルトガルがコネ社会であるのは
間違いない。フェアじゃないと知っていながら、時々わたしも夫の七光りを
受けて、43番の次に50番が来るようなことをしてもらってることが残念な
がら・・・ある^^;そのようなことを自ら頼みはしないが、を知っている
人たちは知らぬ間にそういう計らいをしてくれてるはずです。

そう思ったら、「あっはははは」とひとしきり笑った後で気がひけてしまい
ましたっけ・・・

いやぁ、わたしもエラそうなことは言えませんて。

★今日の写真は、大西洋に面したポルトの海岸通ににある城塞
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2006年3月15日(水曜日)

わたしがポルトガルに来た26年前は、テレビが白黒だったのに、えっ!と
驚いたものである。
  
日本では5年間ほど「テレビを持たない主義」を通したわたしではあるが、
それでも白黒テレビが日本では既になくなって、カラーテレビが当たり前の
時代に入っていたくらいは、いくらなんでも知っていた。ポルトガルでカラ
ーテレビがお目見えしたのは、それから数年たってからである。

テレビチャンネルも当時は2局のみ、いずれも国営放送だ。午後から放送開
始、夜11時ころには終了である。そのときは必ずはためく国旗をバックに、
ポルトガル国歌が流された。だから、わたしはポルトガル国歌を自然に覚え
てしまったといういきさつがある。
(日本のNHKで国歌は流れますっけ?あ、一日のうちで放送終了時というの
がないのかな・・・)

それはさて置きまして、タイトルの「大草原の小さな家」だが、これはアメ
リカの作家ローラ・インガルズ・ワイルダーが、自分の子供の頃に住んでい
たミネソタ州の小さな村、ウォールナット・グローブでの様々な出来事を綴
った本で、アメリカの子供なら必読と言える名作である。
これを原作にして作られた、マイケル・ランドンのドラマは我が家の永久保
存版となっている。

わたしたち家族は夕食卓を囲みながら、何度このドラマを見たことだろう。
特に娘などは、セリフを殆ど暗記するほどの執心ぶりであった。
亭主にいたっては、「まぁたか・・・」と言いながらも、わたしたちと同じ
ように、次がどんな展開をするのか全て分かっていながら、いつの間にか各
々のエピソードから目を放せなくなっているのであった。
   
ドラマはもちろん素晴らしい。
しかし、わたしが子供達にこのドラマを見せだしたのには、もうひとつ理由
があった。ポルトガルでは海外ドラマや海外映画は吹き替えをしない。
そのまま原語で放映される。これはある意味、とても素晴らしいことだ。
吹き替えをすると、本当のドラマや映画の味がどうしても損なわれてしまう
のである。

だから、この「大草原の小さな家」を通して、子供達には英語のセリフをそ
のまま、学んで欲しいと思ったのである。
   
子供たちをポルトガルの学校ではなく、英国式教育のBritish Schoolに通
わせることをわたしたち夫婦は話し合い、決めました。
できれば、自然な言い回しの言葉をこのドラマを通して学んでくれたらそれ
に越したことはあるまい。これがわたしの作戦であった。
そして、この作戦はみごと功を奏したと言える。

ドラマは、ローラとその父親チャールズが主人公ではあるが、その他、様々
なキャラクターを装って多くの子供が出場してくる。同時に世間には、よく
いがちな種々のタイプの大人も描かれている。

「大草原の小さな家」では、言葉だけでなく、そのドラマを通して感動した
り、ミセス・オールソンや意地悪でわがままなその娘ネリーに憤慨したりと、
世間の一窓を垣間見ることができる。

私自身も、ドラマのローラの両親のように子供と真剣に向き合う親になりた
いと願い、その通りにはできなかったが、子供を育てる上で多くのヒントと
教訓を「大草原の小さな家」から得たと思う。

我が家にある録画ビデオ本数、一本が6時間撮りで20本以上はあろう。
ビデオを通しての疑似体験が、あたかも私達家族の思い出であるかのように、
記録されている1セットである。

        参考:原題 Little House on the Prairie
           原作 Laura Ingalls Wilder


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2006年3月6日(月曜日)
clerigos

とある水曜日の午前中のことです。
日本語レッスンを予約していた生徒が来なかったので、キャンセルされた時間を利用して、
しばらくぶりに染髪することにした。

染料を塗りつけて30分ほど置かなければならないのは女性なら大概ご存知でしょう。
で、その間ちょいとメールチェックでもしようかとpcオンにしたのであります。
すると、日本からのネット仲間たちにとっつかまり、ああでもないこうでもないとしようも
ない話で盛り上がり、「アッ!」と気づけば所要の時間をすでに40分もオーバーだぞ!!
髪はすでにバッリバリのバリ!

「すわ、たいへん!」てことで、慌てて仲間にオサラバし、バスルームに駆け込んで、
「さぁ、洗うべぇ」と蛇口をひねったら、ひねったら、ひねったら・・・
水がでない~~~!!!!(泣)

だ、断水よ・・・
(予告無しの断水、停電がこちらではしょっちゅう起こる^^;)
出ないといったら憎ったらしいくらい。一滴も出まへん・・・頭真っ白です。
いえ、髪ではなくて脳内がですってば^^;

前の家にいたときは、よってもって、わざわざ補給水用のタンクを借家だったのに自腹で
とりつけたのですが、今回はフラットでもあるし、まぁ大丈夫か、と高をくくったのがたたった・・・

「よし、こうなったらミネラルウォーターで!」と思ったのですが、この染料を全部
くまなく洗い落とすには相当量の水がいる。
とても5リットルびん4つくらいでは足りそうもない^^;

あ、午後には日本語レッスンがあるんや~、どないしよう・・・

なんだかんだやってるうちに、時間はどんどん過ぎて行き、髪の
バリバリ度も増していく!

なんでもよく知っている大阪出身の友人に、
「このまま夕方まで放っといても大丈夫かなぁ」と電話してみた。
開口一番、「あんた、またそんなアホなことしてんのかぁ~。夕方まで
放っといたらどうなるぅ?知るかい!」 つ、冷たいやつめ・・・

そうだ!と気づいたは、寝たきりのお義母さんの家の補給水。
確かあったはずだ!ここから目と鼻の先です。
電話であちらのお手伝いさんと話をつけて、お風呂を借りることに
なりましたのね。
「でも、どうやってあそこまで歩いて行くかなぁ」と思いつつ、何気なくもう一度
水道の蛇口をひねったら、ひねったら、ひねったら~~~、水がでた!^^

「ハレルヤ!」

ほんと真っ青になった半日でした・・・

あのバリバリ頭のせいで、やたら赤くなってしまったわたしの髪でありました・・・

こういうハプニングが起こるのって、日本のような文明国では考えられないことでしょうね、
きっと。(笑)だからこそ、こういう笑い話ができる(笑)
ええなぁ、ポルトガル^^

一件落着。

★今日の写真は18世紀にポルトに来、独特な建築スタイルを残してポルトに骨を埋めた、
イタリア人建築家二コラウ・ナゾニに代表作品であり、ポルトの象徴でもある街で一番高い、
「クレリゴス教会塔」75mあります。

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